パワレポ連動企画
現行CPUの内蔵GPUはどれが速い? ~主要CPU一斉ベンチ 3~
【パワレポ連動:真夏のCPU完全ガイド(8)】
2016年8月5日 17:05
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年9月号」の総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 真夏のCPU完全ガイド」を掲載する。
第8回目では、CPUに内蔵されたGPUの性能を比較する。内蔵GPUについてはIntelよりもAMDのAシリーズが優秀だ。なお、LGA2011-v3のCPUや、AMD FX-9590にはGPUが内蔵されていないため、このテストではNVIDIA GeForce GT 730 ビデオカードを搭載したスコアとなっている点に注意されたい。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年9月号は全国書店、ネット通販にて7月29日(金)に発売。特別企画はフルHDで遊ぶならこのクラス「ミドルレンジ戦線激化!Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!」、ただ風を送るだけじゃ無い!ドレスアップパーツとしても使える「サイズも形も色もいろいろ ケースファン・オールスターズ」、手の平におさまるハイレゾプレイヤーを作ろう「1万円チョイでこの高音質!Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー」を掲載。。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」。電子版の場合はデータをダウンロードしてプリンタで印刷しご利用ください。
-真夏のCPU完全ガイド-
内蔵GPUの実力を比較 ~主要CPU一斉ベンチ 3~
全14製品を用途別にチェック!
2016年夏版 主要CPU一斉ベンチ
昨年から今年にかけて自作市場ではSkylakeにBroadwell-Eと新CPUの大物が相次いで登場するなど変化が大きい。
そこで主要CPU 13モデルに、過去の人気CPU 1モデルを加えた総勢14製品を準備。さまざまなアプリを使って用途別の速さやコストパフォーマンスを比較してみよう。
内蔵GPUの実力を比較
■内蔵GPUの設計による格差がハッキリと分かる結果に
前回のLightroom CCなどが実務的な用途なので、ここではホビー用途として内蔵GPUでライトにゲームを楽しむ場合の優劣を検証してみたい。メインストリーム向けのIntel製CPUやAMD Aシリーズには内蔵GPUがあるが、LGA2011-v3系のCore i7とAMDのFX-9590にはGPUが搭載されていないため、GeForce GT 730搭載カードを装着して計測した。一般的なゲーマー向けのミドルレンジGPU(GeForce GTX 900シリーズなど)を使えば、GPUパワーだけで圧倒できてしまうため、あえて内蔵GPUに近いローエンドGPUを使用している。
まず3DMarkでは、DirectX 11ベースの「Fire Strike」を実行した。3DMarkではどのテストでもCPUを使って物理演算性能を見る「Physics Test」の結果がスコアに加味されるが、Fire Strikeの結果は純粋なGPU性能に近いのがポイント。前述のGT 730を追加した製品が軒並み高スコアを付けているが、それを上まったのが現在最強の内蔵GPUを誇るA10-7890Kだ。
人気国産MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のベンチマークは、画質を一番低い“標準品質(ノートPC)”にて計測した。Fire Strikeのスコアと傾向が似ているが、Intel系の内蔵GPUは1,280×720ドットなら“やや快適”(2,500~3,499)や“快適”(3,500~4,999)に遊べることが分かる。A10-7890Kは“とても快適”(5,000~6,999)で内蔵GPU最速の点は3DMarkと共通だ。
CPUの計算性能ではまだ踏ん張りを見せたSandy Bridge世代のCore i7-2600は、4世代落ちのGPUが足を引っ張るため1,280×720ドットでもゲームには厳しい結果となった。旧世代CPUの場合は素直にビデオカードを追加しグラフィックス描画性能の底上げを狙うべきだろう。
【オススメはコレ!!】
■AMD A10-7890K
内蔵GPUでゲームを遊ぶなら、現在A10-7890Kが最強。Fluid Motion Videoにも対応するため、アニメ好きにもオススメ。
ただ描画性能はメモリクロックに影響されるため、DDR3-2133などの高クロックメモリを準備すべし。
【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK X99-A II(Intel X99)、GIGA-BYTE GA-Z170X-UD5(rev. 1.0)(Intel Z170)、ASUSTeK Z97-A/USB 3.1(Intel Z97)、ASUSTeK Z8Z68-M PRO(Intel Z68)、ASUSTeK 970 PRO GAMING/AURA(AMD 970+ SB950 ※FX-9590には非対応だが、今回の検証では問題なく動作した)、ASUSTeK A88X-PLUS/USB 3.1(AMD A88X)
メモリ:センチュリーマイクロ CK16GX4-D4U2400(PC4-19200 DDR4 SDRAM 16GB ×4)、Corsair Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM 8GB×2)
ビデオカード:玄人志向 GF-GT730-LE1GHD/D5(NVIDIA GeForce GT 730)
SSD:Intel SSD730 SSDSC2BP480G4R5(Serial ATA 3.0、MLC、480GB)
電源:Corsair RM550(550W、80PLUS Gold)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
アイドル時:OS起動10分後の値
高負荷時:OCCT 4.4.2 CPU Linpackを10分間動作させたときの最大値
電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
[Text by 鈴木雅暢]
【DOS/V POWER REPORT 2016年9月号は7月29日(金)発売】
★総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 『真夏のCPU完全ガイド』」
★特別企画「ミドルレンジ戦線激化! 『Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!』」「サイズも形も色もいろいろ 『ケースファン・オールスターズ』」「1万円チョイでこの高音質! 『Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー』」
★連載「最新自作計画 ~最小級ATXケースで作るパワフルゲーミングPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」(雑誌のみ別途付録、電子版は印刷用データをホームページでダウンロード可能)
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