パワレポ連動企画

お買い得CPUはコレだ! コストパフォーマンス比較～主要CPU一斉ベンチ 4～

【パワレポ連動：真夏のCPU完全ガイド（9）】

DOS/V POWER REPORT編集部
AKIBA PC Hotline!編集部

2016年8月8日 17:05

DOS/V POWER REPORT 2016年9月号

　こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年9月号」の総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届けすべて見せます！真夏のCPU完全ガイド」を掲載する。

　第9回目は、これまでの計測結果を踏まえ、CPUの店頭価格からコストパフォーマンスを比較する。ゲームはともかく、画像や動画処理は終了までにかかるリアルな時間に違いがあるため、コスパが良い製品が最適とは限らない。とにかく速く作業を終わらせたいという用途では、コスパが悪くても一番性能の良いCPU、いわゆる「時間を金で買う」という選択も有りだ。

　本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年9月号は全国書店、ネット通販にて7月29日(金)に発売。特別企画はフルHDで遊ぶならこのクラス「ミドルレンジ戦線激化！Radeon RX 480＆GeForce GTX 1060登場!!」、ただ風を送るだけじゃ無い！ドレスアップパーツとしても使える「サイズも形も色もいろいろケースファン・オールスターズ」、手の平におさまるハイレゾプレイヤーを作ろう「1万円チョイでこの高音質！Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー」を掲載。。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY＋の本編「わがままDIY」も掲載だ。

　今号の特別付録は、「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」。電子版の場合はデータをダウンロードしてプリンタで印刷しご利用ください。

-真夏のCPU完全ガイド-
コストパフォーマンスを見る～主要CPU一斉ベンチ 4～

全14製品を用途別にチェック！
2016年夏版主要CPU一斉ベンチ

　昨年から今年にかけて自作市場ではSkylakeにBroadwell-Eと新CPUの大物が相次いで登場するなど変化が大きい。

　そこで主要CPU 13モデルに、過去の人気CPU 1モデルを加えた総勢14製品を準備。さまざまなアプリを使って用途別の速さやコストパフォーマンスを比較してみよう。

コストパフォーマンスを見る

■Core i7/i5優位かと思いきや、AMD FXが意外にも健闘

　ここでは各CPUの導入価格（CPU、マザー、メモリ、必要に応じビデオカード）を求め、3D性能（FF14）、動画エンコード（重い処理）、画像編集（軽?中程度の処理）の三つについて費用対効果を比べてみた。

　まず3D処理はFF14のスコア1ポイント（解像度1,280×720ドットでの結果）あたりの価格対決となる。LGA1151系のCPUはCPUとマザーボード価格が高めのため、A10-7890Kに敗北。ビデオカードが必要にもかかわらず、CPUの安さもあり、FX-9590が2位に入っているのがおもしろい。

　動画エンコード（CPU処理）と画像編集の評価は「1秒あたりに処理したフレームまたは画像数」を求め、導入価格をそれで割ることで“処理性能あたりの価格”を比較する。いずれも導入価格が桁違いに高いLGA2011-v3系は不利、バランスよく速いCore i7やi5の高クロックモデルが上位に入った。画像編集（DNG変換）も動画エンコードと同じ傾向だ。ただ、FX-9590が上位に食い込んでいるのが興味深い。CPUが安いわりに8コアと高いクロックなのがうまくかみ合っているようだ。ただし、220WのTDPに対応するCPUクーラーが別途必要になるなど追加投資が必要なことは覚えておきたい。

動画エンコードにおけるコストパフォーマンス

画像編集と3D処理におけるコストパフォーマンス

【オススメはコレ!! その1】

■Intel Core i7-6700K
　導入価格は高いものの、クリエイティブ系作業では安定した強さを見せてくれる。

　今回はGPU内蔵のエンコード機能（QSV）は考慮外だが、H.265/HEVCの変換も高速に処理できる点も考えると、一番安心できるCPUと言える。

【オススメはコレ!! その2】

■AMD A10-7890K
　コアあたりの絶対的な性能は高くないものの、4コアで高クロックながら価格も安いことから動画エンコード以外のコストパフォーマンスでは上位に食い込む。

　3D処理ではGPUを内蔵するCPUではトップを獲得とバランスのよさが魅力的。

【コストパフォーマンス計算時のパーツ価格】

各CPUの実売価格に加え、LGA2011-v3環境：マザーボード39,000円（ASUSTeK X99-A Ⅱ）＋メモリ10,000円（DDR4-2400 4GB×4枚を想定）＋ビデオカード7,000円（玄人志向 GF-GT730-LE1GHD/D5）、LGA1151環境：マザーボード24,000円（GIGA-BYTE GA-Z170X-UD5（rev. 1.0））＋メモリ7,000円（DDR4-2133 8GB×2枚を想定）、LGA1150環境：マザーボード22,000円（ASUSTeK Z97-A/USB 3.1）＋メモリ7,000円（DDR3-1600 8GB×2枚を想定）、AM3+環境：マザーボード21,000円（GIGA-BYTE GA-990FX-Gaming（rev. 1.0））＋メモリ7,000円（DDR3-1600 8GB×2枚を想定）＋ビデオカード7,000円（玄人志向 GF-GT730-LE1GHD/D5）、FM2+環境：マザーボード12,000円（ASUSTeK A88X-PLUS/USB 3.1）＋メモリ10,000円（DDR3-2133 8GB×2枚を想定）

[Text by 鈴木雅暢]

【DOS/V POWER REPORT 2016年9月号は7月29日(金)発売】

★総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届けすべて見せます！『真夏のCPU完全ガイド』」
★特別企画「ミドルレンジ戦線激化！『Radeon RX 480＆GeForce GTX 1060登場!!』」「サイズも形も色もいろいろ『ケースファン・オールスターズ』」「1万円チョイでこの高音質！『Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー』」
★連載「最新自作計画～最小級ATXケースで作るパワフルゲーミングPC～」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツコンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツスペック＆プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」(雑誌のみ別途付録、電子版は印刷用データをホームページでダウンロード可能)
★ 雑誌を買うと電子版（PDF）を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める直販電子版月額プランも受付中
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