パワレポ連動企画

SSD主要23製品を一斉ベンチマークテスト 2 ~TxBENCH & GB単価比較、オススメSSD紹介編~

【パワレポ連動:買いの最新SSD総チェック(18)】

DOS/V POWER REPORT 2016年10月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年10月号」の第1特集「超高速・大容量・低価格 重要キーワードと製品を一気読み 買いの最新SSD総チェック」を掲載する。

 第18回目では前回に続きSSD主要23製品の一斉ベンチマークを掲載する。すでに掲載した結果と合わせ、GB単価も考慮して今オススメできるSSDを決定する。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年10月号は全国書店、ネット通販にて8月29日(月)に発売。第2特集は、ワット数だけではない電源の見えない箇所を徹底比較「2016年登場のニューフェースを徹底検証! 新顔ATX電源大品評会」。特別企画は、可視化されるとなぜか外へ出たくなる「ガジェット活用で楽しく生活改善 IT派の活動量計入門」、もっとも手に触れるものだけに、自分に合ったものを使いたい「スイッチ、レイアウト、デザイン……アナタの決め手は? キーボード選び放題」、キーボードにこだわるならこちらも妥協したくない「ゲーミングモデルを中心に続々登場! 新世代高機能マウス30製品」を掲載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は、小冊子「市場に並ぶ140超の製品をまるっと収録 電源名鑑 2016」。第2特集と合わせ、電源選びの参考にどうぞ。


-買いの最新SSD総チェック-
SSD主要23製品を一斉ベンチマーク 2 ~TxBENCH & GB単価比較~


主要23製品を一斉ベンチマーク

ライト性能の低下が大きいTLC、MLCの優秀さが目立つ

 次にTxBENCHを利用した速度劣化の結果を見ていく。このテストではSecure Erase後の速度を「初期状態」、SSDの全領域を対象に、容量の2倍のデータをランダム書き込みした後の速度を「書き込み後」としている。このテストの「書き込み後」は、もっともSSDの状態が悪いときの速度を測定している点に留意してほしい。なお、測定に時間が非常にかかる一部製品は時間の都合上、掲載を見送っている。後述のレコメンド製品選定においては、仮にこのテストを行なったとしてもほかのテストの結果やGB単価から見て選定には値しないと判断した。

 結果だが、TLC NAND採用製品はMLC NAND採用製品よりもライト速度の低下が大きいという傾向が出た。実際に書き込み後のTLC NAND採用製品の速度は、一部を除いて初期状態の30~40%にまで低下した。一方、速度低下が少なかったのが、MLC NANDを採用したIntelのSSD 750、ZOTACのSONIX、SamsungのSSD 850 PRO、OCZのVector 180の4製品。これらは、初期状態の約60~80%の速度を維持している。とくにSSD 850 PROとVector 180が優秀だ。

 MLC NAND採用製品の速度低下が少なめだったのは、本来のライト速度がTLC NANDよりも速いことが要因だろう。TLC NAND採用製品は、NANDの一部に擬似SLCモードで書き込み、それをキャッシュとすることで速度を上げている。しかし、連続書き込みなどで擬似SLCで利用できる領域がなくなれば、TLC NAND本来の速度で書き込むしかない。つまり、TLC NAND採用製品の初期状態の速度は、擬似SLCで書き込みを行なっている速度が計測され、書き込み後では、擬似SLCが利用されていないTLC NANDの速度で計測されていると推測される。このため、本来のライト速度が遅いTLC NAND搭載製品は、MLC NAND採用製品と比較して速度劣化が大きい、というわけである。

TxBENCH Ver0.95β
1GBあたりの単価

実用性の高いSerial ATA SSD、性能重視でNVMe SSD

 今回のベンチマーク結果からも分かるように性能面ではNVMe SSDが圧倒的で、SerialATA SSDとは比較にならない。しかし、NVMe SSDは価格も高く、GB単価は500GBモデルではワースト1 ~ 3位を占めている。もっとも安価なSerial ATA SSDのNatacのN560Sと比較して、約4倍と非常に高価だ。

 これらを考慮して、ゴールドレコメンドは、SamsungのSSD 950 PRO M.2とMicronのCrucial MX300の2製品とした。SSD 950 PRO M.2は、発熱面に若干の注意が必要で価格は高いが、現在発売中のSSDの中でほぼトップの性能を実現している。ピーク性能で選ぶなら本製品をおいてほかにない。Crucial MX300は、3DTLC NANDを採用して耐久性を大幅に高めながら価格が抑えられている点を高く評価した。

 シルバーレコメンドには、Intel SSD 750とN560Sを選んだ。SSD 750は、性能トップの座こそ譲ったものの、拡張カード形状なので発熱に注意する必要が少なく、使いやすさでは950 PRO M.2をしのぐ点も多い。N560Sは、何と言っても現状の最安クラスという価格の安さを高く評価した。Serial ATA SSDのピーク性能はどの製品もほぼ変わらない。であれば、思い切って安価な製品を購入するのもアリだろう。1TBクラスがない点が実に惜しい。

今買うべきSSDはこれだ!

Micron Technology Crucial MX300
■3D NANDの採用で高耐久・低価格を実現

 Serial ATA SSDのトップの性能ではないが、TLCの3D NANDを搭載しており耐久性や信頼性は高い。275GBや525GBなど容量が他社よりも若干多く、コストパフォーマンスが高い点も魅力だ。

Samsung Electronics SSD 950 PRO M.2
■ピーク性能なら現役最速の実力

 ピーク性能の高さでは今回のトップ。速度を重視するなら一番の選択肢と言える。ただ、発熱が大きいため、利用する際はPCケース内のエアフローを強化するといった対策を取っておきたい。


Intel SSD 750
■安心して使える高速SSD

 拡張カード形状の製品なので、発熱面での問題も少なく、安心して利用できる。ピーク性能はトップではないが、速度低下が小さい点もよい。

Netac Technology N560S
■安くて性能も十分!バリューSSDは新時代に

 性能的には一般的なTLC NAND搭載SSDと同等だが、現状でトップクラスの安さが魅力。コストパフォーマンスを重視するユーザー向けだ。


【検証環境】

CPU:Intel Core i5-6600K(3.5GHz)
マザーボード:MSI Z170A GAMING M5(Intel Z170)
メモリ:Micron Crucial Ballistix Sport BLS2K8G4D240FSA(PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2)
システムSSD:CFD販売 S6TNHG6Q CSSD-S6T256NHG6Q(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)
電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+(630W、80PLUS Bronze)
OS:Windows 10 Enterprise 64bit版


[Text by 北川達也]


DOS/V POWER REPORT 2016年10月号は8月29日(月)発売】

★第1特集「超高速・大容量・低価格 重要キーワードと製品を一気読み 『買いの最新SSD総チェック』」
★第2特集「2016年登場のニューフェースを徹底検証! 『新顔ATX電源大品評会』」
★特別企画「ガジェット活用で楽しく生活改善 『IT派の活動量計入門』」「スイッチ、レイアウト、デザイン……アナタの決め手は? 『キーボード選び放題』」「ゲーミングモデルを中心に続々登場! 『新世代高機能マウス30製品』」
★連載「最新自作計画 ~メニイコアでもお買い得 VRレディのパワフルPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録小冊子「市場に並ぶ140超の製品をまるっと収録 電源名鑑 2016」(雑誌のみ別途付録、電子版は巻末に収録)
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