パワレポ連動企画

【Haswell Refresh徹底紹介(2)】 新旧Haswellを一覧表で比較

DOS/V POWER REPORT 7月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新7月号の特集記事、「Haswell Refresh&Intel 9 シリーズマザーボードを攻略せよ!」をほぼまるごと掲載する当コーナーの2回目は、Haswell Refreshの仕様を解説。

 Haswell Refreshの説明や、新旧Haswellをまとめた一覧表などを掲載する。

 なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 7月号は現在発売中。7月号の内容は、約40ページにわたる今特集のほか、Windows 8.1 Updateの改良点や旧OSからのアップデートの解説、自作ユーザーのかゆいところに手が届く「逸品ケーブル図鑑」、髙橋敏也の改造バカ一台などが掲載。また、PC自作Q&A事典 2014とGIGABYTE POWER REPORTが付録として付いてくるなど、盛り沢山だ。


- DOS/V POWER REPORT 2014年7月号 Special Edition -


Intel第4世代CPUを増強するHaswell Refresh

 マイクロアーキテクチャやプロセスルールの更新はもちろん、新しい拡張命令もない。そう聞くと、新CPUはスペック的に地味な印象だ。それでも、これだけ一斉に発売されれば市場への影響は小さくない。しっかり仕様の差を把握しておこう。

総勢26モデルを一挙投入CPUコアの動作周波数が向上

Haswell Refreshの外観はHaswellとまったく同じ。ソケット仕様もLGA1150で変わっておらず、従来のLGA1150対応マザーボードも対応UEFIが用意されていれば使うことが可能。
CPUクーラーも同じものが使える。

 IntelのメインストリームCPUラインナップに、開発コードネーム「Haswell Refresh」と呼ばれる新しいCPUが一斉に投入された。ハイエンドのCore i7からミドルレンジのCore i5、Core i3、ローエンドのPentium、Celeronまで、全ブランドで合計26種類ものモデルが追加され、CPU市場を活性化させている。

 Haswell Refreshモデルのプロセッサー・ナンバーは、従来のHaswellモデルに比べて下2ケタの数値が大きい。たとえば、従来のCore i7の「4770/4771」に対し、Haswell Refreshは「4790」。Core i3の「4340」に対し、Haswell Refreshは「4360」、「4350」など。

 この下2ケタという辺りにも微妙なアップデートであることを感じ取れるが、気になるのはHaswell Refreshのスペックだ。スペックシートの内容を見る限りでは、似たようなプロセッサー・ナンバーのモデルに比べてCPUコアの動作周波数が少し高い程度にとどまっている。

これが“Haswell Refresh”だ

・従来のHaswellと同一のアーキテクチャ
・動作周波数を向上させたモデルを用意
・従来のマザーボードでも使える
・S/Tモデルの充実

なぜ“K”モデルがないのか?

新製品には倍率変更が可能な“K”モデルがない。これはコードネーム「Devil's Canyon」として別途開発中だ。OC向けにTIMの改良やパッケージ素材の変更などを経て、2014年半ばに投入されることが明らかにされている。

Haswell Refresh+Haswell一覧表 ~Core i7編~

ピンクで色づけされたモデルがHaswell Refresh。Core i7は4モデル追加。

 ハイエンドのCore i7には追加モデルが少ない。最上位のCore i7-4790のほか、TDP 65Wの4790S、TDP 45Wの4790T、さらにTDP 35Wの4785Tと、省電力版が三つ加わっている。

 パワレポ注目のモデルは「Core i7-4790」。最大周波数は4GHzと4770Kなどを超え、LGA1150対応CPUの最高動作周波数を更新した。

Haswell Refresh+Haswell一覧表 ~Core i5 編~

ピンクで色づけされたモデルがHaswell Refresh。Core i5は9モデル追加。

 ミドルレンジブランドのCore i5はもともとラインナップが多いだけに、追加も9モデルと多い。省電力版の層が厚くなり、TDP 65Wを3モデル、TDP 45Wが1モデル、TDP 35Wも2モデルをラインナップしている。

 パワレポ注目のモデルは「Coer i5-4690」。Core i5の新たな最上位で、Haswellの同格モデルの4670と比べて動作周波数は100MHz高い。

Haswell Refresh+Haswell一覧表 ~Core i3 編~

ピンクで色づけされたモデルがHaswell Refresh。Core i3は5モデル追加。

 Core i3にも5モデルが追加された。従来同様すべてが2コアモデルで、Hyper-Threadingにより4スレッド同時実行に対応する。キャッシュ容量4MBのモデルと3MBのモデルがある。

 パワレポ注目のモデルは「Core i3-4350」。Haswell Refreshとして追加されたモデルで、なぜかHaswellの4340とまったく同じスペック。

Haswell Refresh+Haswell一覧表 ~Pentium / Celeron編~

ピンクで色づけされたモデルがHaswell Refresh。Pentium/Celeronは8モデル追加。

 ローエンドブランドのラインナップも強化された。超省電力版の選択肢が増えたことは歓迎だが、通常版のTDPが1W上げられている。Pentium、動作周波数だけでなく対応メモリやGPUの周波数なども細かく違う。

 パワレポ注目のモデルは「Celeron G1850」。新規追加されたCeleronの最上位モデルで、動作周波数はPentiumの下位モデルを超えている。

[Text by 鈴木雅暢]



DOS/V POWER REPORT 7月号は5月29日発売】

★第1特集「Haswell Refresh&Intel 9シリーズマザーボードを攻略せよ!」はもちろん、第2特集「Windows 8.1 Updateの正しい出会い方」や髙橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事を掲載

★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
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(AKIBA PC Hotline!編集部)