パワレポ連動企画

Core i7-4790KのOCテクニック

〜最上位KモデルはどこまでOCできる?〜

DOS/V POWER REPORT 8月号

 このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌8月号の特集記事「Devil's Canyon & Pentium Anniversary EditionでOCを遊ぶ」をほぼまるごと掲載する。

 第二回目の今回は、Devil's Canyonこと「Core i7-4790K」を実際にオーバークロックし、パフォーマンスを検証する。

 なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 8月号は6月28日(土)に発売予定。8月号では今特集のほか、パワレポ執筆陣が推薦する「この夏買いたい8大PCパーツベストレセクション300」やBay Trail-D/Kabini対応Socマザーボード大図鑑、橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事が載っている。また、CPUクーラー&ケースファン大全が付録として付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。


- DOS/V POWER REPORT 2014年8月号 Special Edition -


伸び率は低いながらもさすがは最上位のOCモデル

倍率変更で4.7GHz動作、Core i5-4690Kは4.6GHz

チューニングの基本手順

 CPUの動作周波数は、外部から供給される基準信号(BCLK)を基準に作られており、「CPUの動作周波数=基準信号の周波数×倍率」の式が成り立つ。OCを行なう際にはこの基準信号を上げる方法と、倍率を上げる方法がある。Core i7-4790Kでは両方可能だが、今回は設定が簡単でリスクも比較的少ない後者の方法に絞って実施した。

 倍率変更で実現するOCのプロセスは、「倍率を変更する」、「ストレステストを行なう」、「冷却を強化する」、「電圧を上げる」という、基本的にはこの繰り返しである。ストレステストはシステムに負荷をかけて、OCが成功したかどうかを見きわめるために行なう。成功すればさらに倍率を上げ、失敗したら冷却を強化したり電圧を上げたりなどして、再度ストレステストを行なうという流れだ。

UEFIで「リミッター」を外す
Turbo Boostは冷却が十分でも電力か電流が上限値を超えると自動で周波数を下げてしまうので、上限値をすべて最大値にして制限を実質無効化しておく
UEFIやOC時電圧、VRM/iVRの設定

 倍率ロックフリーモデルの倍率は、厳密に言えば「Turbo Boost時の上限倍率」だ。Turbo Boostは本来「安全な範囲内で」動作周波数を上げる機能であるから、電力や電流のリミッターが設定されている。また、CPUやVRMには、電圧や温度が上昇した際にCPUの周波数や電圧を下げる保護機能がある。これらが機能していると、OCが成功したように見えても実際には高い周波数で動作していないという状態になるので、UEFIセットアップであらかじめ無効にしておこう。

 UEFIセットアップ関連で言えば、VRM、iVR関連の設定も重要だ。最近のマザーボードはデジタル制御のVRMを搭載しており、OC耐性を上げたり省電力を優先させたりなど細かい設定が可能だ。Haswell内蔵のiVRに対しても同様の細かい設定が用意されているものがあるので、こちらもOC優先の設定にしておくとよいだろう。

Core i7-4790Kが4.7GHz(コア電圧1.4V時)で動作

 さて気になるOC耐性だが、Core i7-4790Kは、コア電圧を1.4Vにした状態で4.7GHz動作が可能だった。同環境でのCore i7-4770Kの限界は4.5GHzであり、確かにHaswellよりもOC耐性は高い。この辺りがTIMの改良、キャパシタ追加の効果と言えるだろうが、期待が高かっただけに、この差は少々微妙かもしれない。ちなみに、Core i5-4690Kは、4.6GHz(電圧1.4V)が限界だった。

 Core i7-4790Kの定格からの上昇は、CINEBENCHのCPUで約10.9%、同CPU(シングルコア)で7.5%、3DMarkのPhysicsで11.4%だ。定格の時点でスコアがよいためやや地味だが、Core i7-4790から見れば、それぞれ21.8%、17%、22.3%と大幅なスコアアップだ。Core i5-4690Kは定格の動作周波数が低い分、OCによる伸び率はよい。Core i7-4790Kについては、定格とOC時、それぞれ温度と電力についても計測した。電圧を上げているため高負荷時の消費電力は跳ね上がっているが、温度的には許容範囲内であり、冷却は足りていると判断できるだろう。

CINEBENCH/3DMarkのベンチマーク結果。伸び率は低いが、クロックに比例したOCの結果が出ている

【まとめ】

OC耐性はi7-4770K以上だが過度の期待は禁物
Core i5-4690KのほうがOCでの性能アップ率はよい


【検証環境】

マザーボード:ASUSTeK Z97-DELUXE(NFC & WLC)(Intel Z97)、メモリ:サンマックス・テクノロジーズ SMD-16G28CVLP16K-Q(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×4 ※2枚のみ使用)、内蔵グラフィックス機能:各CPUに内蔵、ビデオカード:MSI N780GTX Lightning(NVIDIA GeForce GTX 780、3DMark 実行時に使用)、SSD:OCZ Vector 150 VTR150-25SAT3-240G(Serial ATA 3.0、MLC、240GB)、電源:Enermax REVOLUTION87+ ERV750AWT-G(750W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:Thermalright SilverArrow IB-E Extreme、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:CINEBENCH R15実行時の最大値、電力計:Electronic Educational

[Text by 鈴木雅暢]



DOS/V POWER REPORT 8月号は6月28日(土)発売】

★巻頭特集「Devil's Canyon & Pentium Anniversary EditionでOCを遊ぶ」はもちろん、パワレポ執筆陣が推薦する「この夏買いたい8大PCパーツベストレセクション300」やBay Trail-D/Kabini対応Socマザーボード大図鑑、橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事を掲載

★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
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(AKIBA PC Hotline!編集部)