パワレポ連動企画
PCパーツ100選 2015(3)
~ビデオカード部門~
(2015/1/12 12:05)
このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌2015年2月号の特集記事「PCパーツ100選 2015」をほぼまるごと掲載する。
特集記事では、2014年を代表するPCパーツを集め、「CPU」、「マザーボード」、「ビデオカード」、「ストレージ」、「PCケース」、「電源」、「CPUクーラー」、「そのほか」の8ジャンルの主要製品をランク付けし解説する。
第3回目の今回は「ビデオカード」編。
なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年2月号は、絶賛発売中。2月号では今回の特集のほか、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術や、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事が載っている。また、特別付録として「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。
- DOS/V POWER REPORT 2015年2月号 Special Edition -
辛口格付け&怒濤のレビューで最高のCPUパーツが全て分かる PCパーツ100選 2015
第2世代Maxwellの登場で市場が一変
-ビデオカード部門-
2014年のビデオカード市場は、前半は目立った変化が乏しかったものの、後半から一気に動きを見せ始めた。ついに「ワットパフォーマンス向上」へ大きく舵を切った新世代のGPUがメインストリームクラスにも投入されたのだ。この1年の動向と注目の製品をまとめておこう。
“現状維持”のAMDと“大改革”に踏み切ったNVIDIA
これまで動静が常にリンクしていたAMDとNVIDIAだったが、2014年はAMDとNVIDIAの取り組みに明確な温度差が見られた。家庭用ゲーム機で巨大なシェアを獲得したAMDの2014年は動きが乏しい。4Kゲーミング時代への足掛かりとなる2GPUを備えたウルトラハイエンドモデルの「Radeon R9 295X2」を投入したものの、発表当時で30万円近い超高額製品のため、一般ユーザーには縁遠い存在。省電力機能やTrueAudioなどを実装した「R9 285」はGTX 760対抗となる期待の新コアのチップだったが、製品の価格が高いこともあって盛り上がらなかった。
これに対しNVIDIAは高性能GPUの最大の欠点“ワットパフォーマンス”の改善に挑戦する「Maxwell」アーキテクチャを投入。結果的にこのアーキテクチャが2014年の業界を牽引したと言っても過言ではない。第1世代Maxwellは比較的な低価格ミドルレンジモデル「GeForce GTX 750/750 Ti」のみだったが、9月に発表した第2世代Maxwellはハイエンドモデル「GeForce GTX 970/980」として投入。メモリ圧縮や共有キャッシュ強化、新たなアンチエイリアス技術(MFAA)投入により、従来よりも小規模の回路で高い性能を確保しつつTDPを大幅に削減するという大改革を成功させた。
2015年は第2世代Maxwellが待望のミドルレンジモデル「GTX 960」として下りてくると予想される。長らくミドルレンジを守ってきたGTX 760以上の注目を集めることは確実だが、AMDも新設計の「R9 390X」の準備を進めており、2015年半ば以降は再び2大陣営の戦力が拮抗することが予想される。
[Text by 加藤勝明]
PCパーツ100選 2015 ビデオカード部門 製品解説
ASUSTeK Computer STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5(実売価格:75,000円前後)
【ハイエンドの常識を覆す機能とパフォーマンス】
GTX 980は描画性能が高い一方で、TDPは165Wと従来のミドルレンジGPU並みの低さ。これを活かした製品が各社から登場しているが、その中でも一、二を争う人気と完成度を誇るのがASUSTeKの「STRIX」シリーズだ。
基板やクーラーなどの基本設計はASUSTeKらしいていねいな作り込みだが、特筆すべきは準ファンレス運用の「ゼロノイズファン」だ。左右のファンは独立して制御され、GPU温度が65℃を超えたときに回転が始まり、55℃を割ると回転が止まる。描画負荷の高めの「バトルフィールド4」クラスのゲームならゲーム起動後すぐ回転が始まるが、「ダークソウル2」などの軽めのゲームでは間欠的に回転・停止を繰り返す。
今回のテスト環境ではファンは1,300rpmを超えなかったため、ファンノイズは39dBと極小。ハイエンドのビデオカードと言えば爆熱・爆音といった常識があったが、本製品はその常識を過去のものにしたのだ。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・攻めの新世代ハイエンドビデオカード
GeForce GTX 980/970は従来のハイエンドGPUに比べると、はるかに消費電力が小さいのですが、それでもハイエンドCPUを大きく上回ります。これを準ファンレス仕様で安定して駆動させるのは容易ではなかったでしょう。自作パーツでなければ実現できないであろう性能と快適さの両立に挑戦する近年のASUSTeKの姿勢と、高い技術力を評価しました。
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.178GHz(1.279GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7.01GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ARock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:Corsair Components Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM SDRAM 8GB×2)、SSD:Micron Technology Crucial M550 CT512M550SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、512GB)、ビデオカード:ドライバはGeForceは344.75、RadeonはCatalyst 14.12(omega)を使用、MSI製品はいずれもゲーミングモード時、電源:FSP Group AURUM PRO AU-850PRO(850W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:Corsair Components H90、PCケース:Fractal Design Define R4、OS:Windows 8 Pro 64bit版、室温:約21℃、暗騒音:約35dB、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
Micro-Star International GTX 970 GAMING 4G GOLDEN EDITION(実売価格:54,000円前後)
【ロマンあふれる特別仕様限定モデル】
準ファンレスクーラー「Twin Frozr V」採用の「GTX 970 GAMING 4G」(実売価格:46,000円前後)をベースにした特別仕様の限定モデル。製品の基板設計は共通だが、ヒートシンクの素材がアルミから銅に変更され、鉄製のバックプレートも追加されている。通常版の重量808gに対し本製品は1,182g(ともに実測値)と重いため、カードの固定には十分な配慮が必要だ。
ライバルであるASUSTeK「STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5」と比べると、描画性能もGPU温度も本製品がわずかに勝利。別途測定した通常版と比較すると、GPU温度が1~2℃低くなるだけで最高クロックの推移や描画性能はほぼ同じだった。少々残念ではあるが、これはクーラーの基本設計の優秀さの証左とも言える。だが、極限までOCする状況ではこの1~2℃の差がモノを言う。GTX970のポテンシャルを限界まで攻めたい人は、少々割高だが本製品を選びたい。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・高クロック+強力冷却の王道を突き進む
現在のビデオカード選びにおいて、もっとも重視されるのがクーラーです。そしてビデオカードクーラーで最高峰とされるのが、MSIのTwin Frozrシリーズ。その最新版の特別仕様を搭載しているのが本製品です。電力効率に優れるGeForce GTX 970との組み合わせでも確かな効果を発揮し、長時間のゲームプレイ時でも安定した高クロック駆動を実現しています。
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.165GHz(1.317GHz)※OCモード時 ●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7.01GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ARock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:Corsair Components Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM SDRAM 8GB×2)、SSD:Micron Technology Crucial M550 CT512M550SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、512GB)、ビデオカード:ドライバはGeForceは344.75、RadeonはCatalyst 14.12(omega)を使用、MSI製品はいずれもゲーミングモード時、電源:FSP Group AURUM PRO AU-850PRO(850W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:Corsair Components H90、PCケース:Fractal Design Define R4、OS:Windows 8 Pro 64bit版、室温:約21℃、暗騒音:約35dB、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
「アサシンクリード ユニティ」フレームレート:序盤におけるパリの街の所定のコースを移動時に「Fraps」で計測、GPU温度とGPUクロック:「アサシンクリード ユニティ」のプレイ約30分と終了後10分間を「HWiNFO64 v4.49」で計測、
ASUSTeK Computer STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5(実売価格:54,000円前後)
【大型ながら扱いやすい完成度重視の製品】
GTX 970搭載のSTRIXブランドビデオカード。クーラーは準ファンレス駆動で、低負荷時は無音だ。GPUコア電圧測定ポイントは非搭載。しかし補助電源が8ピン×1ですむ設計のため、他社のGTX 970搭載カードよりも扱いやすいのが長所と言える。
ASUSTeK自慢の高品質部品を採用したおかげで、GTX 900シリーズでは不可避的な高負荷時のコイル鳴きも比較的少ないなど、見た目のハデさや数%の性能よりも総合的な完成度を重視する人にオススメしたい。
【選定理由】
・GTX 970カードとしては出色の完成度
・補助電源8ピン×1ですむ手軽さ
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.114GHz(1.253GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7.01GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
Micro-Star International GTX 980 GAMING 4G(実売価格:71,000円前後)
【ロマンあふれる特別仕様限定モデル】
GPU低温時にファンが止まる「Twin Frozr V」クーラーを備えたGTX 980搭載カード。ライバル「STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5」よりも4,000円程度安く購入できるのが魅力。
バックプレートを持たない設計だが、GPU高負荷時温度はSTRIXより3~ 4℃低い65℃で安定。さらに負荷を落としたときもすみやかに40℃以下に落ちるなど、よりアグレッシブに冷却を行なう設計だ。高負荷時のファンノイズも40.3dBと非常に静か。
安くて快適なGTX 980カードが欲しいなら、この製品から検討を始めたい。
【選定理由】
・大手メーカー製OC版では最安クラス
・安心と安定のTwin Frozr V採用
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.216GHz(1.317GHz)※ OCモード時●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7.01GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
Micro-Star International R9 285 GAMING 2G(実売価格:36,000円前後)
【新世代のミドルレンジR9 285を快適に運用】
Radeonのミドル~ハイミドルを支えていたR9 270~280XはHD 7000シリーズのマイナーチェンジ版。一方で、新設計GPUのR7 260やR9 290ではAMDの推すオーディオ処理技術「TrueAudio」や、HD 7790で採用された最新省電力技術「PowerTune」、4K動画再生支援に非対応など、新世代のわりに機能が乏しいという欠点があった。本製品に搭載された最新世代の「R9 285」は、最新の技術で再設計されたミドルレンジ製品だ。
本製品はMSI自慢の高性能クーラー「TwinFrozr 4S」を採用。同社のGTX 970/980搭載製品のような準ファンレス仕様ではないが、高負荷時でもファンノイズは39.6d Bで、高発熱ゆえに静音性が犠牲になりやすいRadeon系ミドルレンジとしては格別に快適だ。ただし、描画性能はR9 280Xに若干およばない点だけは注意が必要だ。
【選定理由】
・Twin Frozr 4Sクーラーの安定感
・現行Radeonの集大成的モデル
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):973MHz(非公開)※ OCモード時●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(256bit)●メモリクロック:5.5GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ARock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:Corsair Components Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM SDRAM 8GB×2)、SSD:Micron Technology Crucial M550 CT512M550SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、512GB)、ビデオカード:ドライバはGeForceは344.75、RadeonはCatalyst 14.12(omega)を使用、MSI製品はいずれもゲーミングモード時、電源:FSP Group AURUM PRO AU-850PRO(850W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:Corsair Components H90、PCケース:Fractal Design Define R4、OS:Windows 8 Pro 64bit版、室温:約21℃、暗騒音:約35dB、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:3DMark v1.4.828のFire Strike デモ実行中の同一シーンでの値、Civilization: Beyond Earth:ゲーム内蔵のベンチマーク機能を使用、GPU温度:「アサシンクリード ユニティ」のプレイ約30分と終了後10分間を「HWiNFO64 v4.49」で計測
Palit Microsystems GeForce GTX 750 Ti KalmX(実売価格:18,000円前後)
【お手頃価格でゲームも遊べるファンレスカード】
準ファンレスのGTX 970/980搭載カードは性能も静音性も優秀だが価格が高い。一方の本製品は、GTX 750 Tiを採用することで、フルHDゲーミングにもある程度堪える性能を確保しつつ低価格を実現し、なおかつファンレス運用を可能にしている。
これまでのファンレスのビデオカードは、高負荷時にGPU温度が高くなり過ぎたり、ゲームに向かないエントリークラスの製品が主力だったりするケースが多かった。だが本製品なら、ほどほどの重さのゲームなら平均40fps以上出せる性能をキープしつつ、高負荷時のGPU温度は65℃未満に抑えられる。
Maxwell世代のGPUのうまみを最大限活かした、長時間ゲームが安心して遊べるファンレスカード、という貴重な1枚に仕上がっている。また、補助電源が不要なので旧世代PCのパワーアップにも最適だ
【選定理由】
・ゲームもそこそこ動くGTX 750 Ti
・ファンレス仕様で無音動作
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.02GHz(1.085GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:5.4GHz●インターフェース:Mini HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ARock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:Corsair Components Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM SDRAM 8GB×2)、SSD:Micron Technology Crucial M550 CT512M550SSD1(Serial ATA 3.0、MLC、512GB)、ビデオカード:ドライバはGeForceは344.75、RadeonはCatalyst 14.12(omega)を使用、MSI製品はいずれもゲーミングモード時、電源:FSP Group AURUM PRO AU-850PRO(850W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:Corsair Components H90、PCケース:Fractal Design Define R4、OS:Windows 8 Pro 64bit版、室温:約21℃、暗騒音:約35dB、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:3DMark v1.4.828のFire Strike デモ実行中の同一シーンでの値、Civilization: Beyond Earth:ゲーム内蔵のベンチマーク機能を使用、GPU温度:「アサシンクリード ユニティ」のプレイ約30分と終了後10分間を「HWiNFO64 v4.49」で計測
Sapphire Technology R9 295X2 8G GDDR5 PCI-E DVI-D / QUAD MINI DP(実売価格:184,000円前後)
Radeon R9 295Xは2014年のエンスージアスト向けビデオカードの代表格。2基のR9 290Xと8GBのメモリを1枚の基板に載せ、その熱を水冷ユニットで冷却。いわば力で力をねじ伏せる豪快な設計が特徴だ。導入にはそうとうな覚悟がいるが、4K解像度に耐えるGPUパワーを1枚で得たいなら現時点でも十分検討に値する製品だ。
【選定理由】
・1枚でCrossFireX環境が構築可能
・専用水冷ユニットを標準装備
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.018GHz(非公開)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB×2(512bit×2)●メモリクロック:5GHz●インターフェース:Mini DisplayPort×4、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
ASUSTeK Computer R9270-DC2OC-2GD5(実売価格:28,000円前後)
RadeonファンがフルHDでゲームするのに適した手頃なビデオカードを探すなら、GTX 760に近い「R9 270」が狙い目だ。実売2万円台と買いやすいわりにはASUSTeK独自「DirectCU II」クーラーや質のよいパーツでまとめた耐久性の高い基板など、予算を抑えたいが、いいかげんな製品は欲しくない、という人に最適。
【選定理由】
・ミドルレンジRadeonの定番GPU搭載
・高冷却力を誇るクーラーが魅力
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):950MHz(975MHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(256bit)●メモリクロック:5.6GHz ●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI ×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
GIGA-BYTE TECHNOLOGY GV-NTITANBLKGHZ-6GD-B(実売価格:158,000円前後)
Kepler世代のGeForceのうちシングルGPUでは最強のGTX TITAN Blackを採用。600Wの冷却能力を持つ独自クーラーが同梱されており、必要に応じて交換可能。単独運用で冷却重視なら交換、複数枚挿しで外排気優先ならそのまま、と使い分けできる。GTX 980よりSP数とメモリが多いためGPGPU用としてはこちらが優秀。
【選定理由】
・シングルのKeplerでは最速のGPU
・TDP 600W対応の専用クーラーが付属
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.006GHz(1.111GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 6GB(384bit)●メモリクロック:7GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
ZOTAC International GeForce GTX 980 AMP! Extreme Edition(実売価格:90,000円前後)
まるで重装騎士のようなファンガードが印象的な製品だが、ブーストクロックも1.393GHzとGTX 980カードとしてはかなり高めにOCされている。さらにUSBケーブルを通じて正確に電圧の監視・調整を可能にする基板後端の「OC+」モジュールは他社にないオリジナルの要素。極限OCに特化したカードが欲しいならコレだ。
【選定理由】
・ゴツくて冷える超強力クーラー
・USB直結で電圧を精密制御
【Specification】
コアクロック(ブーストク
ロック):1.291GHz(1.393GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)● メモリクロック:7.2GHz ●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
GIGA-BYTE TECHNOLOGY GV-N970IXOC-4GD(実売価格:46,000円前後)
最近はやりのショートサイズ基板だが、搭載GPUがOC版のGTX 970であるため描画性能は段違いに高い。Mini-ITXマザーに装着してもはみ出さないため、超小型の高性能ゲーミングPCを組みたいときに最適。この手の製品はGTX 760などでも存在するが、発熱の小さい第2世代Maxwellでより輝く仕様と言える。
【選定理由】
・GTX 970でも超ショート基板採用
・ブーストクロック1.216GHzのOC仕様
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.076GHz(1.216GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
Palit Microsystems GeForce GTX 970 JetStream(4096MB GDDR5)(実売価格:43,000円前後)
人気のGTX 970に低温時にファンが停止するデュアルファンクーラーを備えた製品。ASUSTeKやMSIの製品よりもヒートシンクの重厚感やパーツのグレードといった部分で少々劣るが、その分GTX 970搭載カードとしても非常に買いやすいのが長所だ。ミドルレンジGPUから1ランク上に行きたい人に最適な1枚と言える。
【選定理由】
・安めのGTX 970カードとしても人気
・低温時にファンが停止するセミファンレス
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.152GHz(1.304GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7GHz●インターフェース:Mini DisplayPort ×3、Mini HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0x16
ASUSTeK Computer GTX750Ti-PH-2GD5(4096MB GDDR5)(実売価格:18,000円前後)
2014年に登場したライトユーザー向けの中で高い人気を集めた製品。デュアルファン仕様の製品よりわずかに安いが、ホコリに強い「ダストプルーフファン」の採用で通常ファンより25%も長寿命化に成功。低価格帯ではあるが同社独自の高耐久設計「Super Alloy Power」が導入されている点も大いに評価したい。
【選定理由】
・ショート基板、高耐久ファンを採用
・低価格帯では抜群の人気
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.02GHz(1.085GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:5.4GHz ●インターフェース:HDMI×1、DVI-D×2、Dsub 15ピン×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
EVGA GeForce GTX 750 Ti Superclocked(実売価格:23,000円前後)
ヒートシンクに銅製のコアを使う特別仕様のクーラーを採用し、ショートサイズながらブーストクロック1.255GHz(リファレンス1.085GHz)まで高めた「Superclocked(SC)」仕様。またこのクラスのカードでは省かれがちなDisplayPortもあるため、「G-SYNC」対応液晶を組み合わせて、快適なゲーム環境も実現可能だ。
【選定理由】
・ショート基板でGTX 750 TiをOC
・DisplayPort出力も完備
【Specification】
コアクロック(ブーストクロック):1.176GHz(1.255GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:5.4GHz ●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16
【DOS/V POWER REPORT 2015年2月号は2014年12月27日(土)発売】
★総力特集「PCパーツ100選 2015」はもちろん、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事を掲載
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 紙版は小冊子「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付属
★ 電子版は割安な税別926円
★ 電子版では小冊子の電子版も完全収録
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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