パワレポ連動企画
PCパーツ100選 2015(5)
~PCケース部門~
(2015/1/14 12:05)
このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌2015年2月号の特集記事「PCパーツ100選 2015」をほぼまるごと掲載する。
特集記事では、2014年を代表するPCパーツを集め、「CPU」、「マザーボード」、「ビデオカード」、「ストレージ」、「PCケース」、「電源」、「CPUクーラー」、「そのほか」の8ジャンルの主要製品をランク付けし解説する。
第5回目の今回は「PCケース」編。
なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年2月号は、絶賛発売中。2月号では今回の特集のほか、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術や、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事が載っている。また、特別付録として「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。
- DOS/V POWER REPORT 2015年2月号 Special Edition -
辛口格付け&怒濤のレビューで最高のCPUパーツが全て分かる PCパーツ100選 2015
バランス型優勢、Mini-ITXは大型化がさらに進む
-PCケース部門-
昨年は、組み込むパーツの構成に合わせて性格を変更できる「バランス型」が市場で大きな支持を得た。この傾向はしばらく変わらないだろうが、Define R5が大幅に進歩させた「内部構造の自由化」というテーマを、各社がどうとらえるか注目したい。
バランス型の人気は変わらず、5インチベイへのアプローチに注目
使いやすさと構成の自由度で高い支持を得ているのが「バランス型ケース」だ。基本は静音志向だが、簡単に冷却性能を向上させることもできるという万能タイプのケースである。価格比較サイトでも、多くのバランス型ケースが上位にランクインしており、執筆者個人のランキングでもバランス型が多く上位に入っていた。このトレンドはしばらく続くだろう。
重要性が低下した5インチベイに、積極的に切り込むケースの登場にも注目だ。これまでにも小型ケースでは5インチベイを搭載しない製品はあったが、これがタワータイプのATXケースにまで波及してきている。Fractal Designの「Define R5」は、5インチベイを外すことで内部構造を自由に変更できるようになった。また、SilverStoneの「RAVEN 5」は5インチベイはスリムタイプのみ。さらにNXZTの「H440」は、5インチベイそのものをなくし、冷却性能を強化している。
Mini-ITX対応ケースでは、ゲーミングPC向けの大型モデルがさらに増えた。レイアウトも洗練され、従来の泣きどころであった組み込みにくさもずいぶんと改善されている。ただし、こうしたゲームPC用ケースは、サイズ的にはmicroATX対応のミニタワーケースとほとんど変わらないこともある。従来のMini-ITX対応PCケースサイズのイメージで選ぶと、置き場所に困ることもある点に注意しよう。
[Text by 竹内亮介]
PCパーツ100選 2015 PCケース部門 製品解説
Fractal Design Define R5(実売価格:16,000円前後)
【ベイを外して移動可能、自由度の高さが魅力】
基本は静音性重視だが、各所にファンを増設して冷却性能を向上できる「バランス型」の頂点を極めた「Define R4」の後継モデル。
最大の特徴は、5インチベイやシャドーベイを取り外し、内部レイアウトをある程度自由に変更できるようにしたことだ。ベイをすべて外して、複数の大型ビデオカードや水冷クーラー用大型ラジエータを組み込むのもよいし、シャドーベイの位置を移動し、ファンの風がビデオカードなど熱源の近くに届きやすくするなどの工夫をしてもよい。一般的なミドルタワーケースで、ここまで自由度の高い製品は見当たらない。
CPUクーラーの位置に合わせて背面ファンの位置をスライドして移動できる機能、底面の防塵フィルタを前面から取り出して清掃できる機能など、R4で不満だった部分についても細かく改良が加えられている。R4と同様、今後数年は頂点に君臨するであろう1台と言える
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・自由度の高さを理解した上で活かしてほしい
Defineシリーズは、PCケース自体の構成の自由度を大幅に高め、より自由な発想でPCを作ることができる点が最大のメリットです。Fractal Designはこの点を強く意識しているのでしょう。最新作のR5ではさらに自由度を高める方向に進んでいます。これは今や、ケース業界全体の流れとなり、付いてくることができなかったメーカーは存在感が薄くなってしまったほどです。
【Specification】
規格:ATX●カラー:ブラック、ホワイト、チタニウム●付属電源:なし●ベイ:5インチ×2、3.5/2.5インチシャドー×8、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:14cm角×1(前面)、14cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14/12cm角×1(前面)、12cm角×1(前面、14cm 角×1と排他)、12cm角×1(背面、14cm角×1と排他)、14/12cm角×3(天板)、14/12cm角×2(底面)、14/12cm角×1(側面)●本体サイズ(W × D × H):232×521×451mm ●重量:11.2kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4790K(4.0GHz)、マザーボード:ASUSTeK Computer H97-PRO(Intel H97)、メモリ:CFD 販売 CFD ELIXIR W3U1600HQ-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:MSI GTX 970 GAMING 4G(NVIDIA GeForce GTX 970)、SSD:Samsung SSD 840 EVO MZ-7TE250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、電源:Enermax Platimax EPM600AWT(600W、80PLUS Platinum)、CPUクーラー:サイズ 虎徹、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、室温:21.9℃、暗騒音:32.2dB、動作音測定距離:ケース正面から20cm、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLY テストを10分間動作させたときの最大値、各部の温度:CPUはHWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、GPUはHWMonitor 1.26のTemperatures
Lian Li Industrial PC-Q33(実売価格:14,000円前後)
【組みやすさ抜群の傑作小型ケース】
小型でスタイリッシュなMini-ITX対応PCケースにチャレンジしたいと思っても、小型であるが故の組み立てにくさや、パーツ選択の難かしさから躊躇しているというユーザーにオススメしたいのが、このPC-Q33だ。
背面の手回しネジを二個外すと、天板と一体化した前面パネルが前面側に大きく開くのが特徴。内部はマザーボードベースで上下に仕切られており、マザーボードやビデオカードを組み込む上部のエリアは、ほぼ障害物のない状態で組み込み作業が行なえる。
また、マザーボードベースから天板までのスペースも大きく、高さ18cmまでのCPUクーラーに対応するほか、背面ファンを外せば簡易水冷型PCUクーラーのラジエータを装着することも可能だ。
小型PCケース特有の組みにくさにおびえる初心者から、高性能な小型PCを組みたい上級者まで、あらゆるユーザーの要望に応えられる。Mini-ITX対応PCケースの決定版と言えるぐらいの傑作モデルだ。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・高いメンテナンス性を実現する構造の先進性に注目
2014年のAAAランクから、最上位のSランクに昇格しました。現在のMini-ITXケースに求められる大きな要素は、パーツ選択の自由度、冷却性能、メンテナンス性です。そのすべてを高いレベルで実現しているPC-Q33は、小型PC自作の人気が高まる中、より市場にマッチした存在になったと言えるでしょう。
【Specification】
規格:Mini-ITX●カラー:ブラック、シルバー●付属電源:なし●ベイ:3.5インチシャドー×1、3.5/2.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:なし●本体サイズ(W × D × H):229×240×328mm ●重量:2.18kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4790K(4.0GHz)、マザーボード:ASUSTeK H97I-PLUS(Intel H97)、メモリ:CFD 販売 CFD ELIXIR W3U1600HQ-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ZOTAC GeForce GTX760 2GB DDR5 TwinCooler ZT-70405-10P(NVIDIA GeForce GTX 760)、SSD:Samsung SSD 840 EVO MZ-7TE250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、電源:Enermax Platimax EPM600AWT(600W、80PLUS Platinum)、CPUクーラー:サイズ 虎徹、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、室温:21.9℃、暗騒音:32.2dB、動作音測定距離:ケース正面から20cm、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLY テストを10分間動作させたときの最大値、各部の温度:CPUはHWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、GPUはHWMonitor 1.26のTemperatures
NZXT H440(実売価格:15,000円前後)
【5インチベイを完全排除した新機軸ケース】
5インチベイを搭載せず、代わりに前面に3基の12cm角ファンを搭載するという冷却重視型のPCケースだ。昨今では主に光学ドライブを組み込むための5インチベイは重要性が相対的に低下してはいるものの、思い切った設計である。
5インチベイがないため、ベイはトレイ式の3.5/2.5インチシャドーだけを装備。さらにトレイの隙間が大きく空いており、前面ファンの風を遮らず、CPUクーラーやビデオカード周辺に届ける工夫もなされている。
基本的な構造は冷却重視だが、筐体自体は密閉型で、さらにサイドパネルには防音材も貼られている。ファンの回転数を調整すれば動作音をかなり抑えることも可能で、「冷却重視型から派生したバランス型」とも言えるユニークな製品である。
【選定理由】
・5インチベイよりもファンの数を重視
・ATXケースの新しいスタイルを示す
【Specification】
規格:ATX●カラー:マットブラックアンドグロスレッド、グロッシーホワイト●付属電源:なし●ベイ:3.5/2.5インチシャドー×6、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:12cm角×3(前面)、14cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14cm角×2(前面、12cm角×3と排他)、12cm角×1( 背面、14cm角×1と排他)、14cm角×2 / 12cm角×3(天板)●本体サイズ(W × D × H):220×475.3×510mm ●重量:9.75kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4790K(4.0GHz)、マザーボード:ASUSTeK Computer H97-PRO(Intel H97)、メモリ:CFD 販売 CFD ELIXIR W3U1600HQ-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:MSI GTX 970 GAMING 4G(NVIDIA GeForce GTX 970)、SSD:Samsung SSD 840 EVO MZ-7TE250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、電源:Enermax Platimax EPM600AWT(600W、80PLUS Platinum)、CPUクーラー:サイズ 虎徹、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、室温:21.9℃、暗騒音:32.2dB、動作音測定距離:ケース正面から20cm、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLY テストを10分間動作させたときの最大値、各部の温度:CPUはHWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、GPUはHWMonitor 1.26のTemperatures
Antec P100(実売価格:10,000円前後)
【要所を押さえ低価格、コスパに優れたバランス型】
AntecのPシリーズは、伝統的に静音性重視で設計されている。このP100もその流れをくむ1台だが、最近のトレンドを踏まえて天板にカバーで覆われたファンマウンタを搭載するなど、バランス型の特性も取り入れている。Antec伝統の頑強なフレーム、比較的低価格ということもあり、登場当初から価格比較サイトの売れ筋上位にランクインし続けているロングセラーだ。
内部は広く、パーツ選択の自由度は高い。裏面配線用のスペースは2cmと広く、太い電源ケーブルをいいかげんに配線しても、右側板が閉じられなくなるようなことはない。光学ドライブや3.5インチHDDはネジ止めなしで固定できる。また汚れやすい防塵フィルタは、ツメを外せば手前に外れるので、簡単に清掃できる。組み立てやメンテナンスに慣れていない、初心者への配慮が光る1台だ。
【選定理由】
・バランス型としての完成度が高い
・ハデさはないがAntecらしい信頼感
【Specification】
規格:ATX●カラー:ブラック●付属電源:なし●ベイ:5インチ×2、3.5/2.5インチシャドー×7●標準搭載ファン:12cm角×1(前面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14/12cm角×1(前面)、14cm角×1(前面、12cm角×1と排他)、14/12cm角×2(天板)●本体サイズ(W ×D × H):220×523×484mm●重量:約7.3kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ASRock Z87 Extreme4(Intel Z87)、メモリ:Team Group TED38192M1600C11DC-AS(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:ASUSTeK R9270X-DC2T-2GD5(AMD Radeon R9 270X)、SSD:Samsung 840 EVO MZ-7TE250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、電源:Corsair Components RM650(650W、80 PLUS Gold)、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、室温:24℃、暗騒音:30dB前後、アイドル時:OS起動5分後の値、高負荷時:CPUはOCCT 4.4.0 CPU:OCCT 実行10分後の値、GPUはトゥームレイダーのベンチマークモードをUltimate設定で実行して10分後の値、各部の温度:CPUはHWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、GPUはGPU-Z 0.7.5のGPU Temperature、動作音測定距離:前面/左側/右側から約15cm
Fractal Design Node 804(実売価格:13,000円前後)
【最大10基のファンを搭載可能、小型ながら冷却拡張性は十分】
Fractal Designらしい、シンプルながらも美しいデザインを採用したmicroATX対応のキューブタイプケース。最大の特徴は、前面や天板、背面に合計10基ものファンや、大型の水冷用ラジエータまでも組み込めるという冷却拡張性である。場所を取る5インチベイを搭載せず、その分のスペースをファンやシャドーベイの設置スペースに転換した形だ。
内部はマザーボードベースで左右に仕切られている。マザーボードやビデオカードなどのメインパーツは左、電源ユニットやストレージなどは右のエリアに組み込む。構造的にCPUクーラーやビデオカードへの干渉が発生しにくく組み込みやすいほか、前から後ろへ一直線のエアフローを作れるため、冷却効率にもよい影響を与える。発熱の大きなパーツも安心して運用できるのだ。
【選定理由】
・小型ケースの中ではバツグンのデザイン
・デュアルチャンバー構造で組みやすい
【Specification】
規格:microATX●カラー:ブラック●付属電源:なし●ベイ:5インチスリム×1、3.5インチシャドー×8、3.5/2.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:12cm角×1(前面)、14cm角×1(背面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:12cm角×3(前面)、12cm角×1(背面、14cm角×1と排他)、14/12cm 角×4(天板)●本体サイズ(W × D× H):344×389×307mm●重量:6kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4770K(3.5GHz)、マザーボード:ASUSTeK H97M-E(Intel H97)、メモリ:Team Group TED38192M1600C11DC-AS(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:ASUSTeK R 9270X-DC2T-2GD5(AMD Radeon R9 270X)、SSD:Lite-On Plextor SSD M5 Pro PX-256M5P(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)、電源:Antec EarthWatts EA-650 Platinum(650W、80PLUS Platinum)、OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、室温:27℃、暗騒音:30dB 前後、アイドル時:OS 起動5分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.0 CPU:OCCT 実行10分後の値、CPU温度:HWMonitor 1.25のCPU Temperatures のPackage、動作音測定距離:PCケースの側板およびベンチ台から約20cm
Corsair Components Carbide 330R Titanium Edition Silent Mid-Tower Case(実売価格:13,000円前後)
【大型マザーにも対応した低価格のバランス型】
Corsair ComponentsのCarbideブランドは、どちらかというと冷却重視型のPCケースが多い。しかし本機は、音漏れを防ぐ前面扉や密閉型の構造、カバーで隠された天板のファンマウンタなど、バランス型の特性を強く押し出す製品に仕上げられている。
大型のExtendedATXマザーボードに対応しているため奥行きがあり、内部はかなり広い。天板スペースとマザーボード上端の隙間も広く、水冷ラジエータも固定しやすい。また、ビデオカード用のスペースも、45cm確保しているので、入らないカードはないだろう。このように内部にはかなりの余裕があり、組み立てや拡張作業、メンテナンスがやりやすいため、初心者にも向いている。
3基のファンの回転数を3段階で調整できるファンコントロール機能も搭載しており、標準搭載の前面ファンと背面ファンを接続して最低回転数に設定すると、アイドル時の動作音は暗騒音以下まで下がった。
【選定理由】
・内部が広くて作業がしやすい
・ファンコン機能で静かな運用が可能
【Specification】
規格:ExtendedATX●カラー:チタニウム●付属電源:なし●ベイ:5インチ×3、3.5/2.5インチシャドー×4●標準搭載ファン:14cm角×1(前面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14/12cm角×1(前面)、12cm角×1(前面、14cm角×1と排他)、14/12cm角×2(天板)●本体サイズ(W× D× H):210×495×484mm ●重量:約7.2kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4790K(4.0GHz)、マザーボード:ASUSTeK Computer H97-PRO(Intel H97)、メモリ:CFD 販売 CFD ELIXIR W3U1600HQ-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:MSI GTX 970 GAMING 4G(NVIDIA GeForce GTX 970)、SSD:Samsung SSD 840 EVO MZ-7TE250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、電源:Enermax Platimax EPM600AWT(600W、80PLUS Platinum)、CPUクーラー:サイズ 虎徹、OS:Windows 8.1 Pro 64bit 版、室温:21.9℃、暗騒音:32.2dB、動作音測定距離:ケース正面から20cm、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLY テストを10分間動作させたときの最大値、各部の温度:CPUはHWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、GPUはHWMonitor 1.26のTemperatures
SilverStone Technology RAVEN 5 SST-RV05(実売価格:18,000円前後)
【2基の大型ファンで圧倒的な冷却性能】
大型ファンとユニークな内部構造を採用することで、ほかのミドルタワーケースとは一線を画す冷却性能を実現してきたRAVENシリーズ。本機はその最新モデルだ。
冷却重視型のPCケースらしく、底面には2基の18cm角ファンを装備。ミドルタワーケースとしては異例のファン構成だ。また、マザーボードのバックパネルを上向きに設置する「倒立配置」構造により、底面ファンの風がCPUクーラーやビデオカード周辺に届きやすくなっている。ゲームPC用の高性能ビデオカードやハイエンドCPUを、効率よく冷却するのに有効だ。
おもしろいのが、通常サイズの5インチベイを搭載しないこと。その代わりマザーボード用のスペースを広く取っており、ATXマザーボードよりも大型の、CEBマザーボードの組み込みが可能だ。
【選定理由】
・RAVENの伝統を受け継ぐ強力な冷却性能
・ミドルタワーサイズだが大型マザーにも対応
【Specification】
規格:CEB●カラー:ブラック+ウインドウ●付属電源:なし●ベイ:5インチスリム×1(スロットイン)、3.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:18cm角×2(底面)●追加搭載可能ファン:12cm角×1(天板)、12cm角×3 / 14cm角×2(底面、18cm角×2と排他)●本体サイズ(W × D × H):242×498×529mm●重量:約7.6kg
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-4770K(3.5GHz)、マザーボード:ASUSTeK Z97-PRO(Intel Z97)、メモリ:Team Group TED38192M1600C11DC-AS(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、グラフィックス機能:Intel Core i7-4770K内蔵(Intel HD Graphics 4600)、SSD:Lite-On Plextor SSD M5 Pro PX-256M5P(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)、OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、室温:26℃、暗騒音:30dB前後、アイドル時:OS起動5分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.0 CPU:OCCT実行10分後の値、CPU温度:HWMonitor 1.24のCPU Temperatures のPackage、動作音測定距離:PCケースの側面およびベンチ台から約15cm
AeroCool Advanced Technologies DS Cube Window(実売価格:11,000円前後)
合計9色のカラーバリエーションを用意したコンパクトなミニタワーケース。
前面には20cm径の大型ファンを標準で搭載するほか、天板に28cmクラスの大型ラジエータを搭載できる。
【選定理由】
・長さ32cmのビデオカードに対応
・大型ファン搭載による冷却性能の高さ
【Specification】
規格:microATX●カラー:ブラック、ホワイト、ブラック/ホワイト、レッド、オレンジ、ゴールド、ピンク、グリーン、ブルー●付属電源:なし●ベイ:5インチ×1、3.5インチ×1、3.5/2.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:20cm 径×1(前面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14/12cm角×1(前面、20cm径×1と排他)、14/12cm角×1(天板)●本体サイズ(W× D× H):265×381×411mm●重量:6.6kg
Corsair Components Graphite 760T Full-Tower Windowed Case(実売価格:25,000円前後)
各所に14cm角ファンを搭載し、ハイエンドシステムも安心して運用できるフルタワーケース。
側板は扉のような構造で、簡単に開いて内部にアクセスできる。
【選定理由】
・内部が広く作業しやすい
・多数のファンを標準で搭載
【Specification】
規格:XL-ATX●カラー:ブラック、ホワイト●付属電源:なし●ベイ:5インチ×3、3.5/2.5インチシャドー×6、2.5インチシャドー×4●標準搭載ファン:14cm角×2(前面)、14cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:12cm角×2(前面、14cm角×2と排他)、12cm角×1(背面、14cm角と排他)、14/12cm角×3(天板)、12cm角×1(底面)●本体サイズ(W × D × H):246×564×568mm●重量:約10kg
Corsair Components Obsidian 250D Mini ITX PC Case(実売価格:12,000円前後)
長さ29cmまでの大型ビデオカードが装着できるキューブタイプケースだ。
天板や側面など各所にファンを増設し、冷却性能を高めやすい。内部が広いので、組み込みやメンテナンスもラク。
【選定理由】
・小型ゲーミングPC向きの装備と機能
・内部スペースが広く作業をやりやすい
【Specification】
規格:Mini-ITX●カラー:ブラック●付属電源:なし●ベイ:5インチ×1、3.5/2.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:14cm角×1(前面)、12cm角×1(側面)●追加搭載可能ファン:20cm径/12cm角×1(前面、14cm角×1と排他)、8cm角×2(背面)、12cm角×1(側面)●本体サイズ(W× D× H):277×351×290mm●重量:約4.3kg
In Win Development D-Frame mini(実売価格:36,000円前後)
アルミパイプと強化ガラスのみで構成するユニーク過ぎる小型ケースだ。
フレームの隙間から外気をたっぷりと取り込めるので、冷却性能が高い。フレームを取っ手にして持ち歩くことも可能。
【選定理由】
・フレームで構成されたユニークな筐体
・冷却性能の高さ
【Specification】
規格:Mini-ITX●カラー:オレンジ、レッド、ブラック●付属電源:なし●ベイ:3.5/2.5インチシャドー×3、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:なし●追加搭載可能ファン:12cm角×2(底面)●本体サイズ:(W×D×H):230×501×405mm●重量:5.52kg
JONSBO SHENZEN TECHNOLOGY U2(実売価格:8,000円前後)
高さは27.5cmと小柄ながら、電源ユニットの位置を工夫することで高さ17cmまでのCPUクーラーを装着できるキューブタイプケース。
背面の12cm角ファンは3段階で回転数を調整可能。
【選定理由】
・パーツ選択の自由度が高い
・Mini-ITXならではの小型サイズ
【Specification】
規格:Mini-ITX●カラー:ブラック、シルバー、レッド●付属電源:なし●ベイ:3.5インチシャドー×1、3.5/2.5インチシャドー×1、2.5インチシャドー×1●標準搭載ファン:12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:12cm角×1(前面、3.5インチシャドー×1と排他)●本体サイズ:(W × D × H):208×233×319mm●重量:約2kg
Phanteks Enthoo Primo Ultimate Chassis(実売価格:37,000円前後)
ラジエータやポンプ、リザーブタンクなど本格水冷用のパーツを「内蔵」できる水冷特化型のフルタワーケース。
ハイエンド構成に備え、2基のATX電源を内蔵できることも特徴。
【選定理由】
・本格的な水冷に挑戦できる
・ウルトラハイエンド構成にも楽々対応
SHARKOON Technologies SHA-BD28(実売価格:9,000円前後)
天板や前面にメッシュ構造を採用し、12cm角ファンを2基装備する低価格な冷却重視型PCケース。天板には最大18cm角の大型ファンを増設できる。
3色のカラーバリエーションが用意されている。
【選定理由】
・低価格ながら冷却性能が高い
・カラーバリエーションが豊富
SilverStone Technology RAVEN RVZ01(実売価格:12,000円前後)
ぱっと見は薄型のブックサイズケースだが、何と約33cmの大型ビデオカードが組み込めるゲームPC向きのMini-ITXケースだ。
天板や底面に12cm角の大型ファンを搭載し、冷却性能も高い。
【選定理由】
・薄型ながら大型ビデオカードを搭載可能
・このサイズで冷却志向の製品は希少
【DOS/V POWER REPORT 2015年2月号は2014年12月27日(土)発売】
★総力特集「PCパーツ100選 2015」はもちろん、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事を掲載
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 紙版は小冊子「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付属
★ 電子版は割安な税別926円
★ 電子版では小冊子の電子版も完全収録
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2014-12-26-1549.php
【電子販売ショップ】
- Impress Japan(PDFで購入可能)
- http://book.impress.co.jp/books/1114110112
- Amazon.co.jp (Kindle版)
- http://www.amazon.co.jp/dp/B00RFCV0A0/impresswatch-14-22/
- Newsstand
- https://itunes.apple.com/jp/app/dos-v-power-report/id877524169?mt=8
- Google eBookstore
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- 楽天kobo
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- 雑誌オンライン
- http://www.zasshi-online.com/magazine/ProductDetail/?page=1&dcode=dosvpowerreport5141227
- 富士山マガジン(最新号にリンクします)
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- honto
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- マガストア
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