パワレポ連動企画

PC自作 25年をDOS/V POWER REPORTで振り返る

【25年目のPC自作スタンダード(1)】

DOS/V POWER REPORT 2015年12月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年12月号」の総力特集「25年目のPC自作スタンダード」を掲載する。

 今号は、1991年にDOS/V POWER REPORTが創刊してから通巻256号目。1991年に創刊されたDOS/V POWER REPORTの歩みとともに、25年間のPC自作の歴史を紹介していく。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年12月号は全国書店、ネット通販にて10月29日(木)に発売。PC自作の面白さを再検証する総力特集のほか、最新ゲームを楽しむにはどのくらいのビデオカードが必要?「秋の夜長はこの装備で楽しむ! 最新&定番ゲーム快適プレイ環境はコレだ!!」、11acももはや標準? お手頃製品を紹介「5,000円から買える便利アイテム IEEE802.11ac+1000BASE-T対応無線LANルーター」、そろそろ活躍の季節「大型液晶、無線にNFC……ますます便利に 最新インクジェットプリンタ31選」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は「“ CPU進化の系譜”ポスター」。印刷可能なPDF版のダウンロードコードも付属しているので、ラミネートすればお風呂場でもCPUの系譜を堪能できるぞ!


-25年目のPC自作スタンダード-
“PC/AT互換機”の最先端はここにある!


25年目のPC自作、こんなに変わった

 1991年のDOS/V POWER REPORT創刊号から25年。さまざまなトレンドや流行を飲み込んで、PC自作は今なお進化を続けている。まずは本誌の歩みとともにPC自作シーンを振り返ろう。

1991年頃~

本誌創刊号と創刊2号

1991年頃のトピック
・DOS 5.0/Vが登場
・DOS/V機をメインに扱うパソコン誌が続々創刊
・OverDriveプロセッサによるアップグレードが可能に
・ソケット互換の“互換CPU”が各社から登場
・XGA/SXGA表示のためのビデオカードが登場

 本誌はもちろん、「DOS/V magazine」、「DOS/V ISSUE」、「DOS/V SPECIAL」、「日経WinPC」など、DOS/VやPC自作を取り上げる専門誌が相次いで創刊された。

 ちなみに、本誌がまだ不定期刊だった第3号で、すでに「OverDriveプロセッサへの換装」、「ビデオカードの交換」というアップグレード記事が掲載されている。

ソフトウェア処理のみで日本語表示ができるDOS/Vは、いわゆる「PC/AT互換機」普及のきっかけとなりました

1995年頃~

1995年12月号。当時のPC雑誌の付録といえば、フリーソフトやデバイスドライバを収録したCDが一般的でした

1995年頃のトピック
・Windows 95の発売が騒動になる
・インターネットの普及開始
・ATX規格の普及が始まる
・CD-Rドライブが人気に
・オーバークロックが流行
・BIOSでOC設定できるマザーボードが出現

 Windows 95の空前のヒットで、PC業界が大変な活況を呈していた頃。同時期、NTT東西のテレホーダイによってインターネット接続が盛んになる。

 また、1998年のCeleron 300AMHz人気を受けて、ベースクロックや倍率、コア電圧をジャンパピンやディップスイッチではなく、BIOSでソフトウェア的に設定できるマザーボードが登場したのもこの頃。

Windows 95のPlug&Playを紹介した記事。いまでは拡張カードだけではなくUSB機器などでも一般的な機能ですが、当時は画期的でした

2000年頃~

創刊10周年記念号の2001年12月号。Windows XPがリリースされたのもほぼ同時期でした

2000年頃のトピック
・冷却が一大テーマに
・GPU統合型チップセットが各社から登場
・PCでのテレビ録画が流行
・DVDのソフト再生が実現
・LAN、オーディオなどマザーボードの機能統合が進む

 発熱の大きいPentium 4の登場により、熱対策は大きな問題に。冷却パーツの多様化が進んだ。Intel 810やNVIDIA nForceなど、North Bridgeにグラフィックス機能を統合したチップセットが登場したのはこの頃。

 なお、本誌の付録は2003年4月号からDVD-ROMに移行している。

Pentium 4の登場により大幅に変化していたCPU、チップセットのロードマップを解説

2005年頃~

Windows Vistaを特集した2007年2月号と3月号

2005年頃のトピック
・マルチコアCPUが普及
・SSDの台頭
・静音ブームの到来で大型CPUクーラーが人気に
・GPGPUが注目を浴びる
・ディスプレイがフルHDに
・Mac miniに触発された小型PCブームが到来

 「重い」と言われたWindows Vistaの登場によって、PCのスペックが急速に引き上げられた2007年頃。そしてデュアルコア+デュアルダイによる4コアではなく、ネイティブ4コアCPUが登場したのは2008年。

 SSDやフルHDディスプレイなど、現在のPCに通じる仕様のパーツ・周辺機器が一通り出揃う。

Windows Aeroが導入されたことにより、グラフィックス機能が以前より注目されることになりました

2010年頃~

Windows 7やIntel Coreシリーズを特集した2009年12月号と2013年8月号

2010年頃のトピック
・64bit OSへ移行が進む
・省電力パーツに注目が集まる
・GPU内蔵CPUの登場
・SSD + HDDの構成が主流に
・UEFIが急速な進化を遂げる
・インターフェース規格が軒並み高速化

 DDR3メモリ、Serial ATA 3.0、PCI Express 3.0、USB 3.0など、2015年でも現役の規格が顔を揃える。

 Windows 7以降、Windows 10までOSの動作環境がほぼ変わっていないことからも分かるように、低スペック機でも日常的な用途なら不満の出ないレベルに到達した。

Windows 7と自作PCの記事。つい最近だけあって基本的な構成は現在と比べてもそれほど差がありません

2015年 現在

Windows 10や最新パーツ紹介した2015年9月号と11月号

今年のトピック
・NVMe SSDの最大速度が2GB/sに突入
・メモリはDDR4へ
・省電力と静音が標準に
・小型PC自作が広がりを見せる
・5インチベイの省略が進む
・バランス型ケースの台頭

 NVMe SSDやDDR4メモリなどを得て、PCの性能はまた新たな限界を突破しつつある。一方で、これまでに起こった静音や省電力といったトレンドは、一過性のものではなくパーツ自体の仕様として定着。

 現在の自作PCは先鋭化すると同時に、日用品としての使いやすさも両立できるようになっている。

最新パーツを生かすWindows 10
Intelの新CPU「Skylake」の紹介

[Text by DOS/V POWER REPORT 編集部]


DOS/V POWER REPORT 2015年12月号は2015年10月29日(木)発売】

★通巻256号記念企画「自作PCクロニクル」
★総力特集「PC/AT互換機”の最先端はここにある!25年目のPC自作スタンダード」
★特別企画「秋の夜長はこの装備で楽しむ!最新&定番ゲーム快適プレイ環境はコレだ!!」「5,000円から買える便利アイテム IEEE802.11ac+1000BASE-T対応無線LANルーター」「大型液晶、無線にNFC……ますます便利に最新インクジェットプリンタ31選」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」

★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録「“ CPU進化の系譜”ポスター」(紙版のみ別途付録、電子版ではPDFデータのダウンロードパスワード掲載)
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2015-10-21-0000.php

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(AKIBA PC Hotline!編集部)