パワレポ連動企画
思い立ったら即OC!なオープン型PC
【見せるぜ!俺のメインマシン(9)】
(2015/3/18 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年4月号」の第一特集「見せるぜ!俺のメインマシン」を掲載する。
DOS/V POWER REPORT執筆陣が作成した「俺のメインマシン」の大取となる七台目は、いわゆるまな板型のケースを使用したマシン。普段から頻繁にオーバークロックやパーツの入れ替えを行う場合は有用な選択肢となる構成だ。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年4月号は全国書店、ネット通販にて絶賛発売中。特集記事は掲載した第一特集のほか、最近手が届く価格まで下がってきた4K対応製品や、高度な3Dゲーム対応製品など、ポストフルHDをにらむ液晶ディスプレイを解説した「新世代液晶ディスプレイ一斉テスト」や、5インチベイに光学ドライブ内蔵という考えはもう古いのか!?「外付け&スリムベイ内蔵光学ドライブ14」、ミドルレンジGPU期待の新製品を解説する 「ついに登場!! NVIDIA GeForce GTX 960」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は売れ筋から最新Titaniumモデルまで解説した「電源大図鑑37」。自作において、電源は絶対に軽視してはいけない。出力ワット数だけでなく、コネクタの数や寸法も要チェックだ。
- 見せるぜ!俺のメインマシン -
常用PCの最新型は一つじゃない!!
DOS/V POWER REPORT本誌執筆陣7名が競作(7)
思い立ったら即OC!なオープン型PC
第七弾担当:清水貴裕
液体窒素で自作PCを冷やす人。かっこよく言うとオーバークロッカー。2013年と2014年にはOCの世界大会に日本代表として出場し、フリー競技で好成績を残す。興味のある分野はOCとFPSゲーム関連のハードウェアで、マウスやマウスパッドを集めるのが趣味。最近はOCに熱中し過ぎてゲームの時間が取れないのが悩み…。
実は以前、検証台を使用したOCマシンを本誌の企画で考えたことがあるのだが、拡張性の低さや動作音の問題もあって常用するには厳しかった。今回はOC性能と同じくらい、快適さや使い勝手にもこだわって組んでみた。
拡張性に関しては、ファンやストレージなどのデバイス類を追加できるオープン型ケースを採用することで解決。静音性に関してはビデオカードと電源ユニットに準ファンレス品を選び、CPUクーラーに低回転で十分な風量を発生する14cm径ファン搭載モデルを選ぶことで解決。
WebブラウズからOCまでこなす快適な常用マシンに仕上がったと自負している。
オープン型のケースだからパーツの付け外しも自由自在
常用にも便利な機能を装備
パーツ交換をする場合、一般的なケースだとサイドパネルを取り外さないといけない上に、内部の空間が限られているので作業しにくい。検証台だと、パーツに直接アクセスできるので、こういった悩みは皆無だ。頻繁にパーツ交換をするような使い方をする場合には、このタイプはとても便利に使える。しかし、検証台型のケースはシンプルな構造ゆえに拡張性が低いという弱点がある。
その点、今回選んだ「PC-T80X」は、一般的なPCケースの使い勝手に近く、まさに“オープン型ケース”と呼ぶにふさわしいものだ。最大で10台のストレージを搭載可能な上に、36cmクラスのラジエータを持つ水冷クーラーにも対応している。常用するにあたって、右のような機能や拡張性の高さを兼ね備えているので、さまざまな構成や用途にも対応できるだろう。
内部が丸見えのオープン型のケースだからこそ
電源はプラグインでケーブルの色にも気を使いたい
オープン型のケースは配線が丸見えになってしまうという弱点があるが、それを逆手に取って“魅せる”マシンを作ることもできる。配線が重要なので、ケーブルが取り外せるフルプラグイン電源がベターだ。ケーブルのスリーブ加工をしようかと思ったが、手間と保証の問題があるので、今回はCorsair純正のキットを使った。
ビデオカードの補助電源が8ピン1基仕様の場合は8ピン×2に分岐したケーブルを使うとコネクタが余ってしまい見た目が悪くなるので使わないようにするなど、ムダなく美しく配線するのがキモ。
CPUはKモデルの最上位“Devil's Canyon”
CPUクーラーは空冷のスタンダードモデルを選択
今回のマシンでは、動作クロックやシングルスレッド性能の高さを求めるため、CPUにはCore i7-4790Kを選んだ。個体差や冷却力しだいでは空冷でも5GHz超えでのベンチマーク完走を狙えるのが本製品の強みだ。
スレッド数が有利に働くアプリケーションでは、8コア16スレッド動作のLGA2011-v3版Core i7-5960X Extreme Editionにアドバンテージがあるものの、ゲームや一部のベンチマークでは、シングルスレッド性能の高いクアッドコアCPUに分がある場合が多いことも、採用理由の一つだ。
OCに必要な機能を集約した
microATXモデルのマザーボードを選択
microATXモデルのMAXIMUS VII GENEを選んだ理由は、OC向けの「EXTREME」形番のモデルがラインナップされない9シリーズチップセット搭載のROGシリーズの中で、上位のFORMULAと並んでOCに向いているからだ。
EXTREMEモデルに施すレベルでUEFIやハードウェアのチューニングが施され、OC耐性やクロックあたりのスコア効率が高いのが特徴。microATXながらSLIも可能だし、浮いた予算はCPUに注ぎ込むことにした。
清水貴裕が提案する活用&拡張プラン
ゲーム&OC 向けにグラフィックスと電源まわりを拡張する
ゲームを高画質で楽しむ場合や、OCで高いスコアを狙う場合は、GTX 960では少しパワー不足。そこでビデオカードをG T X980搭載のMATRIX-GTX980-P-4GD5にアップグレード。メモリの凍結を防止するヒーターが搭載されており極冷向きのイメージが強いが、BIOSの完成度が高くブーストクロックの上限付近で安定動作するので、ベンチマークだけでなくゲームにも向いている。2スロット厚に抑えられたクーラーもGOODだ。
電源はデジタル回路が特徴のAX1200i(1,200W)へ換装。今回の構成だと、限界までOCしても消費電力は600W未満に収まりそうだが、ハイエンドモデルのほうが品質や耐久性が高いのでOCに向いている。
拡張した構成をケースに収納して水冷化する
OCセッティングがバッチリ決まると、普通のケースに収納したくなる人もいるかもしれない。そこで、拡張性の高いPhanteksのEnthoo EVOLVに交換してみた。
microATXケースながら31.8cmまでのビデオカードに対応し、ハイエンドクラスのMATRIXも楽々搭載可能だ。ついでにCPUクーラーも簡易型の水冷クーラーに交換。ケース内でも簡単にヘッドの取り外しができるので、CPUやビデオカードの交換も容易に行なえる。
【共通ベンチマーク条件】
OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.4.1 POWER SUPPLYを10分間実行中の最大値、電力計:Electric Educatinal Devices Watts Up? PRO
【使用パーツ問い合わせ先】Intel:0120-868686(インテル)/ http://www.intel.co.jp/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/ http://www.asus.com/jp/
Corsair Components:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/ http://www.Corsair.com/
GALAXY Microsystems:info@aiuto-jp.co.jp(アユート)/ http://www.galaxytech.jp/
Micron Technology:―/ http://jp.crucialproducts.com/
Lian Li Industrial:03-5298-3880(ディラック)/ http://www.lian-li.com/
CRYORIG:03-5298-3880(ディラック)/ http://www.cryorig.com/
Phanteks:info@itc-web.jp(アイティーシー)/ http://www.phanteks.com/
【DOS/V POWER REPORT 2015年4月号は2015年2月28日(土)発売】
★第一特集「見せるぜ!俺のメインマシン」
★第二特集「新世代液晶ディスプレイ一斉テスト」
★特別企画「ついに登場!! NVIDIA GeForce GTX 960」「外付け&スリムベイ内蔵光学ドライブ14 選」「趣味系SNSにどっぷりハマる!」
★連載「最新自作計画」「POWER REPORT PLUS」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録小冊子「電源大図鑑37」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌末尾に収録)
★ 電子版は割安な税別926円
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2014-12-26-1549.php
【電子販売ショップ】
- Impress Japan(PDFで購入可能)
- http://book.impress.co.jp/books/1114110114
- Amazon.co.jp (Kindle版)
- http://www.amazon.co.jp/dp/B00U0Z2TPY/impresswatch-14-22/
- Newsstand
- https://itunes.apple.com/jp/app/dos-v-power-report/id877524169?mt=8
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- https://play.google.com/store/books/details?id=7b5YBgAAQBAJ
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