パワレポ連動企画
CPUクーラーの選び方
【保存版 PC自作マニュアル 2015(7)】
(2015/4/10 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、今回より「2015年5月号」の総力特集「保存版 PC自作マニュアル 2015」を掲載する。
第七回目となる今回は「CPUクーラー」について解説する。本文中でも触れられているが、CPU付属のクーラーは音が大きい割に冷却性能が高いわけでは無いため、予算に余裕があるなら交換することをお勧めする。なお、大型のCPUクーラーを考えている場合はPCケース内部の寸法だけでなく、マザーボードのヒートシンクや、メモリのヒートスプレッダの高さにも注意しよう。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年5月号は全国書店、ネット通販にて絶賛発売中。58ページの大ボリュームで送る総力特集「保存版 PC自作マニュアル 2015」のほか、キャリアメールが必要ないならこれでいいんじゃないか?「知らなきゃ損するMVNO! 六つの格安SIMを比較する」、802.11nが普及してきたと思ったら、時代はすでに11ac?最新の通信事情に対応したネットワークアイテムを紹介する「有線・無線LANをもっとスマートに ネットワークまわりの便利アイテム大集合!」、やっぱりソフトウェアキーボードより使いやすい!「PCでもスマホ&タブレットでも大活躍! Bluetoothキーボードオールスターズ」など、特別企画も盛り沢山。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、Windowsをもっと便利に、さらに快適にするテクニックが満載の「自作PC がよくなるWindows設定集」。Windows7とは勝手が違うWindows8で困ったときに役立つ本だ。
- 保存版 PC自作マニュアル 2015 -
CPUクーラーの選び方
CPUクーラーの選び方
CPUに付属するクーラーでもCPUを定格で運用する分には問題なく冷却できる。しかし、市販のクーラーを利用すれば、より静かに、より強力に冷却できるようになる。
CPUクーラーの冷却能力はヒートシンクの大きさとファンサイズや回転数が決め手
静音化のメリットは言うまでもないが、CPUの冷却能力が向上すれば、CPUの寿命も延びる。また、オーバークロック(OC)の結果にも大きな影響を与える。CPUクーラー選びで重要なのは、ヒートシンクの大きさやファンの大きさ、回転数などだ。今定番はサイズの「虎徹」。手頃な価格ながらも、現行の幅広いCPUを十分以上に冷却でき、動作音も静かだ。
ヒートシンクでCPUの熱を拡散し、ファンの風で放熱するというのがCPUクーラーの基本的な仕組。ヒートシンクの表面積が大きいほど効率よくCPUから熱を奪うことができる。ファンは同じ回転数なら、サイズが大きいほど風量が多い。逆に、同じ風量を低回転で得られるので静音性の面でも有利だ。ファンの主流は12cm角で、高級製品は14cm角を採用するものが多い。
バックプレートで組みやすく、かつ確実!
CPU付属クーラーはピンで固定するのに対し、多くの市販クーラーはマザーボードの裏にバックプレートを設置してそこに表からネジで固定する。密着度が高いと冷却に有利で、初心者でも確実に取り付けできるのがメリット。
巨大ヒートシンクと複数ファンでさらに冷却!
市場には、虎徹のようなスタンダードなCPUクーラーのほか、より高い冷却性能や静音性を追い求めた製品も流通している。こうした高級クーラーは、Core i7などの発熱が大きいハイエンドCPUをOCしたり、静かに使ったりしたいときによく利用される。いずれも、ヒートシンクに厚みを持たせたり、二つのブロックに分けたり、14cm径ファンを採用したり、ファンを2基搭載したりしているため、サイズが大きい。
簡易水冷と呼ばれるタイプは、放熱部を分離することでCPUと接するヘッド部分を小型化できるのがメリットだが、これも空冷タイプのヒートシンクにあたるラジエータを大型化したり、ファンを複数搭載したりすることで冷却性能を向上させている。製品ごとに違いはあるが、基本的に大きなヒートシンクとファンを搭載しているものほどよく冷える。
静音性に関しては、ファンの回転数の低さが目安の一つにはなるが、スペックだけで見きわめることは難しい。本誌のレビューや口コミを積極的に参考にしてほしい。
大口径ファンで薄型クーラーでも高性能
CPUクーラーの高さに制限のある小型ケースで冷却性能を上げるには、背が低いながらも大口径のファンを搭載した薄型クーラーが適している。ただし、他パーツとの干渉には注意が必要。
5年でこう変わった より洗練された冷却機構に進化
CPUクーラーを取り付ける穴の位置は、実は5年前のLGA1156から現在のLGA1150まで変わっていない。CPUの実際の消費電力は低下してきているため、当時の製品でも現行のCPUは十分冷却可能だと考えられる。ただし、冷却技術や静音技術自体は確実に進歩してきているので、現行製品はムダに大型化しなくても効率的に冷却できるものが多い。そうした部分に魅力を感じるなら、買い換えのメリットは大きい。
CPUクーラーの固定方法も、CPU付属クーラー準拠のタイプから、バックプレートタイプへと、より確実性を求める方向に変わってきた。
[Text by 石川ひさよし]
【使用パーツ問い合わせ先】
サイズ:support@scythe.co.jp / http://www.scythe.co.jp/
Thermalright:03-5298-3880(ディラック)/ http://www.thermalright.com/
Listan:03-5298-3880(ディラック)/ http://www.bequiet.com/
Corsair Components:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/ http://www.corsair.com/
【DOS/V POWER REPORT 2015年5月号は2015年3月28日(土)発売】
★総力特集「保存版 PC自作マニュアル 2015」
★特別企画「六つの格安SIMを比較する」「ネットワークまわりの便利アイテム大集合!」「Bluetoothキーボードオールスターズ」
★連載「最新自作計画」「POWER REPORT PLUS」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録小冊子「自作PCがよくなるWindows設定集」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌末尾に収録)
★ 電子版は割安な税別926円
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2014-12-26-1549.php
【電子販売ショップ】