パワレポ連動企画
長く使うSkylakeハイエンドマシン ~SLI型~
【25年目のPC自作スタンダード(6)】
(2015/11/5 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年12月号」の総力特集「25年目のPC自作スタンダード」を掲載する。
第6回目では、基本構成にもう1枚ビデオカードを加え、4K解像度でもゲームを楽しめるSLI型を紹介する。高解像度でグラフィックス設定を高くしたい場合、SLIは十分検討に値する選択肢だ。その際はゲームのフレームレートだけでなく、電気料金にも注意したい。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年12月号は全国書店、ネット通販にて10月29日(木)に発売。PC自作の面白さを再検証する総力特集のほか、最新ゲームを楽しむにはどのくらいのビデオカードが必要?「秋の夜長はこの装備で楽しむ! 最新&定番ゲーム快適プレイ環境はコレだ!!」、11acももはや標準? お手頃製品を紹介「5,000円から買える便利アイテム IEEE802.11ac+1000BASE-T対応無線LANルーター」、そろそろ活躍の季節「大型液晶、無線にNFC……ますます便利に 最新インクジェットプリンタ31選」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は「“ CPU進化の系譜”ポスター」。印刷可能なPDF版のダウンロードコードも付属しているので、ラミネートすればお風呂場でもCPUの系譜を堪能できるぞ!
-25年目のPC自作スタンダード-
“PC/AT互換機”の最先端はここにある!
よいものを長く使う!
王道を行くSkylakeハイエンドマシン ~SLI型~
■SLI型
GeForce GTX 980 Tiをもう1枚追加して4Kゲームマシン
基本構成ではGTX 980Ti GAMING 6Gを使っており、フルHDならほとんどのゲームを最高画質でプレイできる3D描画性能を持っているが、ここではさらに上を目指してみたい。というのも、最近徐々に利用環境が整ってきた4K解像度では、GeForce GTX 980 Ti、そして6GBのビデオメモリを持ってしてもまだ十分とは言えないからだ。
そこで、4K解像度でのゲームプレイを想定し、贅沢にGTX 980Ti GAMING 6Gをもう1枚用意し、SLI構成とした。
これだけのハイエンドカードの2枚挿しとなると、実装スペース、放熱能力の関係から安心して使えるPCケースも限られるが、そこは基本構成の時点で拡張の余地を折り込み済み。MasterCase 5ならば余裕を持って対応できた。
また、GeForce GTX 970を搭載したMSI GTX 970 GAMING 4Gの2枚挿しによるSLIも試した。GTX 980 Tiに比べると格下ではあるが、半値以下で買える上、SLI構成ならばビデオメモリを8GBと、GTX 980Ti GAMING 6G単体との力関係は興味深いところだ。
ベンチマークでSLIの実力を見る
4K解像度でのベンチマークテストの結果を見よう。
まずはファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークだ。GeForce GTX 980 Tiなら1枚でも4Kの最高品質環境で「とても快適」評価(スコア5,000以上)を出せるが、SLIならば最上位評価の「非常に快適」(スコア7,000以上)になる。
また、GTX 970のSLIでは、GeForce GTX 980 Ti単体よりも若干よいスコアが出た。
MMORPGの大定番「ファイナルファンタジーXIV」最新の拡張パック「蒼天のイシュガルド」をベースにしたベンチマークテスト。
標準解像度の標準画質では比較的低スペックなPCでもプレイできるが、4K解像度での最高画質でプレイするにはハイエンド環境は必須だ
より描画負荷が高いグランド・セフト・オートV(以下GTAV)ではどうだろう。
GTX 980 Ti単体とGTX 970のSLIは似たような数値で、35~36fpsと微妙だが、GTX 980 TiのSLIでは単体の68%アップのスコアが出た。カクつくような場面がないわけではないが、実用的にプレイできる水準ではあるだろう。
アメリカ西海岸の架空の都市を舞台に自由度の高いプレイが楽しめるクライムアクションゲーム。描画負荷が高く、ビデオメモリも大容量を必要とするタイトルとして有名だ。
内蔵されているベンチマークモードを使い、3,840×2,160ドットの解像度で描画品質はほぼ最高にして行なった
3DMarkは、フルHDのFire Strikeと、4KのFire Strike Ultra両方を実行してみた。
Fire Strikeは描画負荷が低過ぎるのか、SLIの効果があまりなかったが、Ultraでは単体の66%アップと、GTAVでのテストと同等のアップ率を見せた。GTX 970のSLIもFire Strikeでは単体GTX 980 Ti以下だが、4Kでは逆転している。描画負荷が跳ね上がる4K環境ではSLIシステムが非常に有効だということを改めて感じる結果だ。
消費電力の計測結果は、ご覧のとおり。GTX 980 TiのSLIでは最低でも1,000Wの電源が必要だろう。また、GTX 980 TiとGTX 970のSLIは性能は同じくらいだが、電力効率では前者が圧倒的に有利ということも分かる。
【問い合わせ先】
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://jp.msi.com/
Sea Sonic Electronics:046-236-3522(オウルテック)/http://www.seasonic.com/
[Text by 鈴木雅暢]
【DOS/V POWER REPORT 2015年12月号は2015年10月29日(木)発売】
★通巻256号記念企画「自作PCクロニクル」
★総力特集「PC/AT互換機”の最先端はここにある!25年目のPC自作スタンダード」
★特別企画「秋の夜長はこの装備で楽しむ!最新&定番ゲーム快適プレイ環境はコレだ!!」「5,000円から買える便利アイテム IEEE802.11ac+1000BASE-T対応無線LANルーター」「大型液晶、無線にNFC……ますます便利に最新インクジェットプリンタ31選」
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