パワレポ連動企画

【PCパーツ100選 2016(3)】CPU部門 その3

~その他のエントリー製品 vol.2~

DOS/V POWER REPORT 2016年2月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年2月号」の総力特集「主要9ジャンル+α 執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!? PCパーツ100選 2016」を掲載する。

 第3回目では、前回に続きCPU部門にエントリーされていたCPUを紹介する。IntelのプラットホームがLGA1151へシフトしているため、LGA1150対応のパーツは徐々に市場から姿を消しつつある。既存環境のアップグレードなどで必要な場合は早めに用意した方がいいだろう。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年2月号は全国書店、ネット通販にて12月26日(土)に発売。様々な分野のオススメパーツを決定する総力特集をはじめ、ラジエータを置くスペースが必要だけど、かわりにCPUソケット周辺はすっきりする簡易水冷の新製品を紹介!「ニューカマー3製品を徹底比較 本当に使える水冷クーラーはこれだ!」、ゲームで差が付くかもしれない高機能モデルが豊富!「話題作が豊富な今こそ揃えたい 鉄板ゲーミングデバイス 26」、すぐ隣だから30cmあれば十分なあなたや、上の階とつなげるので30mは欲しいというあなたに捧げる「あなたのマイナーニーズを狙い撃ち☆「短い」ケーブル&「長い」ケーブル集めました」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の付録は豪華二本立て! あの素晴らしいパーツをもう一度「時代を作った名品が月替わりピンナップで!名パーツカレンダー 2016」と、これから自作を始める方には是非読んでいただきたい「パーツの役割や組み立て手順が分かる!保存版PC自作スタートブック2016」だ。


-PCパーツ100選 2016-
執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!?


勢力図がガラリ一変
CPU部門

 2015年のCPU市場は大きく動いた。後半に開発コードネーム「Skylake」こと第6世代Coreプロセッサが登場し、ラインナップもほぼ出揃い、2014年はもちろん、2015年前半ともガラリと勢力図が変わっている。

 この機会にきっちりと整理して把握しておこう。


Intel
Core i5-6500T

実売価格:30,000円前後
TDP 35Wの省電力クアッドコア

4コア / Skylake / LGA1151 /GPUあり

 クアッドコアながらTDPが35Wと低い点が魅力。

 3、4コア負荷時の上限クロックを低くすることで電力や発熱を抑えているためマルチスレッド性能はさほど高くないが、1、2コア負荷時は高いクロックで動作する。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Intel
Core i3-6320

実売価格:21,000円前後
定格3.9GHzの高クロックが効く

2コア+HT / Skylake / LGA1151 / GPUあり

 第6世代Core i3の最上位モデル。

 デュアルコアながら動作クロックが定格で3.9GHzと高いため、マルチスレッドに最適化されていない処理が中心の一般的なアプリケーションでは高いパフォーマンスを見せる。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Intel
Pentium G4500

実売価格:11,000円前後
GPU性能強化で魅力がアップ

2コア / Skylake / LGA1151 / GPUあり

 SkylakeベースのPentium。

 前世代までCore i3とPentiumの間にはクロックやHT対応以外に内蔵GPUに決定的な差があったが、このG4500はCore i3と同じHD Graphics 530だ。先代Pentium以上に買い得感がある。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Intel
Pentium G4400

実売価格:8,000円前後
1万円以下で買えるSkylake

2コア / Skylake / LGA1151 / GPUあり

 G4500よりもさらにグッと安いSkylakeベースのPentium。

 買い得感は高いが、内蔵GPUコアがEU12基のHD Graphics 510であるため、上位のG4500に比べるとGPU性能で大きく見劣りする点には注意したい。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Intel
Core i7-5775C

実売価格:49,000円前後
内蔵GPU重視の個性派モデル

4コア / Broadwell / LGA1150 / GPUあり

 高い内蔵GPU性能と省電力を両立した個性は魅力も、旧世代となったにもかかわらず実売価格は依然高価だ。

 LGA1150マザーの流通量が減っており、個性に最適化したシステムを構築するのも難しくなりつつある。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Intel
Core i7-4790K

実売価格:45,000円前後
LGA1150世代の最高峰

4コア+HT / Devil's Canyon / LGA1150 / GPUあり

 「Devil's Canyon」として知られるLGA1150の最高性能モデル。

 旧世代だが動作クロックが高く、純粋なCPU性能は現役ハイエンドとしてまだまだ通用する。LGA1150のアップグレード用途としては貴重な存在だ。

主な仕様 ※TB=Turbo Boost

Advanced Micro Devices
A10-7870K

実売価格:19,000円前後
コスパで浮上するAMD最上位

4コア / Godavari / Socket FM2+ / GPUあり

 AMDのAPUはGPU重視の設計で、CPUコアの性能は低く電力効率もよいとは言えないが、GPUコアの性能は同価格帯のIntel CPUを寄せ付けない。

 GPU性能が近いi7-5775Cやi5-5675Cとの価格差を考えると買いの要素はある。

主な仕様 ※TC=Turbo CORE

Advanced Micro Devices
A8-7670K

実売価格:14,000円前後
安さとGPU性能の高さが魅力

4コア / Godavari / Socket FM2+ / GPUなし

 AMDの最新モデル。

 A10-7870Kほどではないが、GPU性能が高く、1万台半ばで買える安さも魅力。IntelのCPU価格が上昇していることもあり、GPU性能を基準にするとコストパフォーマンスの高さが際立つ。

主な仕様 ※TB=TC=Turbo CORE

【問い合わせ先】

Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
Advanced Micro Devices:0066-33-81265(日本AMD)/http://www.amd.co.jp/


[Text by 鈴木雅暢]


DOS/V POWER REPORT 2016年2月号は2015年12月26日(土)発売】

★総力特集「主要9ジャンル+α 執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!? PCパーツ100選 2016」
★特別企画「ニューカマー3製品を徹底比較 本当に使える水冷クーラーはこれだ!」「話題作が豊富な今こそ揃えたい 鉄板ゲーミングデバイス 26」「あなたのマイナーニーズを狙い撃ち☆ 「短い」ケーブル&「長い」ケーブル集めました」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「時代を作った名品が月替わりピンナップで!名パーツカレンダー 2016」「パーツの役割や組み立て手順が分かる! 保存版PC 自作スタートブック 2016」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)

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(AKIBA PC Hotline!編集部)