パワレポ連動企画
【PCパーツ100選 2016(21)】電源部門 その2
~その他のエントリー製品 vol.1~
(2016/1/20 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年2月号」の総力特集「主要9ジャンル+α 執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!? PCパーツ100選 2016」を掲載する。
第21回目は電源部門のエントリー製品を紹介する。電源は同じシリーズでも出力が小さくなると、大出力モデルと比べ内部のコネクタ数が少なくなることが多い。複数のビデオカードやストレージの内蔵を考えている場合はもちろん、内部電源を利用するタイプのファンコントローラやカードリーダーを使用する時も要確認だ。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年2月号は全国書店、ネット通販にて2015年12月26日(土)に発売。様々な分野のオススメパーツを決定する総力特集をはじめ、ラジエータを置くスペースが必要だけど、かわりにCPUソケット周辺はすっきりする簡易水冷の新製品を紹介!「ニューカマー3製品を徹底比較 本当に使える水冷クーラーはこれだ!」、ゲームで差が付くかもしれない高機能モデルが豊富!「話題作が豊富な今こそ揃えたい 鉄板ゲーミングデバイス 26」、すぐ隣だから30cmあれば十分なあなたや、上の階とつなげるので30mは欲しいというあなたに捧げる「あなたのマイナーニーズを狙い撃ち☆「短い」ケーブル&「長い」ケーブル集めました」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の付録は豪華二本立て! あの素晴らしいパーツをもう一度「時代を作った名品が月替わりピンナップで!名パーツカレンダー 2016」と、これから自作を始める方には是非読んでいただきたい「パーツの役割や組み立て手順が分かる!保存版PC自作スタートブック2016」だ。
-PCパーツ100選 2016-
執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!?
信頼性の高い定番製品が人気
電源部門
昨今の電源は、よほど低コスト志向の製品でない限り品質も信頼性も一定のレベルは超えている。
そんな状況においては実績や個性が重要なのかもしれない。投票結果と合わせてトレンドを分析してみよう。
■Corsair Components
HXi Series HX750i High-Performance ATX Power Supply
高信頼は当然 新世代のカスタマイズ機能も魅力
高価格帯のモデルだが、信頼性の高さという点で評価が高い。内部の部品は日本メーカー製を中心に採用しており、安定性は抜群。その上でCorsair Linkによるモニタリングや準ファンレス駆動も可能な回転数制御機能などを利用できる。
Corsair Link使用時でとくに注目したいのが、レール数の変更機能だ。これにより、PCのパーツ構成に合わせて最適な出力を設定できる。
Specification
●ファン:14cm角×1(底面)●電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V×2、Serial ATA×12、ペリフェラル×8、PCI Express 6+2ピン×6、FDD ×2(ペリフェラル→ FDD変換ケーブル付属)
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
HX1200i | 1,200W | 20cm | 40,000円前後 |
HX1000i | 1,000W | 18cm | 32,000円前後 |
HX850i | 850W | 18cm | 25,000円前後 |
HX750i | 750W | 18cm | 21,000円前後 |
■Enermax Technology
DIGIFANLESS EDF550AWN
デジタル制御で万全のファンレス環境を
数少ない完全ファンレスタイプの電源。デジタル制御により、付属のツールを使って+12Vの電圧調整やレール数の切り換えが可能。また、消費電力や内部温度、CO2排出量などをリアルタイムでモニタリングすることもできる。
定格出力からすればかなり高価だが、フルプラグイン方式でスリーブケーブルを採用するなど、付加価値は高い。
Specification
●ファン: - ● 電源コネクタ:ATX24ピン×1、ATX/EPS12V×1、Serial ATA×8、ペリフェラル×4、PCI Express6+2ピン×4、FDD×1
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
EDF550AWN | 550W | 17.5cm | 25,000円前後 |
■Corsair Components
RMi Series RM650i
HXi Seriesよりもコストを重視するユーザー向け
HXi Seriesに準じた機能を搭載しつつ、80PLUS Gold認証とすることで価格を抑えたモデル。Corsair Linkにも対応している。
とくに大出力モデルではHXiとの価格差が大きいため、マルチGPU環境などでコストを抑えたいときには有効だ。
Specification
●ファン:13.5cm角×1(底面)●電源コネクタ:ATX/EPS24ピン×1、ATX/EPS12V×1、Serial ATA ×8、ペリフェラル×7、PCI Express 6+2ピン×4、FDD ×2(ペリフェラル→FDD変換アダプタ×2付属)
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
RM1000i | 1,000W | 18cm | 25,000円前後 |
RM850i | 850W | 18cm | 21,000円前後 |
RM750i | 750W | 18cm | 21,000円前後 |
RM650i | 650W | 16cm | 20,000円前後 |
■ニプロン
HNSP9-520P-S20-H6V
次元が違う信頼性 外部バッテリとも連動できる
長時間連続稼働での高い信頼性を求めるユーザー向けの製品。
80PLUS Bronze認証で3万円オーバーと、Bronze認証の製品としてはかなり高価格だが、PC向けよりもはるかにシビアな医療機器向けの電源を手掛ける同社の圧倒的な信頼性、別売りの外部バッテリとの連動によるノンストップ動作が特徴。
ニッチではあるが、最高の信頼性を求めるなら、唯一無二の選択肢だ。
Specification
●ファン:8cm角(背面)●ケーブル別売り
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
HNSP9-520P-S20-H6V | 400W | 14cm | 31,028円 |
■玄人志向
KRPW-TI500W/94+
Titanium認証ながら価格は抑えめ
現在の80PLUS認証において最高効率であるTitanium認証を取得しながら、手頃な価格に収めてしまう技術力はさすが玄人志向。
省電力性重視のPCに使いたい。
Specification
●ファン:12cm角×1(底面)●電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V×1、Serial ATA ×6、ペリフェラル×2、PCI Express 6+2ピン×1、PCI Express 6ピン×1、FDD×1
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
KRPW-TI700W/94+ | 700W | 14cm | 16,000円前後 |
KRPW-TI500W/94+ | 500W | 14cm | 12,000円前後 |
■SilverStone Technology
Strider Platinum SST-ST55F-PT
Platinum認証で奥行き14cmを実現
SFX電源に注力していた同社が久しぶりに新しく投入したATX電源。
奥行き14cmでPlatinum認証、準ファンレス機能にフルプラグイン採用と、使い勝手は良好だ。
Specification
●ファン:12cm角(底面)●電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V ×1、Serial ATA ×8、ペリフェラル×6、PCI Express 6+2ピン×2、FDD×2
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
SST-ST75F-PT | 750W | 14cm | 26,000円前後 |
SST-ST65F-PT | 650W | 14cm | 23,000円前後 |
SST-ST55F-PT | 550W | 14cm | 20,000円前後 |
■Antec
EarthWatts Series EA550G
お手頃価格ながら堅実な設計
80PLUS Gold認証モデルとしては低価格で、コストパフォーマンスのよさが支持されている。
とがった部分はなく、内部も堅実な設計だ。
Specification
●ファン:12cm角(底面)●電源コネクタ:ATX24ピン×1、ATX/EPS12V ×1、Serial ATA×5、ペリフェラル×3、PCI Express 6+2ピン×2、FDD×1
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
EA650G | 650W | 14cm | 11,000円前後 |
EA550G | 550W | 14cm | 9,500円前後 |
EA450G | 450W | 14cm | 8,000円前後 |
■Corsair Components
RMx Series RM550x
リプル対策ケーブルを採用した中核モデル
Corsair Link非対応だが、高い信頼性や準ファンレス、フルプラグイン採用など、RMiシリーズと共通するところは多い。
リプル抑制のためケーブルにコンデンサを搭載。
Specification
●ファン:12cm角×1(底面)●電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V×1、Serial ATA ×6、ペリフェラル×2、PCI Express 6+2ピン×4、PCI Express 6ピン×1、FDD×1(ペリフェラル→FDD変換アダプタ付属)
型番 | 定格出力 | 奥行き | 実売価格 |
RM1000x | 1,000W | 18cm | 26,000円前後 |
RM850x | 850W | 18cm | 23,000円前後 |
RM750x | 750W | 18cm | 20,000円前後 |
RM650x | 650W | 16cm | 18,000円前後 |
RM550x | 550W | 16cm | 16,000円前後 |
【問い合わせ先】
Corsair Components:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.corsair.com/
Enermax Technology:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.enermaxjapan.com/
ニプロン:06-6487-0605 /http://www.nipron.co.jp/
玄人志向:― /http://www.kuroutoshikou.com/
SilverStone Technology:03-5298-3880(ディラック)/http://www.silverstonetek.com/
Antec:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.antec.com/
[Text by 石川ひさよし]
【DOS/V POWER REPORT 2016年2月号は2015年12月26日(土)発売】
★総力特集「主要9ジャンル+α 執筆陣の投票で選ばれた買いの製品はどれだ!? PCパーツ100選 2016」
★特別企画「ニューカマー3製品を徹底比較 本当に使える水冷クーラーはこれだ!」「話題作が豊富な今こそ揃えたい 鉄板ゲーミングデバイス 26」「あなたのマイナーニーズを狙い撃ち☆ 「短い」ケーブル&「長い」ケーブル集めました」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「時代を作った名品が月替わりピンナップで!名パーツカレンダー 2016」「パーツの役割や組み立て手順が分かる! 保存版PC 自作スタートブック 2016」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
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