パワレポ連動企画
やりたいことで絞るお薦めのCPU選び ~CPU再入門編 その2~
【自作PC再入門(3)】
(2016/3/29 17:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年5月号」の総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」を掲載する。
現在発売されているCPUは多種にわたり、店頭で選ぶのも一苦労だ。第3回目ではラインナップを用途別に分け、ブランドごとにおすすめのCPUを紹介する。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年5月号は全国書店、ネット通販にて3月29日(火)に発売。総力特集のほか、コストパフォーマンスに優れたCPUクーラー定番のブランドを比較「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」、ここの予算を抑えて別のパーツに回したいのが人情「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」、サービス内容を確認して用途に合ったものを選ぼう「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は2大小冊子。そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!!「即戦力・自作PC作例集」と便利な資料、豆知識、自作カレンダーなどをいつも手元に「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」だ。
-もう一度、PCをイチから作る。-
やりたいことで絞るお薦めのCPU選び~CPU再入門 その2~
バリエーションモデルも魅力満載
やりたいことで絞るお勧めのCPU選び
CPU再入門 2. 追加テストで明らかにする用途別お勧めモデル
ここでは現行の各種CPUの性能や特徴から、用途別にお勧めのCPUを挙げる。前回掲載したPCMark 8の結果を見ても分かるように、現行のCPUであれば、Webブラウズや動画再生など日常的な操作のパフォーマンスに大きな差はないと言える。
一方、CINEBENCHのCPUスコアに見るように、マルチスレッド処理性能には価格差なりの大きな開きがある。利用するアプリケーションでこのマルチスレッド処理性能の影響がどのくらいあるのかが、CPU選びの大きなポイントと言える。
ここではいくつか追加のテスト実例を交えつつ、各ブランドの中でもとくにお勧めのモデルを紹介していこう。
何でもこなせる万能モデル LGA1151版Core i7
どんな用途でもそつなくこなすのがLGA1151版Core i7だ。マルチスレッド性能が高く、最適化されたフォトレタッチソフトやビデオ編集ソフトでは、とくにCore i5以下のモデルに対して大きなアドバンテージがある。
OC非対応のCore i7-6700ならTDP 65Wと放熱もしやすく、PCケースやマザーボード選択の自由度はより高い。Z170チップセットと組み合わせてOCができるCore i7-6700Kとは価格差があるため、定格利用が前提ならば、こちらのほうがお勧めできる。
バランス良好な優等生 LGA1151版Core i5
ゲームにもっとも影響があるのはGPUだが、CPU性能が低いと高性能GPUの足を引っ張る。逆に言えば、ゲームマシンのCPUは、GPUの足を引っ張らない程度の性能があればよい。現状、一般にその分岐点となる条件は「4コア」であること。つまりはCore i5がもっとも費用対効果が高い。マルチスレッド性能も悪くないので、幅広い用途で活用できる。
Core i5同士の価格差はあまりないため、OCモデル以外ならCore i5-6600のほか、Core i5-6500もお勧めだ。
メニーコアが魅力のウルトラハイエンド LGA2011-v3版Core i7
クリエイティブやマルチメディア用途でとくに高いパフォーマンスが欲しい場合は、LGA2011-v3の6/8コアモデルがお勧めだ。
なかでもCore i7-5820Kは、Core i7-6700Kとさほど変わらない価格で購入できてコストパフォーマンスもよい。PCI Expressのレーン数がLGA1151 CPUより多く、マルチGPUシステムでも有利だ。
内蔵GPUが魅力の低価格モデル LGA1151版Pentium
ビジネスアプリケーション中心の使い方なら、低価格のPentiumでも十分にこなすことができる。デュアルコアで消費電力も低いのでサーバー的な用途にも最適だ。
内蔵GPUにHD Graphics 530を搭載するPentium G4500なら3D描画性能もそこそこあるので、ブラウザゲームなども比較的快適に楽しめる。
【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK Z170-A(Intel Z170)、ASUSTeK X99-A(Intel X99)
メモリ:CFD販売 CFD Panram W4U2133PS-8G(PC4-17000 DDR4 SDRAM 8GB×2)、CFD販売 CFD Panram PUD43000C154G4NNJW(PC4-24000 DDR4 SDRAM 4GB×4※PC4-17000で使用)、Micron Crucial CT4K4G4DFS8213(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×4※2枚のみ使用)
SSD:Samsung 840 PRO MZ-7PD256B/IT(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)
ビデオカード:ASUSTeK STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5(NVIDIA GeForce GTX 970)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
【問い合わせ先】
Advanced Micro Devices:0066-33-81265(日本AMD)/http://www.amd.co.jp/
Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
[Text by 鈴木雅暢]
【DOS/V POWER REPORT 2016年5月号は3月29日(火)発売】
★総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」
★特別企画「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」
★連載「最新自作計画 ~ガラスとLEDで“内部を見せる”マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!! 即戦力・自作PC作例集」「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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