パワレポ連動企画

パワレポがオススメする最新の自作PC
~コスパも考慮した性能追求プラン~

【自作PC再入門(48)】

DOS/V POWER REPORT 2016年5月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年5月号」の総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」を掲載する。

 第48回目では、マルチスレッド処理では最新のSkylakeにも負けないHaswell-Eを採用した高性能PCを紹介する。GeForce GTX 970やM.2 SSDと合わせ高性能を目指すと同時に、他のパーツではコストパフォーマンスを重視し選択することで総額を抑えているのが特徴だ。PCゲームはやらないけれど、写真や動画の編集で使いたい場合は、用途に応じてSSDやビデオカードのグレードを落とすことでより導入しやすくなるだろう。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年5月号は全国書店、ネット通販にて3月29日(火)に発売。総力特集のほか、コストパフォーマンスに優れたCPUクーラー定番のブランドを比較「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」、ここの予算を抑えて別のパーツに回したいのが人情「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」、サービス内容を確認して用途に合ったものを選ぼう「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は2大小冊子。そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!!「即戦力・自作PC作例集」と便利な資料、豆知識、自作カレンダーなどをいつも手元に「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」だ。


-もう一度、PCをイチから作る。-
コストパフォーマンスも考慮した高性能PC~性能重視オススメ構成~


経験者のあなたに読んで欲しい
PC自作再入門マニュアル

性能追求プラン コストパフォーマンスも考慮した高性能PC

 6コアで12スレッド処理に対応するHaswell-EコアのCore i7-5820Kをベースとした性能重視プランだ。

 性能のボトルネックとなりやすいストレージには、PCI Express 3.0 x4接続の高速M.2 SSDを採用。グラフィックス処理の要となるビデオカードは、NVIDIA GeForce GTX 970を搭載した高性能モデルを採用している。

 そのほかのパーツは、むやみにコストをかけるのではなくコストパフォーマンスを考慮し、要所を押さえつつも過剰な機能を省いた構成としている。

【使用したパーツ】
カテゴリー製品名実売価格
CPUIntel Core i7-5820K(3.3GHz)50,000円前後
マザーボードMSI X99A SLI Krait Edition(Intel X99)36,000円前後
メモリMicron Crucial CT4K4G4DFS8213(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×4)11,000円前後
ビデオカードASUSTeK STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5(GeForce GTX 970)50,000円前後
SSD SamsungSSD 950 PRO NVMe M.2 MZ-V5P512B/IT[M.2(PCI Express 3.0 x4)、MLC、512GB]52,000円前後
PCケースCorsair Carbide Series Quiet 400Q(ExtendedATX)18,000円前後
電源ユニットSea Sonic Xseries SS-860XP2S(860W、ATX、80PLUS Platinum)30,000円前後
CPUクーラーCRYORIG R1 Universal( サイドフロー、14cm径×2)13,000円前後
合計 260,000円前後

CPU Intel Core i7-5820K(3.3GHz)

■パフォーマンス重視ならLGA2011-v3 CPUが魅力的

 性能を追求するなら6コア12スレッドで動作するHaswell-EコアのLGA2011-v3版Core i7-5820Kがオススメ。下のテスト結果のとおり、Skylakeの最上位モデルであるCore i7-6700Kと比べると、マルチスレッド処理能力の高さは一目瞭然。

 この5820KはPCI Express 3.0のレーン数が28と上位モデルより少ないが、それでも十分。発売時こそ、対応するDDR4メモリが高価だったため費用対効果の面で魅力が薄れていたが、Skylakeの登場によりDDR4メモリの価格が下がった今、その魅力は急上昇している。

SSD Samsung Electronics SSD 950 PRO NVMe M.2 MZ-V5P512B/IT

■システムドライブも性能重視でPCI Express接続のM.2 SSDを選択

 システムドライブにPCI Express 3.0 x4接続に対応する高速M.2SSDを採用することで性能を底上げ。

 下のテスト結果のとおり、スタンダードマシンで使用しているSerial ATA 3.0接続の2.5インチSSDに差し換えた場合との性能差は明白だ。

マザーボード Micro-Star International X99A SLI Krait Edition

■最新機能も押さえたコストパフォーマンス抜群の1枚

 チップセットにX99を採用したLGA2011-v3対応ATXマザーボード。

 比較的低価格ながら、USB 3.1、M.2という最新機能をきっちりと搭載している点が魅力。

ビデオカード ASUSTeK Computer STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5

■最新3Dゲームも楽しめる高性能ビデオカード

NVIDIA GeForce GTX 970を搭載した準ファンレス仕様のビデオカード。

 フルHD解像度でゲームを楽しむには十分過ぎるほどの性能を持つ。クリエイティブアプリでも効果を発揮する。

メモリ Micron Technology Crucial CT4K4G4DFS8213

■クアッドチャンネルでHaswell-Eの性能を活かす

 メモリにはPC4-17000 DDR4 SDRAM 4GBが4枚セットとなったMicronのCrucial CT4K4G4DFS8213を選択した。

電源ユニット Sea Sonic Electronics Xseries SS-860XP2S

■ハイエンドシステムには高品質、大出力の電源を

 ハイエンドシステムは電源ユニットも重要。

 80PLUS Platinum認証取得モデルで860Wの大出力モデルを選択した。

CPUクーラー CRYORIG R1 Universal

■冷却性能に定評のある大型空冷CPUクーラー

 CPUクーラーは、発熱の大きいHaswell-Eをしっかりと静かに冷やすことを意識して、14cm径ファンを2基搭載した大型サイドフローモデルを選択した。

【パフォーマンスをチェック】

■マルチスレッド処理に対応した重い作業で能力を発揮

 主にクリエイティブ系ソフトの処理性能とゲーミング性能を計測する下のテスト結果を見ると、マルチスレッド処理性能、ビデオカードの性能が重視される用途において高い性能を発揮することが分かる。

PCMark 8

■描画にこだわったゲームも快適にプレイ可能

 Fire Strikeの結果を見ると、Graphics Test1が54.55fps、Test2が45.32fps、Physicsが22.34fpsで、下のとおり総合スコアは10,000近い。フルHD環境であれば現状プレイが困難となるゲームはないと言える。

3DMark

■消費電力は大きい

 使用しているCPUとビデオカードの消費電力が大きいため、アイドル時で68W、高負荷時で272Wと消費電力は大きめ。ただ、SLI化によるビデオカードの追加も考慮して大出力の高性能電源を採用しているので心配ない。

システム全体の消費電力

■冷却性能に不安はない

 冷却性能の高いCRYORIGの大型空冷CPUクーラー「R1 Universal」を使用しているため、 アイドル時28℃、高負荷時47℃と十分に冷却ができている。なお、GPU温度も高負荷時で69℃と問題はなかった。

CPU温度

【検証環境】

CINEBENCH R15のCore i7-6700Kの検証はスタンダード構成よりCPUだけ変更
OS:Windows 10 Pro 64bit版
アイドル時:OS起動10分後の値
高負荷時:3DMark-Fire Strike を10分間ループ動作させたときの最大値
室温:22℃
各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.28で、CPUはCPU TemperaturesのPackage、GPUはビデオカードTemperaturesの値
電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO

【問い合わせ先】

Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://jp.msi.com/
Micron Technology:-/http://jp.crucialproducts.com/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/http://www.asus.com/jp/
Samsung Electronics:ssd.sjc@samsung.com(日本サムスン)/http://www.samsung.com/global/business/semiconductor/minisite/SSD/jp/
Corsair Components:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.corsair.com/
Sea Sonic Electronics:046-236-3522(オウルテック)/http://www.seasonic.com/
CRYORIG:03-5298-3880(ディラック)/http://www.cryorig.com/


[Text by 滝 伸次]


DOS/V POWER REPORT 2016年5月号は3月29日(火)発売】

★総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」
★特別企画「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」
★連載「最新自作計画 ~ガラスとLEDで“内部を見せる”マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!! 即戦力・自作PC作例集」「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)

★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
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(AKIBA PC Hotline!編集部)