パワレポ連動企画

パワレポがオススメする最新の自作PC ~低価格プラン~

【自作PC再入門(47)】

DOS/V POWER REPORT 2016年5月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年5月号」の総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」を掲載する。

 第47回目からは、スタンダードプランよりも用途や目的を絞った構成例を紹介していく。まずはWebブラウズや動画再生といった日常的な用途を快適に楽しめる低価格プランを提案。CPU内蔵のビデオ機能を使うことで消費電力も低いため、普段使いにはもってこいだ。また、ATXならではの十分な拡張性が備わっているので、足りない機能は後々追加できるのもポイント。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年5月号は全国書店、ネット通販にて3月29日(火)に発売。総力特集のほか、コストパフォーマンスに優れたCPUクーラー定番のブランドを比較「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」、ここの予算を抑えて別のパーツに回したいのが人情「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」、サービス内容を確認して用途に合ったものを選ぼう「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は2大小冊子。そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!!「即戦力・自作PC作例集」と便利な資料、豆知識、自作カレンダーなどをいつも手元に「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」だ。


-もう一度、PCをイチから作る。-
性能+トレンド機能 長く楽しめる低価格マシン~低価格のオススメ構成~


経験者のあなたに読んで欲しい
PC自作再入門マニュアル

低価格プラン 性能+トレンド機能 長く楽しめる低価格マシン

 CPUにCore i3-6100(3.7GHz)を採用、CPU付属クーラーやCPU内蔵グラフィックス機能を活かすことで低価格化を図ったプラン。

 低価格とはいえ、文書作成、Webブラウジング、動画や音楽コンテンツを楽しむといった日常的な用途は快適にこなせる性能を実現した。また、M.2、USB 3.1という最新のトレンド機能に対応するなど拡張性の高いマザーボードを採用することで、将来性といった面もきっちりと押さえている。

 できるだけ予算を抑えたいが性能や機能を妥協したくないという人にオススメの構成だ。

【使用したパーツ】
カテゴリー製品名実売価格
CPUIntel Core i3-6100(3.7GHz)15,000円前後
マザーボードGIGA-BYTE GA-H170-D3HP(rev. 1.0)(Intel H170)15,000円前後
メモリADATA Premier AD4U2133W4G15-2(PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×2)5,000円前後
ビデオカード
SSDADATA Premier SP550 ASP550SS3-240GM-C(Serial ATA 3.0、MLC、240GB)8,000円前後
PCケースZALMAN Z9 Neo(ATX)9,000円前後
電源ユニットCorsair CX Series Modular CX450M(450W、ATX、80PLUS Bronze)8,000円前後
CPUクーラーCPU付属クーラー
合計 60,000円前後

CPU Intel Core i3-6100(3.7GHz)

■シングルスレッド性能はCore i5-6400より上

 SkylakeコアのLGA1151版Core i3。動作クロックは3.7GHz(Turbo Boostには非対応)。2コア4スレッドで動作。TDPは51W。

 スタンダード構成PCで使用しているCore i5-6400(2.7GHz、TB時最大3.3GHz)にCPUを差し換えた場合と比べると、マルチスレッド処理では大きく劣るものの、動作クロックが高いため、シングルスレッド処理においては勝る。

マザーボード GIGA-BYTE TECHNOLOGY GA-H170-D3HP(rev. 1.0)

■トレンド機能を押さえたH170マザーボード

 H170チップセットを採用したATXマザーボード。

 M.2、USB 3.1などの最新インターフェースに加え、高音質サウンド機能を搭載するなどトレンドを押さえた仕様が魅力の1枚。将来的にCore i5やCore i7に乗り換えても安心だ。

M.2とUSB 3.1をサポート
PCI Express 3.0 x4接続対応のM.2スロットに加え、USB 3.1ポートを2基(Type-A×1、Type-C×1)装備する

メモリ ADATA Technology Premier AD4U2133W4G15-2

■メモリは必要にして十分な8GB構成

 メモリはコストパフォーマンスの高いADATA製。PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GBの2枚組を選択した。

 一般的な用途では、当面、メモリは8GBあれば困ることはない。

SSD ADATA Technology Premier AD4U2133W4G15-2

■コストパフォーマンスの高い2.5インチSSD

 SSDは容量単価の安さが魅力のADATA Premier SP550を採用。

 動画データなど大容量データを保存するのでなければ、ある程度余裕を持って使える240GBモデルを選択した。

PCケース ZALMAN Tech Z9 Neo

■高い拡張性を持つ冷却重視型ミドルタワーケース

 12cm角ファンを5基も搭載する冷却重視型ミドルタワーケースだが、防音パッドを装着した開閉式フロントパネルを装備するなど静音性にも気が配られている。

 搭載できるストレージ数が多いなど拡張性が高い点も魅力。

電源ユニット Corsair Components CX Series Modular CX450M

■出力450Wの80PLUS Bronze認証取得モデル

 80PLUS Bronze認証を取得しているセミプラグイン方式の電源ユニット。定格出力は今回の構成では余裕のある450W。ビデオカードの増設にも対応できる。

 自動回転数制御に対応した12cm角ファンを搭載しており静音性が高い点もメリット。

【パフォーマンスをチェック】

■システム性能はまずまずの結果

 ビデオカードを使用していないため総合スコアに大きく差が出ているが、Webブラウジング、文章作成、写真編集などのテストではほぼ変わらないスコアが出ており、ゲーム以外ではまずまずの性能を持っていると言える。

PCMark 8

■ゲームを楽しむにはビデオカードの追加が必要

 Core i3-6100の内蔵グラフィックス機能(Intel HD Graphics 530)は、従来のものに比べると性能が向上しているが、下のテスト結果のとおり、最新のゲームを高品質で楽しむには残念ながら力不足と言える。

ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク

■消費電力が小さい点が魅力

 Core i3-6100のTDPは51Wと通常版のSkylakeの中では低いため消費電力も小さい。この構成ではビデオカードを使用していないので、スタンダード構成PCよりも90W近くも消費電力が小さくなっている。

システム全体の消費電力

■冷却は十分できている

 CPU温度はアイドル時19℃、高負荷時44℃。スタンダード構成PCのCore i5-6400の高負荷時の温度より高いことが気になる人もいると思うが、CPU温度上限の目安である仕様“Tcase”は65℃なので問題はない。

CPU温度

【検証環境】

OS:Windows 10 Pro 64bit版
アイドル時:OS起動10分後の値
高負荷時:3DMark - Fire Strikeを10分間ループ動作させたときの最大値
室温:22℃
各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.28で、CPUはCPU Temperatures のPackage、GPUはビデオカードT
emperaturesの値
電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO

【問い合わせ先】

Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
GIGA-BYTE TECHNOLOGY:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.gigabyte.jp/
ADATA Technology:03-3768-1321(マスタードシード)/http://jp.adata.com/
ZALMAN Tech:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.zalman.com/jpn/main.php
Corsair Components:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/http://www.corsair.com/


[Text by 滝 伸次]


DOS/V POWER REPORT 2016年5月号は3月29日(火)発売】

★総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」
★特別企画「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」
★連載「最新自作計画 ~ガラスとLEDで“内部を見せる”マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!! 即戦力・自作PC作例集」「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)

★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2016-03-22-0940.php

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(AKIBA PC Hotline!編集部)