イベント
東京アニメ・声優専門学校で「ゲーミングPC」のオープンキャンパス開催、MSI主催
プロゲーマーとの対戦会やVR体験、ビデオカード交換体験も text by 石井英男
2016年8月3日 11:50
7月29日、東京アニメ・声優専門学校でオープンキャンパス「ゲーミングPCブートキャンプ」が開催された。
このイベントは、同校のeスポーツ専門コース「e-sportsプロフェッショナルゲーマーワールド」に興味のある高校生や同コースに在籍する学生を対象に行なわれたもので、知識と実践の両面展開でプロゲーマーと関係の深いゲーミングPCをとりまく事情を分かりやすく解説するというもの。
「e-sportsプロフェッショナルゲーマーワールド」は、日本初のeスポーツ専門コースで、開講されたことで大きな注目を集めている。イベントの主催はMSIで、eスポーツ業界を目指す多くの若者が集まり、活気あふれるイベントとなった。
その様子をレポートしよう。
eスポーツ対戦会とVR体験ワークショップが人気
本イベントは、実際にゲームや機器が体験できるワークショップと、プロゲーミングチーム「DeToNator」代表の江尻勝氏やテクニカルライターの加藤勝明氏、高橋敏也氏による講義から構成されていた。まずは、ワークショップの様子を紹介する。
ワークショップは、プロゲーマーとのeスポーツ対戦会、HTCの高性能VR用HMD「Vive」によるVR体験、ビデオカード換装体験の3種類があり、2つの部屋に分かれて行なわれていた。
中でも、人気があったのが、eスポーツ対戦会だ。この対戦会では、DeToNatorに所属する有名プロゲーマー「YamatoN」氏と人気ゲーム「Overwatch」でガチ対戦できるというもので、ゲームの腕に覚えのある生徒が集まり、YamatoN氏と熱戦を繰り広げていた。プロゲーマーを目指している「総合プロゲーマー専攻」の学生の中には、YamatoN氏を苦しめたプレイヤーや、見事勝利するプレイヤーもいた。対戦は、ゲーム室の中で行なわれたが、室内には高性能なゲーミングPCやゲーミングデバイスがずらりと並んでおり、eスポーツ業界を目指す学生には最高の環境であろう。
VR体験コーナーでは、HTCの「Vive」が2セット用意されており、全部で3種類のゲームを体験することができた。使われていたPCは、MSIのゲーミングPC「Aegis」と「Vortex G65」で、前者はまだ日本では未発売の製品であり、VRシステムに最適な製品として開発されたものだ。こちらもなかなか体験できないハイエンドVRシステムを体験できるとあって、人気を集めていた。
また、ビデオカード換装体験ワークショップでは、テクニカルライターの高橋敏也氏が、ビデオカード交換作業の実演を行ない、希望者は換装を体験することができた。
高橋氏は、PC自作に関するノウハウの解説も行なっており、参加者の相談にものっていたので、こちらも参加者が集まっていた。
MSIの最新ゲーミングデスクトップPCやノートPC、マザーやビデオカードが勢揃い
メインの講義会場には、MSIの最新ゲーミングデスクトップPCやノートPC、ゲーミングマザーボードやビデオカードが展示されていた。
講義と講義の間の休み時間やワークショップの空き時間に、参加者がMSIスタッフに熱心に質問をしている姿も見られた。
DeToNator代表の江尻氏がプロゲーマーの資質について語る
本イベントの講義は3時限に分かれており、1限目がプロゲーミングチームDeToNator代表の江尻勝氏による「プロゲーミングチームとは何か」という講義であった。
江尻氏は、まず、自分の経歴を語った後、プロゲーマーやeスポーツ業界を目指す若者に、真摯なアドバイスを送った。特に若者に伝えたいことは、「うまい話を持ちかけてくる大人には気をつけろ。人を見る目を養え」ということであり、プロゲーマーに求められる資質は、「自分の思いをちゃんと相手に伝えること」と「人の話をきちんときけること」であるとした。講義の最後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からさまざまな質問が出ていた。
加藤氏と高橋氏が分担して、ゲーミングPCについての講義を行なう
2限目は、テクニカルライターの加藤勝明氏が、「プロになるなら知っておきたい、ゲーミングPCの中身としくみ~PC編」と題して講義を行なった。なお、2限目と3限目については、別記事で詳しくプレゼン内容などを紹介する予定なので、ここでは簡単に紹介する。
加藤氏はまず、ゲーミングPCの定義を説明し、ゲーミングPCのプロゲーマーに対するメリットを解説した。そして、PCのスペックの中で、どの部分がゲーミングPCにとって重要なのかということを明らかにし、具体的なゲーム名を挙げて、要求されるビデオカードのクラスを説明した。
3限目は、テクニカルライターの高橋敏也氏が、「プロになるなら知っておきたい、ゲーミングPCの中身としくみ~パーツ編」と題して講義を行なった。
高橋氏はまず、自作PCの定義と、メリットデメリットを解説し、参加者にPC自作経験の有無をたずねたところ、10人程度の人が手をあげた。予想よりも自作経験者が多かったようで、高橋氏も少々驚いていた。その後、CPUやマザーボード、ビデオカードといった、主要パーツごとにゲーミングPCで重要になるスペックや、推奨製品を解説した。高橋氏は最後に、プロゲーマーを引退しても、その先にはさまざまな道があることを説明し、講義を終えた。
在校生や高校生の反応も上々
ワークショップの後、おたのしみじゃんけん大会が開催され、最後まで勝ち残った1名にMSI提供の豪華な賞品がプレゼントされた。
イベント終了後に、参加者に感想を訊いたところ、「すでに知っていることもあったが、業界の最新事情を知っている方の説明はわかりやすく、ためになった」(在校生)、「DeToNator代表の方の話が面白かった」(在校生)、「有名なプロゲーマーと対戦できて嬉しかった」(在校生)、「少し難しかったが、勉強になった」(高校生)、といった反応が返ってきており、参加者の満足度は高かったようだ。
こうしたイベントは、なかなかユニークな試みであるが、在校生にとっても、e-sportsプロフェッショナルゲーマーワールドコースに関心がある高校生にとっても、とても意義のあるイベントであったようだ。