買ってみたらこうだった!

Pentium 20周年モデルの殻割り失敗しちゃいました……

起動不能になってしまったPentium G3258

 魂が抜けかかっている編集部の久保です。先週発売されたばかりのPentium 20周年記念モデル「G3258」ですが、早速破壊してしまいました……。

 レビュー記事を書こうと購入してきたのですが、殻割り以外のデータを取り終わり、記事も半分完成したところで昇天。久々に顔面蒼白になりました(苦笑)。

 今後、同じような事故で悲しむ人が減ることを願いつつ、なぜ失敗してしまったのかをご紹介します。

※製品の分解やオーバークロックはメーカー動作保証外の行為になります。この記事を読んで行った行為によって、仮に損害が発生しても弊誌および、メーカー、販売ショップはその責を負いません。

カッターの選択が命取り?メモリに繋がる配線を損傷か

CPUの損傷部分
ヒートスプレッダと基板の隙間
一般的な厚みのカッターだと殻割りは難しい?

 1枚目の画像がCPUの破損部分です。ザックリと基板部分をえぐってしまいました……。

 殻割りをするにはヒートスプレッダと基板を接着しているシールド材を切る必要があります。実際に殻割りをしている人のレポートは、カミソリやカッターで簡単にシールド材を切り離している例が多い感じ。「簡単そうじゃん!」と思い、部屋に転がっていたカッターでチャレンジしてみた結果がご覧の有様です。

 カッターの刃がうまく入らなかったので、デザインナイフでも試したのですが、こちらもダメ。「結構力を入れないとダメなのかな〜?」と思い、グッとカッターに力をいれたところ、削れたのはシールド材ではなく基板(苦笑)。

 後々ヒートスプレッダと基板の間を観察しましたが、ほとんど隙間がありません。カッターの刃がヒートスプレッダと基板の間にうまく入らない時点で気づくべきでした。

 簡単には割れない事がわかり、瀬文茶氏が以前に行ったCore i7 4770Kの殻割り記事を見なおしてみると、「殻割りには0.245mm厚のカミソリを用いた」と書いてあるではないですか!筆者が使用したカッターとデザインナイフは0.4mm厚前後のもの。刃が厚すぎたか……。

 ちなみに、破損したCPUを通電させてみましたが、マザーボード上のステータス表示用LEDはDRAMエラーを通知。メモリに繋がる配線を切ってしまったようです。


あまりにも悔しかったので、もう一個買って再チャレンジ

Pentium G3258をもう一個買ってリトライ
 刃が0.2mm厚のカッターを用意。近場のホームセンターではこれが最薄。

 正直かなりのショックでしばらく固まっていましたが、失敗したまま終わるのというも後味が悪いので、もう一個買ってきました。

 買いに行く途中で、「これはギャンブルで泥沼にはまっている状況と同じなんじゃ……」と嫌な予感もしましたが、負けたまま終わるのは悔しいものです。教訓を活かし、今回は刃が薄いカッターも用意。刃の厚さは0.2mm。

若干基板に傷が付きましたが、無事に刃が入りました
 カッターの役目はヒートスプレッダと基板の間に隙間を作るところまで、あとは薄いカードでシールド材を切っていきます

 刃が0.2mm厚のカッターで試したところ、多少手こずったものの刃が入りました。上手い人は刃物で全てのシールド材を切っていますが、残念ながら筆者は超不器用。カッターを使うのはヒートスプレッダと基板の間に隙間を作るところまで。

 隙間さえ空けばQuoカードや図書カードといった薄いカードが間に入るので、カードを隙間に押し込みシールド材を切っていきます。切っているうちにカードがボロボロになっていきますが、カッターでCPUが破損するよりはずっとましです。

 CPU基板は左側に極小サイズの抵抗が実装されているので、カッターの刃をいれるのは右側の方が良いかもしれません。


2度めは無事に成功したものの、「殻割り」はあまりお勧めできないかも

2度目は成功
無事起動も確認

 2度目も若干基板に傷をつけてしまったものの、無事に起動を確認。傷をつけた瞬間は死にそうになりましたが、成功してよかったよかった(泣)。

 やってみるとよくわかりますが、殻割りはかなりリスキー。事前に情報収集がしっかりできて、手先が器用という人以外はやめた方が良いかも。レポートを上げている人達のプロフェッショナル度合いを思い知らされました。

 どうしても殻割りをやってみたい場合は、いらないCPUかジャンク品を用意して練習する方が良いです。一度割るとなんとなくコツがわかるかもしれません。

 と、紆余曲折あったものの、殻割り後も動く個体が手に入ったので、次回は「殻割りPentium G3258」でオーバークロックを試してみたいと思います。それではまた!

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(久保 勇)