買ってみたらこうだった!

手軽に2.4GB/sオーバー、M.2 SSD×2でRAIDを組んでみた

Z170搭載マザー「GA-Z170X-UD5」のRAID機能をテスト

 NVMe対応の高速M.2 SSD「Samsung SSD 950 PRO」が今週末発売予定ということで、Z170チップセットで新たにサポートされたNVMe SSDのRAID機能を試してみました。

 今回使用している機材は、マザーボードはGIGABYTEのZ170搭載モデル「GA-Z170X-UD5」、M.2 SSDは昨年発売されたSamsung XP941の128GBモデル「MZHPU128HCGM-00004」。

 今後M.2 SSDのラインナップも増加すると思われるので、参考になれば幸いです。

M.2スロットを2本備えるGIGABYTE GA-Z170X-UD5

GA-Z170X-UD5

 まずは簡単に機材紹介から。GA-Z170X-UD5はZ170を搭載したATXマザーボード。M.2スロットを2基備え、金属補強された拡張スロットを備えるなど、最新世代のトレンドを抑えたモデル。

 店頭価格は税込23,000円前後とコストパフォーマンスの高さも魅力の製品。自宅のメイン機として使っていますが、なかなか遊べるマザーボードです。

高速M.2 SSDの初期モデルSamsung XP941「MZHPU128HCGM-00004」

 MZHPU128HCGM-00004は昨年発売されたSamsung製のM.2 SSD。M.2 SSDの初期モデルということもあり、今あえて購入する必要はないと思いますが、単体で1GB/sを超える速度が出ることから登場時は人気になりました。現在も購入可能で、税込1.7万円前後で流通しているようです。

 以下のベンチマーク結果はGA-Z170X-UD5+Core i7-6700Kの環境で単体の速度を計測したもの。今回2枚用意しているので、この値が倍になるのが理想です。

今回使用した2枚
個体1枚めのベンチマーク結果(CrystalDiskMark 5.0.3)、上部スロットに接続
個体2枚めのベンチマーク結果(CrystalDiskMark 5.0.3)、下部スロットに接続

Windows 10/8環境ならより簡単にRAIDが組めるGA-Z170X-UD5

GA-Z170X-UD5はUEFI上からIRSTのRAID設定が可能。

 Z170チップセットがサポートするRAID機能「Intel Rapid Storage Technology(以下IRST)」ですが、GA-Z170X-UD5ではWindows 10/8環境向けにUEFI上から直接RAIDアレイを組める機能が実装されていました。

 通常、IRSTでRAIDを組む際はPC起動時にCtrl+Iを押してIRSTのBIOS画面に入り設定するのが一般的だと思われますが、UEFI上から直接設定できるのでかなり手軽になっています。

GA-Z170X-UD5でWindows 10/8環境向けにRAIDを組むのはかなり簡単、UEFIから直接設定できるのでなかなか便利。

 なお、UEFI上から設定するIRSTはWindows 7環境には非対応で、M.2 SSDでRAIDを組む際は、UEFI上からしかRAIDアレイを構築できないので、この点には注意です。

 また、M.2 SSDは広帯域を専有することもあり、2基搭載して速度を発揮しようとすると他のSATAポートなどの利用にかなり制限がかかります。以下がGA-Z170X-UD5のM.2 SSDでRAIDを組んだ際の排他仕様の表ですが、M.2 SSDのRAIDにデータ用SATA SSDを数台接続するといった使い方は現実的でないことがわかります。

 今回のテストですが、チップセットのSATAポート側の制約もあるので、チップセット側に接続されているASMedia ASM1061チップのSATAポートに別途SSDを接続し、そこにOSを入れてM.2 SSDの速度を計測しています。

 IRST側の速度に影響が出ないよう、CPU側の直結のPCI Expressにインターフェイスカードを挿し、そこにOSを入れて速度を測る予定だったのですが、手持ちのカードとGA-Z170X-UD5に実装されているIRSTが共存出来ず、やむを得ず……と言った感じです。なので、相性が出ないインターフェイスカードを用意すればもう少し速度が上がるかもしれません。

黄色に塗っている部分がASMedia ASM1061のポート。
今回はこんな感じの環境でテストしています

速度は2.4GB/sオーバー、手軽に超高速環境が組めるZ170マザー

 前置きが長くなりましたが、M.2 SSD×2台によるRAID 0の速度をご紹介します。以下がその速度で、リードは最高2.4GB/sオーバー。2.5GB/sに微妙に届かないのが惜しいところではありますが、手軽にこの速度が手に入るのはさすが最新プラットフォームと言った感じ。

CrystalDiskMark 5.0.3の値
ATTO Disk Benchmark V3.05の値

 当然ですが、IRSTでのRAIDなので、このボリュームにOSをインストールすることも可能です。インストール時にIRSTのドライバをユーザーが組み込む必要はありますが、超高速な起動ディスクを構築することも可能です。

 なお、UEFI上でRAIDを組んだ際は、起動時にRAIDのBIOSが立ち上がることもないので、RAID環境としてはPCの起動が速いのもメリットになります。RAID好きとしてはこの点はかなり高ポイント。

チップセット機能のRAIDなので当然起動ディスクにも使用可能

 ちなみに、以下はM.2 SSD×RAID 0のボリュームにOSをインストールした状態でのベンチマーク結果。データドライブとして使用した際より若干落ちる部分もありますが、気にならない範囲と言えるのではないでしょうか。

CrystalDiskMark 5.0.3の値
ATTO Disk Benchmark V3.05の値

・マザーボード/SSD以外のテスト環境機材
 CPU IntelCore i7-6700K
 メモリ DDR4-2133 4GB×2
 OS起動ディスク IntelSSD 510 120GB
 OS 日本マイクロソフトWindows 10 Pro (64bit)

速度には伸びしろがありそうなZ170のRAID、超高速M.2 SSDの登場に期待

 Z170の足回りはかなり強化されているときいていましたが、今回のテストで数値として確かめることができました。

 帯域的には余裕がありそうなので、使用しているM.2 SSDが速ければ3GB/s以上は余裕で行きそうな気もします。5GB/sあたりまでいけてしまうのか、上限値が気になるところですが、高速なSSDでテストする機会があればまた試してみたいと思います。

 SATA SSDで2GB/s以上の環境を構築するのはなかなか手間なので、さくっと超高速環境を手に入れたい人にはM.2 SSDでのRAIDがお勧めです。

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