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Kaby Lake-S対応の新型マザーが各社から一斉に発売、計51モデル

チップセットはZ270、H270、B250の3種類

(1/6 20:48更新)MSI製品がさらに6モデル発売。
初出日時 1/6 2:01
ASUS MAXIMUS IX FORMULA

 IntelのデスクトップPC向けチップセットの新世代がデビュー、Kaby Lake-Sに対応した「Intel 200シリーズ」を搭載したLGA1151マザーボードが各社から発売された。

 6日(金)夜の時点で在庫を確認したのは、ASUSが14モデル、ASRockが12モデル、GIGABYTEが7モデル、MSIが14モデル、Supermicroが4モデル。

CPUソケットはSkylake世代と同じ「LGA1151」、チップセットは3種類

CPUソケットはLGA1151
第6/第7世代Coreシリーズに対応

 Intel 200シリーズは「Kaby Lake」こと第7世代のCoreファミリCPUに対応したチップセット。第6世代の「Skylake」に対応したIntel 100シリーズの後継にあたる。

 現時点のラインナップは、オーバークロックに対応した最上位の「Z270」、メインストリームの「H270」、ビジネス向けの「B250」の3種類。

 Intel 100から進化した点としては、I/Oの強化が挙げられる。Intel 200ではI/Oレーン数が増加し、マザー上に構成できるPCIe 3.0インターフェイスが20レーンから24レーンに増えた。このほか、6Gbps SATAポートは6基まで、USB 3.0ポートは10基まで構成可能。

 新たな不揮発性メモリ技術「Optane」がサポートされたのもトピック。IntelとMicronが共同開発した「3D XPoint」技術をベースとしたもので、Optane採用メモリではNVMe SSDより低いレイテンシでアクセスできるという。GIGABYTEはOptaneメモリを「速度とコストの面で、メインメモリ(DRAM)とSSD(NANDフラッシュ)との中間を補う存在」と位置付けている。

 また、Kaby Lake-Sでは、CPUソケットなどのプラットフォームは変更されておらず、Skylake世代と同じLGA1151が採用。チップセットとCPUとを接続するインターフェイスにも、Intel 100と同じくDMI 3.0が用いられている。

 このため、例えば新しいZ270マザーに従来のSkylake-Sを搭載したり、その反対に従来のZ170マザーに新しいKaby Lake-Sを搭載したりすることが可能。後者の場合、BIOSをアップデートするなどの対応が必要な場合があるが、PCパーツが使い回せるのはPC自作派にとってはメリットだ。

ASUS製品の特徴

6日発売のモデル中では最も高価なMAXIMUS IX FORMULA(税込54,900円前後)

 ASUS製マザーでは、ゲームなどに向けた「ROG MAXIMUS」「ROG STRIX」、高耐久を謳う「TUF」のほか、新たなミドルレンジ/ローエンドモデル「PRIME」が用意。従来のゲーム向けmicroATX「MAXIMUS GENE」などの名称は無くなり、GENEについてはROG STRIXに統合され「ROG STRIX G GAMING」になっている。ちなみに、「R.O.G.」の名称は、ドットを抜いた「ROG」に統一したという。

 各モデルの詳細は別記事を参照のこと。

ASRock製品の特徴

ゲーム向けのZ270 GAMING K6

 ASRock製マザーでは、ゲーム向けの「Gaming」、信頼性などを重視した「Extreme」などのほか、新たなハイエンドモデルとして「SuperCarrier」が用意。Z270マザーの「Z270 SuperCarrier」では、PCIeスイッチチップ「PEX 8747」の搭載により、4-way CrossFireX/SLIをサポートするなどの高機能が実現されている。

 各モデルの詳細は別記事を参照のこと。

GIGABYTE製品の特徴

ゲーム向けのZ270X-ULTRA GAMING

 GIGABYTE製マザーでは、ゲーム向けの「Gaming」やスタンダードモデル「Ultra Durable」に加え、ゲーム向けの最上位として「AORUS」が用意。AORUSは同社の「プレミアムゲーミングブランド」で、同ブランドからは既にビデオカードやキーボードなどの製品が登場しているが、マザーボードは初となる。

 各モデルの詳細は別記事を参照のこと。

MSI製品の特徴

ゲーム向けのZ270 GAMING M5

 MSI製マザーはゲーミングに注力したラインナップで、ゲーム向けとして最上位の「ENTHUSIAST GAMING」、ミドルレンジの「PERFORMANCE GAMING」、ローエンドの「ARSENAL GAMING」の3タイプが用意されている。このほか、ビジネス向けの「PRO」がある。

 各モデルの詳細は別記事を参照のこと。

Supermicro製品の特徴

ゲーム向けのC7Z270-PG

 Supermicroは、「サーバーのDNAを受け継ぐ」というゲーミングブランド「SuperO」をアピール。サブカテゴリーとして、ヘビーゲーマー向けの「Pro Gaming」、メインストリームの「Core Gaming」、ビジネス向けの「Core Business」が用意されている。

 各モデルの詳細は別記事を参照のこと。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ドスパラパーツ館]