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「冷却のベテラン」による新メーカーのCPUクーラーが発売
元Thermalright、Prolimatech、Phanteksのエンジニアが集結
(2014/1/21 19:11)
「冷却パーツのベテラン」が集まって作ったという新メーカー「CRYORIG」の第1弾製品が発売された。
発売されたのは、重量約1.2kgの重量級CPUクーラー「R1 Ultimate」で、実売価格は13,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同メーカーの14cmファン2種類も同時発売されている。
「ベテラン達による新興メーカー」
CRYORIGはPhanteksやProlimatech、Thermalrightといった冷却パーツメーカーに勤めていたスタッフが集まって昨年創立したメーカー。新興ながら豊富な経験を持つことがウリという。
そして第一弾製品となったのが、本体サイズが幅140×高さ168.3×奥行き130mm、重量1,181gという今回の大型CPUクーラー「R1 Ultimate」(サイズと重量はパッケージ記載のもの、ファンを含む)。
ヒートパイプとヒートシンクとの接着に、同社が特許を持つという独自の半田付け技術「DirectCompress」を採用しており、これにより従来の半田付けに比べ接触効率が10%以上向上、熱伝導性を高めたとしている。
このほか、フィンを7本のヒートパイプで“串刺し”する際に、ヒートパイプ同士を平行にではなくジグザクに配置することで熱伝導性を高めるという「Heatpipe Displacement Optimization」、流体力学の応用により、フィン内の空気の流れを加速するという「Jet Fin Acceleration System」なども採用されている。
マザーへのマウント機構には、特許出願中という「MultiSeg」が採用。1.5mm厚の金属バックプレートと、精密な圧力計算を行なったというスプリングネジを用いたもので、同社は「わずか数分で装着できる一方で、LGA1150/1155/1156プラットフォームにおいて安全かつ頑丈なマウントを実現する」としている。
対応CPUソケットはLGA2011/1366/1150/1155/1156/775/FM1/FM2/AM2/AM2+/AM3/AM3+。冷却ヘッドはニッケルめっきした銅製の「C1100」が、冷却ファンは140mmサイズ/25.4mm厚の「XF140」2基を採用。ファン回転数は700~1,300rpmとされている。
また、CPUクーラーとしては長期の6年保証が付く点も特徴。代理店のディラックによれば、ディラックとCRYORIGによる3年保証が標準で付くほか、CRYORIGにユーザー登録を行なうことで3年保証が追加されるという。
ただし、追加の3年保証を受ける際には、台湾のCRYORIGと直接コンタクトを取る必要があるとのこと。
[撮影協力:オリオスペック]