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たった6万円の3Dスキャナが販売中、小物でも大物でもスキャンOK

 実際の物体を3DデータとしてPCに取り込める「3Dスキャナ」に格安モデルが登場した。

 なんと約6万円の製品で、メーカーも3Dプリンタ大手「3D Systems」。製品名は「Sense」で、国内保証もついている。正確な実売価格は57,750円だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「3Dスキャナ」といえば、数十万円以上の業務向けモデルが多いが、この製品は個人でも手が届くレベル。20cm角〜3m角のサイズまで取り込めるため、応用次第で様々な活用が考えられそうだ。

なぞるようにスキャンするハンディタイプカラーも同時スキャンOK

 この製品は、手持ちで使うハンディタイプの3Dスキャナ。

 利用時はPCとUSBで接続し、PCのプレビュー画面を見ながら、物体をなぞるようにスキャンしていく。仕組み上、スキャンに時間はかかるものの、設置場所が不要で、時間さえかければ大きなものも取り込めるのが特徴だ。

 取り込みサイズは最小20cm角〜最大3m角とされており、取り込み時の対象物との距離は0.35〜3m、分解能は0.9mm(距離0.5m時)。形状取り込みには赤外線レーザーと専用カメラを利用しており、これに加えてカラー取り込み用のカメラも搭載している。なお、この赤外線レーザーはクラス1適合品で「目に対しても安全」(3D Systems)とのこと。

 赤外線レーザーを利用するため、まったく暗いところでもスキャンできる(色情報を除く)が、直射日光下など、屋外での利用は考慮していないとのこと。

 スキャナそのもののサイズは17.8cm x 12.9cm x 3.3cm。USBインターフェイスは2.0/3.0対応で、USBケーブルの長さは213cm。対応OSは32bit/64bitのWindows 7/8/8.1で、必要なPCスペックは「Core i5以上/メモリ2GB以上」など。出力フォーマットはSTLとPLY、OBJの3形式に対応している。

 ちなみに、こうした「3Dスキャナ」は、たとえ業務用のものであってもスキャン後のデータにノイズや要修正点が出てくるのが一般的。正確な3Dデータを得るためには、スキャン後、モデリングソフトなどで修正する作業が必須のため、ある程度は覚悟して導入するのがいいだろう。

 とはいうものの、個人向け3Dプリンタに続き、3Dスキャナも個人で買える価格で発売されたのはかなりの朗報。実際の物を3Dモデリングする際の手間を簡略化したり、3Dプリンタと組み合わせて、実際の人物や家具などのミニチュアを作ったりするなど、様々な活用法が考えられそう。3D Systemsでは、「結婚式のフィギュアを残す」といった利用法も紹介している。

 なお、手軽な3Dスキャンとしてはスマートフォンのカメラを利用して3Dモデルを作るアプリも存在している。これについては弊誌「週刊3Dプリンタニュース」の該当回なども参照のこと。

【Senseのデモ動画】

[撮影協力:オリオスペック]