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最安でも税込36万円の「GeForce GTX TITAN Z」が発売、12GBメモリ搭載

計5製品、税込45万円超えだったZOTACは値下がり

(5/31 21:26更新)InnoVISION製品が発売。
(5/30 21:28更新)ZOTAC製品が値下がり。
(5/29 20:10更新)PalitとMSI製品が発売。

 NVIDIAの新たなハイエンドデュアルGPU「GeForce GTX TITAN Z」が登場、搭載ビデオカードが発売された。販売解禁となる28日(水)22時1分の時点ではほとんどのショップが営業を終了していたが、ツクモeX.パソコン館ツクモパソコン本店(通常22時閉店)は営業時間を5分延長、GIGABYTEとZOTAC製品の販売を開始した。

 店頭価格はGIGABYTEの「GV-NTITANZD5-12GD-B」が税込399,578円、ZOTACの「ZT-70901-10P」が税込408,240円と“弩級”だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、両ショップともドライバに関しては、「製品に付属のものではなく、NVIDIAのサイトから最新版をダウンロードする必要がある」と告知している。

 このほか、29日(木)からはPalitとMSI、31日(土)からはInnoVISION製品の販売も始まっている。店頭価格は順に税込359,800円、税込399,980円、429,840円。また、一部で税込45万円以上の価格を付けていたZOTAC製品は30日(金)に4.3万円ほど値下がりしている。

 ちなみに、非常に高額な製品ということで、在庫販売を行っているショップは非常に少ないが、パソコンショップ アークツクモeX.パソコン館ツクモパソコン本店では複数のモデルを在庫販売している。

「GK110」が2基搭載、メモリ容量は12GB GDDR5

GeForce GTX TITAN Z
ZOTAC製品の税込価格(30日に値下がり)
Dual GPU
POPは税抜き価格(ZOTAC製品は30日に値下がり)
出力端子
側面
電源端子
裏面
ZOTACとGIGABYTE製品
Palit製品
MSI製品
MSI製品

 GeForce GTX TITAN Zは、1枚のカードでGPUをデュアル構成にできるというハイエンドGPU。同社のデュアルGPUとしては、2012年5月に登場したGeForce GTX 690以来の新モデルとなる。

 アーキテクチャはGTX 690と同世代のKeplerだが、GTX TITAN Zでは現時点のKepler最上位である「GK110」が2基搭載。合計のCUDAコア数は、シングルGPUの最上位であるGeForce GTX TITAN Blackの2倍となる5,760で、ビデオメモリも2倍の容量の12GB GDDR5が搭載されている。メモリ周りの仕様はバス幅 768bit、クロック 7,000MHz。

 一方、ベースクロックはGeForce GTX TITAN(837MHz)より低くなっており、Palitの資料によると、705MHzという。Boost時のクロックは876MHzで、GTX TITANと同じ。

 パフォーマンスに関しては、単精度の浮動小数点数演算性能は、GTX TITAN Blackが5.1TFLOPsであるのに対し、GTX TITAN Zではそれを上回る8TFLOPsとされている。同社によればGTX TITAN Zは、次世代の5K解像度やマルチディスプレイ構成といった、ハイエンドのゲーミング環境をターゲットにしているという。

 リファレンスカードのデザインは、カード表面の中央に冷却ファンが1基搭載されている点などはGTX 690と同様だが、カードの厚さは2スロット分から3スロット分へと増加。ブラケット部の通気口が三角格子なのも特徴的だ。

 外部電源端子は8ピン×2が搭載。消費電力は375Wで、電源ユニットに要求される最小容量は700Wとなっている。動作に必要な電源ユニットのスペックは4月に発売されたAMDのデュアルGPUカード「Radeon R9 295X2」(1,200W以上の電源が必要)と比べると大分低いが、販売ショップでは、「できれば1,000Wクラスの電源を使って欲しい」とコメントしている。

 映像端子はDisplayPort×1、HDMI×1、DVI×2が搭載されている。

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[撮影協力:ドスパラパーツ館ツクモeX.パソコン館パソコンショップ アーク]