ニュース
ASUSがイベント実施、1.7Gbpsの超高速ルータやR.O.G.マザーなど
「国内初」を多数展示
「いかにもASUS」なドライブレコーダーや、スイッチ交換できるマウスも
(2014/8/3 01:15)
ASUSの新製品をアピールするイベント「ASUS Open Gallery 2014 Summer」が2日(土)に開催された。
イベントでは、1.7Gbpsでの通信ができる超高速ルータや久々のAMD系R.O.G.マザーボード、購入後にスイッチを交換できるR.O.G.ブランドのゲーミングマウス、さらには無線LANに対応したドライブレコーダーなど、様々な新製品が展示/デモされた。
以下、詳細を紹介しよう。
「世界最速、1,734Mbps + 600Mbps」をうたう超高速ルータが展示有線ポートはTeaming対応?
会場では、非常に多くの注目製品が展示されていたが、中でも注目できそうなのが「世界初のIEEE 802.11ac Wave 2ルータ」をうたうRT-AC87U。
この製品は、IEEE 802.11acの第2世代「Wave 2」に対応することで最大1,734Mbpsの5GHz通信に対応、さらに2.4GHz帯で最大600Mbpsの通信ができるという「世界最速」(同社調べ)の無線ルータ。
アンテナは4x4 MIMOの4本で、有線LANはGigabit Ethernet対応。ストレージを接続できるUSB 3.0ポートも用意されている。なお、ちょっと気になるのが背面の有線LANポートに「Teaming port」という表記があること。「詳細確認中」(スタッフ)とのことだが、無線側の公称最大速度がGigabit Ethernetの最高速度を大きく超えていることから、2ポートのTeamingで帯域幅を増やせる、という可能性もありそうだ。
国内発売の時期や予価は未定。なお、COMPUTEX TAIPEI 2014ではより上位の6x6 MIMOモデル「RT-AC3200」(5GHz部の最大速度2,600Mbps)も参考展示されていたが、6x6 MIMOの製品は「日本国内では法規制上、難しい」(同社)そうで、少なくとも当面は、このモデルが最上位になるという。
また、この製品の通信相手となるアクセスポイント/メディアブリッジ専用モデル「EA-AC87」も同時に展示されていた。こちらの発売時期も未定。
「コンセント直結」のユニーク無線LAN中継器も展示スピーカー接続OK、フットライトまで……
また、ネットワーク製品で興味深いのが、「コンセント直結」「スピーカー接続OK」「フットライト付き」という無線中継器「RP-AC52」。
ACコンセントに直結できる、IEEE 802.11ac(最大433Mbps)/IEEE 802.11n(2.4GHz/最大300Mbps)対応の無線中継器……というところまでは、まだ「ありそうな製品」だが、なんとスピーカー接続用のアナログ出力とフットライトを装備する、というユニークな視点の製品だ。
スピーカー出力については、専用のスマートフォンアプリを使ってスマートフォンの音楽再生を出力できるほか、RP-AC52内のソフトを使ってインターネットラジオの再生も行える。フットライトについては製品の表側がスイッチになっており、不要時はワンタッチで消せるのもウリ。
発売時期や予価などは未定だが、従来の「ネットワーク機器」という概念を超える、ちょっと変わった製品だ。
ゲーミングデバイスも多数展示R.O.G.新マザーに、スイッチを選べるマウス、「STRIX」ブランド、G-SYNC液晶……
このほか、「特に力を入れた」(ASUS)というのがゲーミング関連。
おなじみのR.O.G.ブランドのマザーボードだけでも、Z97チップセットの最上位モデル「MAXIMUS VII FORMULA」やMini-ITX対応の「MAXIMUS VII IMPACT」、AMD系では久々の「CROSSBLADE RANGER」が展示。さらに廉価なゲーミングマザーとして「A88X-GAMER」もアピールされていた。
また、「左右クリックのスイッチを別のものに交換できる」というR.O.G.ブランドのゲーミングマウス「GLADIUS」も公開。内部のスイッチ部分がソケットになっており、クリック感の異なる交換用スイッチも付属。「購入後、フィーリングを変えるためにスイッチを変える」といったことができるという。ゲーミングマウスはスイッチ部品の消耗も気になるが、スイッチ部品を交換することでリフレッシュできる、というメリットもあるのこと。なお、この製品は有線モデルだが、輸送時にケーブルに負担がかからないよう、USBケーブルが着脱可能になっており、ケーブルも長さや材質が異なる2種類が付属するとのこと。発売予定は年内で、価格は「70ドル前後」(同社)ほど。
ゲーミングデバイスとしては、同社が普及向けのゲーミングブランドとして位置づける「STRIX」のデバイスも多数展示されており、オンザフライでのマクロ定義機能やNキーロールオーバーのON/OFFを切り替えられるというキーボード「STRIX TACTIC PRO」や、「押している間だけDPIを変更できる」などの特徴を持ったゲーミングマウス「STRIX CLAW」、独特のデザインが特徴のヘッドセット STRIX PRO/DSPなどがデモされていた。なお、STRIXシリーズの発売時期や予価はまだ未定。
さらに、NVIDIAのゲーム向け液晶制御技術「G-SYNC」に対応した液晶ディスプレイ「R.O.G. SWIFT PG278Q」もデモ。これは8月下旬には発売される予定という。
ASUSがドライブレコーダーに参入無線LAN搭載&スマホ連携のモデルもアリ
意外性があったのが、「同社初のドライブレコーダー」が展示されていたこと。
展示されていたのは「FalconView PRO」「FalconView Live」の2製品で、特にユニークなのが「PRO」モデル。
PROモデルは、IEEE 802.11n対応の無線LANを搭載しており、スマートフォンからの映像確認などが可能。ドライブレコーダーとしてはフルHD録画の対応や映像の美しさ、視野角の広さなどが特徴という。
国内での発売や価格などは「未定」とのこと。また、国内で発売する場合、シリーズ名は「FALCONVIEW」でないものになる見込み。