現行最速クラスのデュアルRadeon R9 290X搭載カード「ARES III」が発売

　「GTX TITAN Zより15％速い」という水冷専用のデュアルRadeon R9 290X搭載カード「ROG ARESIII-8GD5」がASUSから発売された。生産数500枚の限定品で、ショップによれば国内での流通量は非常に少ないという。店頭価格は税込229,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

GeForce GTX TITAN ZやRadeon R9 295X2を上回るパフォーマンスを備えた水冷専用ビデオカード

　ROG ARESIII-8GD5は、AMDのシングルGPU最上位であるRadeon R9 290Xを2基搭載した特別仕様のビデオカード。同社のゲーミングブランド「R.O.G.」の最上位ビデオカードで、内箱にはプレミア感のあるシルバーのアタッシュケースが用いられている。

　30％の電源ノイズ削減と5倍の耐久性を実現したという16フェーズ電源回路や、EK Water Blocksのデザインによる水冷クーラーも搭載。冷却性能についてASUSは「デュアルGPUカードのRadeon R9 295X2との比較で25％の温度低下を実現した」としている。

　もちろん2基のR9 290Xによる高いパフォーマンスも特徴で、ASUSによればR9 295X2や、NVIDIAのGeForce GTX TITAN Zを上回るという。ASUSによる3DMarkの「Fire Strike」（Extremeプリセット、解像度3,840×2,160ドット）のベンチスコアは、GTX TITAN Zが7428、R9 295Xが8441なのに対し、ROG ARESIII-8GD5は8600で、「GTX TITAN Zより15％高いパフォーマンスを提供する」とアピールしている。

　ただし、冷却システムは水冷専用で、空冷は非対応。ポンプやラジエーターなどの水冷パーツはユーザーが別途用意する。同社は推奨キットとしてEK Water Blocksの「EK-KIT L360」「EK-KIT X360」を挙げている。

　GPUは1,030MHzにオーバークロック済み。搭載メモリはGDDR5 8GB（1,024bit）で、クロックは1,250MHz（データレート5,000MHz）。カードサイズは14.4×30×2.1cm。映像端子はDisplayPort、HDMI、DVI-Dを各1基備える。外部電源端子は8ピン×3。

　付属品はROG 8GB USBメモリやG1/4フィッティング（2個）など。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館]