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合計36製品、AMDの新GPU「Radeon R9/R7 300」が各社から登場
上位のR9 390X/390はメモリ8GB搭載
(2015/6/19 21:15)
AMDの新GPUであるRadeon 300シリーズが多数登場、Radeon R9 390X/390/380、Radeon R7 370/360を搭載したビデオカードが各社から一斉に発売された。店頭価格は税込16,000~74,500円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
20日(土)時点で販売を確認したのは、GIGABYTE 6製品、MSI 9製品、PowerColor 5製品、玄人志向 5製品、SAPPHIRE 7製品、XFX 4製品の計36モデル。
Radeon R9 390X/390では、最大8GBのGDDR5メモリに対応
Radeon 300シリーズは、従来のRadeon 200シリーズに続く同社の新たなデスクトップPC向けGPU。製造プロセスは同じく28nmで、DirectX 12やMantleといったAPI、Khronosの次期API「Vulkan」、グラフィックスを高解像度で再レンダリングしてディテールを高める「VSR(仮想超高解像度)」、ティアリング防止技術「FreeSync」などに対応している。
このほか、省電力機能の「FRTC(フレームレート・ターゲット・コントロール)」が搭載。ゲームなどでの最大フレームレートをユーザーが指定することにより、消費電力を削減するもので、カードの発熱やファンノイズを抑制できるといったメリットがある。
また、Radeon R9 390X/390では、最大8GBのGDDR5メモリに対応。Radeon R9 290Xカードでは、発売の1年後にようやく8GBモデルが登場したが、Radeon R9 390X/390カードでは発売当初から8GBモデルがラインナップされている。
ちなみに、Radeon R9 390Xのさらに上のモデルとして、広帯域メモリ「HBM(High Bandwidth Memory)」を搭載し、ハイエンドGPUながらコンパクトカードを実現するRadeon R9 Fury Xが発表されており、先日から店頭での動作デモが行なわれている。
Radeon R9 390Xの公式スペックの主な内容は、SP数が2,816、GPUクロックが最高1,050MHz、対応メモリがGDDR5 8GB(512bit)、外部電源端子が8ピン×1+6ピン×1。
Radeon R7 370の公式スペックの主な内容は、SP数が1,024、GPUクロックが最高975MHz、対応メモリがGDDR5 4GB(256bit)、外部電源端子が6ピン×1。
GPUクロックはカードメーカー毎に異なり、例えばRadeon R9 390Xの場合は、GIGABYTEの「GV-R939XG1 GAMING-8GD」が1,060MHz、Sapphireの「R9 390X 8G GDDR5 PCI-E DD/H/3DP TRI-X」が1,055MHz、MSIのオーバークロック製品「R9 390X GAMING 8G」が1,100MHzなどとなっている。
クーラーは各メーカー独自デザインで、高性能版としてはGIGABYTEが「WINDFORCE 2X」を、MSIが「Twin Frozr V」を、Sapphireが「Tri-X」を採用。コンパクトなカードとしては、大型の90mmファン1基を搭載したGIGABYTE製Radeon R7 360カード「GV-R736OC-2GD」(カード長159mm)がある。