NVMe SSDが多数登場、Samsungの超高速品やIntelの廉価モデル、Plextorの新型も人気に

• HDD
  3TBが過去最安の6,458円
• SSD
  M.2に新型多数、3GB/s超えも
• メモリ
  Crucialの取扱い店増加
• CPU
  6700Kが一時3.5万円台に

NVMe対応の新製品が多数登場3GB/s超のSamsung「SM961」や低価格なIntel「600p」、Plextor「M8Pe」も人気に

　M.2/PCIe接続・NVMe対応の新製品投入が相次ぎ、超高速から廉価モデルまで選択の幅が一気に広がった。

　まず8月下旬に、Plextor M8Pe(G)が発売。Marvell製コントローラと東芝製NANDフラッシュメモリを採用し、最大データ転送速度は読み出し1,600～2,500MB/s、書き込み500～1,400MB/sで、価格は512GBが税込26,980円、256GBが税込14,980円だ。黒地に赤い矢を配したヒートシンクが格好いいが、ヒートシンクなしも1,000円ほど安く出回っているほか、PCIeスロット向けのM8Pe(Y)もある。

　9月に入ると、Patriot Hellfireが出てきた。Phison製コントローラ採用で、最安値は480GBが税込29,950円、240GBが税込15,960円だ。最大データ転送速度はベンチマークテストにより異なるが、ATTO Disk Benchmarkでは読み出し3,000MB/s、書き込み2,200MB/sとされている。

人気のため品薄となっている「Plextor M8Pe」シリーズ

3GB/s超えのM.2 SSD最速モデル「Samsung SM961」

SATA SSDの特価品

　そして9月中旬、いよいよSamsung SM961とIntel 600pが登場。最速と最安の両極が同時に出現し、NVMe対応SSDも新時代へ突入したとの感慨がひとしおだ。

　まずSM961は、5コアの自社製コントローラ「Polaris」と、MLC V-NANDフラッシュメモリを採用。販売が始まった512GBモデル・MZVKW512HMJP-00000は、読み出し3,200MB/s、書き込み1,700MB/sを誇る。最安値は税込39,798円で、前機種SM951より1万円ほど高いが、速度性能は2,150MB/s・1,500MB/sから大きく向上した。

　一方のIntel 600pは、SMI製コントローラとTLCタイプNANDフラッシュメモリを採用し、速度こそ読み出し770～1,800MB/s、書き込み450～560MB/sと抑え気味だが、NVMe随一の低価格が嬉しい。24日時点の最安値は、512GBが税込19,479円、256GBが税込10,980円と、M.2/SATA対応の540sを下回る。

　値動きを容量別に見ると、Crucial MX300の2,050GB販売開始により、2TBがSamsung 850 EVOから一気に3万円も安くなった。最安値は税込59,700円で、1GB単価も29.1円とまずまずだが、在庫ショップ数は3店と多くはない。

　1TB前後では、CFD販売 S6TNRG4Qの960GBが特価21,384円を付け、1GB単価も22.3円で今回の最安だ。SanDisk Ultra IIとPatriot Blastが税込22,980円で続くほか、MX300の1,050GBが前回比3,798円安の税込28,600円に急落したのが目立つ。なお、9月17日の調査でPlextor M6 PROの1TBが税込29,800円と、上級機種にしては破格だったが、翌週には消えていた。秋葉原では躊躇したら負けだ。

　500GB前後は、Netac N560SとSanDisk Z410の480GBが、17日調査時に特価10,778円を記録。24日時点の最安はApacer Thunderbirdの11,480円だが、税込12,000円以下だけで何と10機種もある。SanDisk SSD Plusなど有力メーカーの製品も含まれ、低予算でもより取り見取りだ。

　M.2/SATAも下落しつつあり、1TB前後の最安はSanDisk X400の特価(税込)27,980円。MX300にも大容量品が追加され、1,050GBが税込29,480円、525GBが税込14,280円で、後者は500GB前後の最安となっている。

　このほか、PCIeスロット対応のIntel DC P3700/P3600が18％値下がりした。データセンター向けの高額機種だけに実売の下げ幅も桁違いで、2TBは前回比167,800円安の税込738,000円。我々パンピーが心配するのもおかしいが、前の値段で買った人はどんな気持ちだろうと思わずにいられない。