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Haswell解禁、買ってきたマザーを速攻レポート
【まずは開封 ~ 動かして ~ 簡単OCまで】 by 清水貴裕
(2013/6/2 01:15)
待ちに待ったHaswellと8シリーズチップセットを搭載したマザーボードが遂に解禁。恒例の深夜販売も実施された。
深夜販売でCPUとマザーボードを最速入手してきたので、早速開封、紹介しよう。
ちなみに、これを書いている「今」は2日の0時50分、「購入後、世界初で起動まで」が目標だ(笑
買ってきたのはMSI Z87-GD65 GAMINGとCore i7-4770K
購入してきたCPUとマザーボード。マザーボードはMSIZ87-GD65 GAMING、CPUはCore i7-4770K。CPUのパッケージについてはニュース記事で紹介している。
マザーボード本体は……
マザーボードの全体像。赤いドラゴンをあしらったヒートシンクと、黒と赤を基調としたカラーリングが攻撃的な雰囲気を放っている。PCI Express 3.0スロットの間隔が広いのが特徴で、SLIやCrossFire X構成時でもエアフローを確保できるとのこと
デバイスなど
背面コネクタ。USBポートは、USB 3.0×4、USB 2.0×2の合計6基。映像出力コネクタは、DVI-D、D-Sub 15ピン、HDMIをそれぞれ1基ずつ備える。青い部品が使われることが多いD-Sub 15ピンに黒い部品が使われているのはこだわりだろうか?
mSATAスロットも搭載。オリジナルユーティリティの「Super RAID」を使用すれば、Intel Rapid Start、Intel Smart Response、Intel Smart Connectの設定が行えるとか
MSIおなじみの高品質基準「Military Class」だが、この製品では「4」になった。最大の特徴は、コンデンサの品質が向上している点だ。Dark CAPという、最大で260℃の温度に耐えられる高品質な固体コンデンサが採用されているという
というわけで、まずはマザーボードの紹介まで。
電源を入れてみた
……というわけで、ここからが起動編だ。
インストールしたOSは64bit版Windows 8 Pro。もちろんあっさりインストール、起動した。
まずはClick BIOS 4の使い勝手から
ホーム画面右下には“BOARD EXPLORER”という見慣れない機能がある。クリックしてみると、マザーの全体図が表示、赤い枠で囲まれているところにマウスを重ねると、接続されているデバイスを一目で確認することができた。マシンが不調をきたした場合の、トラブルシューティングにも役立ちそうな機能だ
ホーム画面右中央の“HARDWARE MONITOR”という機能名をクリックしてみると、温度や電圧の状態を細かく確認することができる。ファンコントロール機能も搭載されており、回転数の上限や下限、システムの温度によるファンの挙動を設定することができる
Windows上のユーティリティ「Command CENTER」もチェック
Windows上の専用ユーティリティ「Command CENTER」も付属。CPU、メモリ、GPUなどのOC関連の設定の他、温度や電圧などのシステム情報のモニタリング、ファンコントロール、RAMDiskの作成などを行うことができる。プロファイル機能も搭載されており、設定の保存や読み出しが可能になっている点も見逃せない。やりたいことがCommand CENTERひとつで全てできてしまうので、一度使ったら手放せなくなりそうだ
ちょっとだけOCも試してみた「Virtual OC Genie ボタン」でテスト
時間もあまりないので、UEFI BIOSのホーム画面にある「Virtual OC Genie ボタン」でOCをテストしてみた。画像のアイコンをクリック、設定を反映するだけで簡単なオーバークロックが行える
オーバークロックしていない状態の新生FF XIVベンチの結果
完成度だけでなくコストパフォーマンスも高い
高品質コンポーネントで完全武装され、LANやサウンド機能がこれだけ充実していながら、実売価格は23,000円ほど。コストパフォーマンスはかなり高いといえる。ハードウェアだけでなく、ユーティリティの完成度も高いので、ゲームからOCまで幅広く活躍してくれそうだ。
筆者の中で、MSIのマザーと言えば、DrMOSを採用したVRMの発熱の低さから、常用マシン向きのイメージが強かったが、今回、「Z87-GD65 GAMING」を触ってみて、そのイメージは良い意味で吹き飛んでしまった。ユーザーが何を必要としているかをメーカーが理解して物作りをしているのが、製品を触れば触るほど伝わってきたのだ。スロット配列であったり、LANコントローラあったり、サウンド機能であったりと、本当にゲーマーが求めているマザーボードの姿がそこにあったのだ。
この調子で、同社が力を入れていけば、ゲームをやるならMSIとなる日もそう遠くないのかもしれない。