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ショップ店員が振り返るこの1年 ~ PCパーツ編 ~

 2013年の総決算ということで、アキバのPCパーツショップスタッフに今年1年で特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 PCパーツ関連製品は、メモリ価格の高騰やHaswell登場を挙げるショップが多かったが、水冷パーツやオーディオ関連、ハイエンドマザーボードが好調だったという声も。

ソフマップ 秋葉原 本館Aさん

 メモリの高騰が印象的でしたね。今年の初めは8GB×2枚セットで8,000円前後くらいだったのが、今は16,000円前後なので、かなり値上がりしていますよね。実際に買いに来る方も、「メモリは高くなったよね……」と話す人が多いんですよ。とにかく、今年のメモリは1年を通して、値上がりを続けましたね。

浜田電機Aさん

 受難の年でした。メモリ、HDD、サプライ品など、全般的に値上り傾向が続いて、苦しい年でした。特に夏から秋にかけては円安の影響が大きく、かなり厳しい状況が続きましたね。メモリは必要最低限の容量を買う流れになりましたし、数が出るものは大概、2,000円前後のものといった状況で、みんな使えるお金が減っているんだなと強く感じる年でしたね。

ツクモeX.パソコン館Aさん

 Haswellですかね。当初は、C1ステッピングの問題でどうなるかと思ったけど、実際はセット割引きなどの効果もあって、問題無く売れました。あと、今回はソケットの切り替えがどこの代理店もすごく早かった。LGA1155マザーの在庫問い合わせは今でもあるんですが、Haswellが出てから1~2ヶ月くらいで切り替わりましたからね。

パソコンショップ アークAさん

 今年の前半は結構苦しい感じでしたが、後半になって、だいぶ盛り返しましたね。特に今年の後半はFF14やバトルフィールド 4など、PCゲームのヒット作に恵まれた影響が大きいですね。PCパーツで印象に残っているのは良くも悪くもHaswellでしょうか。思っていたほどの勢いはありませんでしたし。PCパーツ系はHaswellに限らず、勢いのあるものが少なかった感じがしますね。

ZOA 秋葉原本店Aさん

 東芝のSSDが思った以上に売れましたね。今のところSSDは、初心者からマニアの方まで東芝を選ぶという状況になっていますしね。日本のメーカーなので信頼性があるというか、安心感が違いますしね。やはり、「日本ブランド」は捨てたもんじゃないなと思いましたよ。

オリオスペックAさん

 今年売れた物で印象に残っているのは、RAMPAGE IV BLACK EDITIONかな。まあ、最近発売された製品だからというのもありますけどね(笑)。ハイエンドマザーボードとしては過去に例が無いくらい売れました。ちなみに、ケースもハイエンド系のものが売れ筋だったりと、PCパーツは全体的にハイエンド志向が強まった感じがしますね。

ツクモeX.パソコン館Bさん

 AMDのビデオカードが息を吹き返して、NVIDIAのちゃんとした対抗馬になった感じですね。やはり、ライバルがあってこそですから、良いことだなぁと。ほかは、質のいい電源が選ばれるようになった事とか、1,000W越えの電源の需要が増えたこと、メモリ3GB、4GBのビデオカードの問い合わせが増えたことですかね。みんな、バトルフィールド 4効果ですね。

ツクモパソコン本店Aさん

 IN WINのケースが派手でしたね。去年から路線変更をして大当たりじゃないですかね。ジャングルジム風のケースは今でも問い合わせがあるし。ちなみに、最近、売れているPCケースは安いやつばっかりです。アビーがケースを作ってくれれば売れるんですけど、今は3Dプリンタで忙しいみたいです。PCケースと同じレーンで作っているみたいですから、仕方ないですけどね。

オリオスペックBさん

 水冷パーツの売れ行きが去年より良くなりました。水冷ヘッドも関連パーツも満遍なく売れています。水冷環境を新たに整えたいとか、初めて水冷パーツを買おうと思うけど、どうしたらいいかとか、問い合わせもかなり増えましたね。自作PCは、PCを実用品として見ている人が減り、趣味として楽しんでいる人が残っている感じなので、趣味的なものが人気になりやすいのかも知れませんね。

オリオスペックCさん

 オーディオ関連の製品が売れました。オーディオ用のBTOモデルもよく売れていますし、オーディオ用のNASも動きは良いですね。純粋なオーディオ機器で音楽を楽しんでいた層が流れてきている感じで、年配の方や、PCのことはほとんどわからないという人からの問い合わせも多いです。まあ、機材が高価なので、若い人にはあまり……といった面はあるんですけどね。

AKIBA PC Hotline!編集部