取材中に見つけた○○なもの
~読むだけで“SSD通”になれるSSD読本が販売中~
(2013/4/3 15:30)
SSDの解説本「SSD完全攻略読本」がインプレスジャパンより発売中。「読むだけでSSDにかなり詳しくなれる」といた感じでなかなか良くできているので、内容を一部紹介したいと思います。
価格は書籍版が1,974円、電子書籍版が1,238~1,300円ほどで販売されています。なお、書籍版は電子版(PDF)の無料ダウンロード特典付き。
全般的に初中級者向けにわかりやすくSSDを解説する内容が中心ですが、SSDの現状を再確認するという面では上級者が読んでもなかなか面白い内容になっています。
「第1章 SSDの基礎知識」はSSD初心者向けの内容ですが、SSDコントローラの紹介、NANDフラッシュメモリの同期/非同期タイプの紹介などはかなりマニアック。フラッシュメモリの同期/非同期タイプの話は詳しく知っている人は少ないんじゃないかと思います。自分は「同期=速い・非同期=遅い」程度の認識でした(苦笑)。
第2章/第3章は初級者向けの内容で、HDDからSSDへの移行方法やSSDのPCへの搭載方法、キャッシュとしての使用法、RAID 0の構築の仕方などがわかりやすく解説されています。データ移行ソフトなどの話も触れられているので、SSDを初めて使うという人にはかなり良いかも。
第4章はSSDを使いこなすための運用方法の紹介で、OSの設定方法、SSDの速度が落ちてきた場合の対処法、ファームウェアの更新方法などが解説されています。SSDの性能を発揮する重要なポイントが紹介されており、これを読むだけでSSDの使い方は上級者になれるような内容になっています。
章の最後に触れられている、「SSDの予備領域を任意に設定する方法」はかなり上級者向けの内容ですが、SSDを長期間使う場合は知っておいて損のない情報です。
第5章はSSDマニア向けの内容で、Trimの仕組みやガーベージコレクションの効果のほか、SSDの寿命の数値となる「TBW」などが解説されています。
ある意味禁断ともいえる「SATAケーブルによる違い」の検証もあり、計測器を用いて科学的に検証しているのはなかなか面白いです。ケーブルによる違いはあるようなので、個人的には次回はぜひオーディオ用SATAケーブルなども検証してもらいたいところです。
第6章は現行品SSDの紹介で、各製品ごとの解説、ベンチマーク一覧などが掲載されています。主要どころは網羅されているので、ざっくり現行品の性能を知るのには便利。
と、一部を抜粋して紹介しましたが、SSDのことを知りたいという人にはお勧めの一冊になっています。個人的には、PCは好きだけどあまり詳しくないといった友人にプレゼントするのにも良いかなと。
気になった方はぜひ手にとってみてください。