取材中に見つけた○○なもの

Radeon R9 Furyのコアはドデカかった、AMDの発表会でサンプルを公開

Oculus Riftのデモや6Kゲーム環境デモなども実施

Radeon R9 Furyのコア部分

 先日秋葉原で行われたRadeon R9 Fury X発売イベントに参加した際、Radeon R9 Furyのコアのサンプルを見ることができたので、写真でご紹介します。

 イベントの模様はPC Watchの記事で紹介されているので、そちらもご参照ください。

裏面
手のひらが埋まるほどのサイズ
iPhone 5sとの比較

 Radeon R9 FuryはメモリにHBM(ハイバンドメモリ)を採用しており、GPUのパッケージはかなり巨大。話には聞いていましたが、手に取るとなかなかの重量感です。

Radeon R9 Furyの基板
デュアルGPUカードの試作サンプル

 GPUを実装した基板もサンプルも展示されていましたが、GPUとメモリが1パッケージになっているので、デュアルGPUカードでもかなりコンパクトな設計が可能なようです。

 最近はビデオメモリを大量に消費するゲームが増えてきているので、メモリ容量4GBで4Kゲームは問題ないのかスタッフに聞いてみたところ、「HBMはこれまでのGDDR5メモリとは帯域幅が大きく違うので、メモリが足りなくなるといったことはほとんど起きない」と話していました。HBMとGDDR5はSSDとHDDの関係に近いそうで、圧倒的な速度でカバーできてしまう面が多いようです。

 現在、Radeon R9 Fury Xが販売されて即完売といった状態になっていますが、今後、空冷モデルのRadeon R9 Furyが7月中発売予定、Radeon R9 Nanoが8月末頃、デュアルGPUモデルが年内に登場予定とのこと。Radeon R9 NanoはRadeon R9 290Xの半分の消費電力で性能は上回る予定とのことなので、こちらも人気モデルになるかもしれません。

 なお、イベント自体は、AMD本社のチーフ・ゲーミングサイエンティストであるRichard Huddy氏と、デスクトップ向けグラフィックス・プロダクトマネージャーのDevon Nekechuk氏によるRadeon R9 FuryとRadeon 300シリーズの解説のほか、Radeon R9 Furyを使ったOculus Riftや6KゲームPCのデモなど実施。

 イベント後半は一般参加も可能なように会場が解放され、プレゼンの動画配信なども行われていました。

Radeon R9 Fury Xを使ったOculus Riftのデモ
Oculus Riftの本体
6Kゲームのデモも実施、なかなか滑らかに動いていました
5Kディスプレイを使ったデモ
Radeon R9 Furyに使われている「Fiji」チップ
HBMの構造などもスライドで紹介されました
電源コネクタ部分のLEDは負荷に合わせて光るそう
Radeon 300シリーズも改めて解説
Richard Huddy氏
Devon Nekechuk氏
AMDアジアパシフィック担当副社長のDavid Bennett氏
司会はAMDのイベントではおなじみの山下まみさん
登壇者集合
Radeon R9 Fury Xを搭載したBTO PCの展示も
各社のRadeon 300シリーズ搭載カードも展示されていました
イラストレーターや漫画家による愛真田心のイラストも展示

(久保 勇)