【不定期連載】レトロな○○ギャラリー
シャープ X1C
Xシリーズで唯一のキーボード内蔵パソコン
(2014/5/28 12:10)
今回紹介するパソコンはシャープの「X1C」。「X1」の後継機として1983年11月に発表されたモデルで、Xシリーズの中で唯一、キーボードを内蔵しています。その一方で、X1との互換性は確保されており、価格も引き下げられました。また、X1では別売りオプションだったG-RAMが標準搭載になったほか、プロッタプリンタが内蔵可能になりました。本体カラーはレッドとシルバーの2色になり、X1で用意されていたスノーホワイトは廃止されました。ちなみにシャープのカタログでは、「コンパクト&ハイコストパフォーマンスの高密度マシン」、愛称は「アクティブタイプ」として紹介されています。
スペック
・CPU:SHARP LH0080A(Zilog Z80A セカンドソース)
・動作周波数:4MHz(0.004GHz)
・メインメモリ:64KB(0.000064GB)
・サブCPU:SHARP M80C49-22(Intel 80C49互換)
・CRTC:日立 HD46505SP-2
・同時発色数:8色
・テキストビデオメモリ:2KB+2KB(0.004MB)、テキスト文字+色、制御コード
・グラフィックビデオメモリ:48KB(0.048MB)
・解像度:640×200ドット
・PCG機能内蔵 6KB(0.006MB)
・サウンド(PSG):GI AY-3-8910
・同時発音数:3音モノラル
・記憶装置:データレコーダ
・記憶メディア:コンパクトカセット
・記憶装置容量:60分テープ装着時:約1MB(2700ビット/秒)
・表示装置:デジタルRGB接続モニタ
標準価格
・本体 CZ-801C 標準価格:119,800円
・モニタ CZ-801D(マスクピッチ 0.45mm 解像度 560×200) 標準価格:99,800円
・モニタ CZ-802D(マスクピッチ 0.4mm 解像度 640x200) 標準価格:128,000円
・内蔵プロッタプリンタ CZ-81P 標準価格 34,800円
・拡張I/Oボックス CZ-81EB 標準価格 29,800円
※当時の物価:はがき 1枚40円・国鉄(現JR)初乗 120円・タクシー初乗430円
※マスクピッチ シャドウマスク方式で解像度の性能を現す数値、数値が小さいほど高性能で解像度を細かくすることができる。