今回、筆者の積みソフトの山からご紹介するのは「マイコンハウス SPS」のソフトウェアです。8ビットパソコンが活躍していた頃の「がんばれペンタン」「リ・バース」「棋太平」「JETターボターミナル」と、16ビットパソコン用の「メルヘンメイズ」「雀神クエスト」をご案内します。
当初は、「SPSのソフトはたくさんあるから、前編・後編の2回にしようかな」なんて思っていたんですが、所有タイトル数が思ったよりも少なくて慌てました。同社は発売元ではなく移植開発元として名前を聞く機会が多かったようで、勘違いをしていました。ちなみに移植開発元として関わったソフトの中では、初代X68000に同梱されていたシューティングゲーム「グラディウス」が有名です。
~ メルヘンメイズ ~
ナムコの人気アーケードゲームの移植作品です。パッケージに大きく書いてあるとおり、メモリは2MB必須でした。ちなみに、当時はメモリを1MB増設するのに、3万円以上投じる必要がありました。 ゲーム画面です。オリジナルに忠実な斜めスクロールはちょっと自慢でした。 アーケードゲームが移植される度に、「ウチのX68000はゲーム基板に換算すると何万円分の価値だろう」なんて思ったりしていました。そう考えれば、8,800円という価格も高くない? とっても簡素なマニュアルです。画面写真は1枚もありません。「登録」キーを押すごとに画面モードが変更できます。 5"FDになじみの無い方にはわかりにくいかもしれませんが、パッケージは大きめです。 ~ 雀神クエスト ~
アーケードゲーム「麻雀クエスト」の移植版です。アレンジが若干入っているためか、タイトル名が変更になっています。 麻雀ゲームですが、どこかで見たことがあるような雰囲気のフィールド画面を動き回ります。イカサマ技は経験値を貯めてから使えます。 パッケージの裏面。地味な作品でしたが、面白かったです。店頭デモは無かったような気がします。 HDDインストール対応ですが、マウスクリックだけでは完了することができません。コマンドライン操作でディレクトリを作成する必要があります。 パッケージの中です。当時のパソコンになじみの無い方が、「5"2HDをオンメモリで2枚読み込むんだから、メモリは2MB必須になるよなあ」と聞いてわかるんでしょうか……。 ~ ガンバレペンタン ~
うちの棚にある最古のSPS製ソフト。当時、Oh!MZの紹介記事を読んで買ったような記憶があります。ゲームが4タイトル入っていてお買い得です。今で言うところの廉価になったBest版ですね。 ゲーム画面です。「シャボン玉大平寺」に「ペンタン」の文字が見当たりませんが、気にしないことにしましょう。 パッケージ裏面です。X1Dという機種では、APSSの関係で使用できないようです。APSSについてはいずれまた……。 このゲームはカセットテープに記録されています。X1の場合、MZ-80Kの半分の時間でロードできますが、高音でペースが速い耳障りな音がします。音楽が入っている訳ではないので、オーディオ機器で再生してはいけません。 ~ リ・バース ~
個人的には、SPSの名前を最初に意識した作品(アドベンチャーゲーム)です。対応ソフトがとても少なかったFM音源カード「CZ-8BS1」を使うために購入しました。パッケージ右下に小さく「FM音源対応」と書かれています。 スキャナーで取り込んだのでしょうか?ゲーム画面は、「実写によるフルカラー」(パッケージ)でした。 パッケージ裏面です。バットエンディングの一つである「目鼻口から体の中に○○が大量に入り込む……」は、今だに思い出すシーンです。 マニュアルです。1回限りですが、封書でヒントをもらうことができます。期限は無いようなので、ヒント券は今も大事にとってあります。 5"FDDが4枚入っています。手前の一枚だけ、ゲームの進行を記録するために、書き込み可能になっています。 ~ その他 ~
筆者がX1で最後まで使っていたパソコン通信ターミナルソフト「JETターボターミナル」のマニュアルです。MS-DOSとファイル形式互換のあるCarrylab.社の「C-DOS」と呼ばれるOSを搭載していたので、データ交換に重宝しました。ソフトベンダーTAKERUのサービスクーポンで入手したためパッケージはありません。 SPSの代表作「棋太平」(将棋ゲーム)です。様々なパソコン、ゲーム機に移植されました。カセットしか見当たりませんでした、パッケージはどこへいったのやら……。申し訳ない……。