Pentium M対応マザーボードで初のmicroATXフォームファクタとなるi855GME搭載の「LS855GM」がRadiSysから登場した。Pentium M用で初めてAGPスロットを搭載するのも特徴だ。実売価格は54,580円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Pentium Mに対応したSocket 479マザーボードは、これまでにMini-ITX対応のCOMMELL製「LV-671MP」や小型で独自形状のEPoX製「IP-4MTS2B」が発売されているが、microATX対応は今回の「LS855GM」が初めて。スロット数はAGP×1、PCI×3、DDR266対応DIMM×2(最大2GB)と豊富で、前2機種より基板は大型だがその分拡張性は高い。microATX対応の小型ケースなどでの静音PCの自作に向いていると言えそうだ。
「LS855GM」が備えるAGPスロットについては、Webサイトで公開されている日本語データシートではADDスロットとあり、英語データシートではAGPスロット、英語WebサイトではAGP/ADDスロットと仕様表記が混在しているが、テクノハウス東映によれば「代理店はADDスロットではなく、AGPスロットと言っていた」という。
製品は上級者向けとも言えるもので、パッケージ内容はマザーボードとI/Oパネル用シールドのみと非常にシンプル。マニュアルやデバイスドライバなどを収録したCD-ROMは付属していない(同社WebサイトでデバイスドライバやPDF版マニュアルがダウンロード可能)。また、Pentium Mはリテールパッケージ版にもCPUクーラーが付属しないため、CPUクーラーは別途ユーザー側で用意しなければならない。なお、Pentium MはPentium 4より薄いため、Pentium 4用のCPUクーラーをそのまま使うと隙間があいたり、圧力が足りなくなるなどのトラブルが起こる可能性があるので要注意。
同店いわく今回は「参考入荷」のため入荷数は少数とのことで、入荷してすぐに完売してしまったという。現在は受注扱いで販売している。なお、その場合の納期は「現在確認中で、週明けには判明する予定。ただし、かなり長くなる場合もありえる」とのこと。
□LS855GM(日本ラディシス/RadiSys)
http://www.radisys.com/RSYSKK/templates/base.cfm?dir=products/hardware&fname=datasheet/ls855gm.cfm&sublink=2
http://www.radisys.com/oem_products/ds-page.cfm?productdatasheetsid=1158
http://www.radisys.com/service_support/detail.cfm?ProductID=1332
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| (RadiSys LS855GM) |
[撮影協力: テクノハウス東映]