【 2010年1月30日号 】 | |
SSDをHDDキャッシュに使う高速化アダプタが発売、約5千円 HDDのリードがSSD並みに高速化 |
SSDをキャッシュとして利用、HDDの性能を高めるというSilverStone製アダプタ「HDDBOOST」が発売された。実売価格は約5千円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。●SSDをHDDのキャッシュとして利用
着脱/交換もOKこの製品は、SSDをHDDの「外付けキャッシュ」として使い、データアクセスを高速化させるというユニークなアイテム。PCの起動時にHDDのデータを先頭セクタから順にSSDにコピー、リード要求があった場合、SSDにそのデータがあればSSDからリードを行なうという仕組みだ。
こうした仕組みのため、特に先頭セクタ部分に対してランダムリードを行なう作業(OSの起動など)で大きなパフォーマンス向上が期待できるという。また、キャッシュが使われるのはリード時のみ。ライト時はHDDに直接データが書き込まれるため、SSDのライトの遅さや書き換え回数の制約といった欠点を回避できるとのこと。
また、「いったんアダプタを利用しはじめた後、アダプタを取り外しても、HDDをフォーマットするなどの処理は必要なく、そのままHDDを利用できる」(SilverStone)という。
利用開始時はアダプタとSSDを取り付けるだけでよく、HDDのフォーマットなどは必要ないが、HDDは予めデフラグしておいた方が高いパフォーマンスが発揮できるとされる。
●ベンチマーク結果もWebで掲載中
リードがSSD並みに
なお、実際に製品をテストしたオリオスペックでは、「SSD容量内であれば、リードがSSD並に向上、ライトはHDDに依存する感じになる」と説明。また、「低速なSSDを利用すると、逆に体感速度が落ちてしまう可能性がある」(オリオスペック)としている。同店Webサイトでは詳細なベンチマーク結果も掲載中だ。
□オリオスペックによるベンチマーク結果
http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,SST-HDDBOOST/
●アップデート用のUSBケーブルも付属製品構成は、2.5インチのSerial ATA SSDを装着する3.5インチベイ用マウンタと、ファームウェアアップデート用のUSBケーブル(ピンヘッダ接続)など。SSDを装着したマウンタを介してHDDとSerial ATAホストアダプタ(マザーボードなど)とを接続する仕組みで、マウンタの内側にはSSD用のSerial ATAポートが、外側にはHDDとホストアダプタに接続するためのSerial ATAポートがそれぞれ用意されている(HDD用ポートはSerial ATA電源ポートも装備)。
本体サイズは幅130.5×高さ25.4×奥行き101.6。
□HDDBOOST(SilverStone Technology)
http://www.silverstonetek.com/products/p_contents.php?pno=HDDBOOST
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【2009年9月26日号】SSDをキャッシュとして使うHDD高速化キット発売、Adaptec製で約15万円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090926/etc_adaptec.html
【2009年9月5日】SSDをHDDキャッシュとして使うアダプタが解説、現在開発中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090905/etc_sstone1.htmlSilverStone SST-HDDBOOST [撮影協力:オリオスペックとソフマップ 秋葉原 リユース総合館とパソコンショップ アーク]