最大6画面出力が可能なAMD製GPU「Radeon HD 5870 Eyefinity 6」(以下5870 Eyefinity 6)を搭載したビデオカード。メーカーはSapphire。 5870 Eyefinity 6は、1枚のビデオカードで最大6画面に出力が可能なマルチディスプレイ技術「ATI Eyefinity」を搭載したGPU。ATI Eyefinityは、Radeon HD 5800シリーズが発表された当初からその存在が明らかにされていたが、6画面対応製品が店頭に登場したのはこれが初めてだ。 ATI Eyefinityでは最大6基のDisplayPortによる出力をサポート。今回のSapphire製品もブラケット部に6基ものMini DisplayPortが並んでおり、一般的なビデオカードとはかなり違う印象の外観。HDMIやDVIといった端子は装備していないが、付属の変換アダプタを用いることでHDMI/DVI出力を使うことができる。また、Mini DisplayPort - DisplayPort変換アダプタも付属している。 ただし、6画面出力を行なう際はDisplayPortを少なくとも4基使う必要があるとされており、出力機器としてDisplayPortもしくはデュアルリンクDVIに対応したディスプレイが必須になる。例えば、変換アダプタを用いてHDMI接続のみで6画面に出力するといったことはできないので、安価な液晶ディスプレイを用いて6画面環境を構築しようと考えている人は要注意だ。 5870 Eyefinity 6のプロセッサ数やクロックなどのスペックは既存のRadeon HD 5870と同じで、今回発売されたSAPPHIRE製モデルの主なスペックは、搭載メモリがGDDR5 2GB(256bit)、クロックがコア850MHz/メモリ1,200MHz、消費電力が200W。カードデザインは2スロットサイズで、Radeon HD 5870搭載製品と同様にカード全体はカバーで覆われている。 付属品はMini DisplayPort - DisplayPort変換アダプタ(2個)、Mini DisplayPort−HDMI変換アダプタ(1個)、Mini DisplayPort−シングルリンクDVI変換アダプタ(2個)など。 □関連記事 【2009年9月28日】ホロデッキへと続く多画面技術「ATI Eyefinity」の背景/Eyefinityの接続例(後藤弘茂のWeekly海外ニュース/PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20090928_317632.html http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/317/632/html/eyefinity_ex.jpg.html 【2009年9月26日】Radeon HD 5870発売、激しい争奪戦で強い品薄 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090926/etc_amd2.html 【2009年9月11日】AMDが次世代GPUに搭載するマルチディスプレイ機能「Eyefinity」を披露(PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090911_315056.html
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