【 2010年7月17日号 】 | |
長寿命のMLC-SSDがSanDiskから発売、保証は10年 |
SSDの耐久性を向上させるという独自技術「ExtremeFFS」を搭載したSanDisk製SSD「G3」が発売された。実売価格は60GBモデル「SDS7CB-060G-G25」が約23,980円、120GBモデル「SDS7CB-120G-G25」が39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
G3はMLC NANDフラッシュを採用したSerial ATA 3Gb/s接続の2.5インチSSD。最大の特徴は、ディスク内でのファイルアクセスのアルゴリズムとして同社独自のExtremeFFSを採用している点だ。
通常、フラッシュメモリのデータを書き換える場合は、まずブロック単位でデータを消去して、次に新たなデータを書き込む必要があるが、ExtremeFFSの場合は、まずページ単位にデータ消去を示す「マーキング」のみを行なって実際のデータは消去せず、次に空いている部分に新たなデータを書き込むというアルゴリズムだという。これにより、フラッシュメモリの書き換え寿命を延ばすとともに、消費電力を低減できるとしている。
長寿命をうたうとあって、製品パッケージには「10-year limited warranty」と記載されており、SSDとしては最長クラスの10年という保証が設定されている。信頼性や耐久性を重視する向きには注目の製品と言えそうだ。
公称のスペックは60GBモデル/120GBモデル共通。主なスペックは、最大データ転送速度がリード時220MB/s、ライト時120MB/s、消費電力0.4W、本体サイズが69.85×9.5×100.5mm。
なお、販売しているパソコン ショップ アークでは、「今回のモデルは並行輸入品のため、保証期間は6ヶ月になる」と告知している。製品自体の信頼性や耐久性は変わらないものの、実質的な保証期間が短くなっている点には注意が必要だ。
□G3 Solid State Drive/プレスリリース(SanDisk)
http://www.sandisk.com/consumer-products/computing/ssd-landing
http://www.sandisk.com/about-sandisk/press-room/press-releases/2010/2010-02-23-sandisk-g3-solid-state-drive-ships-to-retailers□関連記事
【2010年6月1日】SanDisk、第4世代のSSD G4とP4を発表(COMPUTEX 2010レポート/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100601_371446.html
【2009年7月18日】10年保証のSSDが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090718/etc_patriot.html
【2009年5月16日】SanDisk製SSDが初めて店頭に、リード67MB/s
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090516/etc_sandisk.html
【2008年11月27日】SanDisk、SSD向けファイルシステム「ExtremeFFS」を解説(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1127/sandisk.htmSanDisk G3シリーズ [撮影協力:パソコン ショップ アーク]