【 2010年12月28日号 】 | |
煙突構造のmicroATXケースが発売、 凝ったギミックとスタイリッシュな縦長デザインもウリ |
microATXケースとしては稀な「煙突構造」を採用、「パーツを選べばファンレスPCも実現できる」(メーカー)というSilverStone製ケース「SST-FT03B」が発売された。実売価格は19,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
まるでシュレッダーや空気清浄機のような縦長のデザインや、microATXケースとしては凝ったギミックも特徴だ。
●マザーボード背面がケース天面になる「煙突構造」
エアフローの効率性がウリ
この製品は、同じく煙突構造を採用した同社のATXケース「FT02」などの流れをくむもの。FT02は大型のATXケースだったが、この製品ではmicroATXサイズに縮小。「煙突構造」の由来である底面→天面というエアフローを維持しつつ、ケースも小型化されている。同社いわく、エアフローの最適化や静音性に特に注力したという。
ファンの配置も独特で、搭載ファンは斜めに配置。狭い筐体内ながら12cmファンを搭載している。なお、この状態でも大型ビデオカード(Radeon HD 5970など)のための空間は確保されているが、ファンを8cm×2個に換装することで、長尺ビデオカードを複数枚さすこともできるという。なお、底面フィルタは磁石による固定。サイドパネルはネジレスで着脱できる構造だ。
●内部は凝った構造、天面にUSB 3.0コネクタやリムーバブルベイ搭載
こうしたこだわりの結果、内部はなかなかアクロバティック。マザーボードはI/Oパネルが背面に来る配置で、ケース天面にはメッシュ状のカバーを装備。この部分にはUSB 3.0を含むコネクタ類もついている。
ドライブベイはマザーボードの裏面部分に3.5インチ×3と2.5インチ×1が用意、うち3.5インチ×1個は天面から抜き差しできるリムーバブル構造だ。
なお、光学ドライブについてはケース中腹に薄型スロットインドライブ用のベイを備える。なお、この部分は「意図的にイジェクトボタン無しのデザインになっている」(同社)ため、イジェクト時はOSから操作をする必要がある。
電源は別売で、通常のATXサイズが利用可能。
カラーについては発売を確認したブラックのほかにシルバーも用意。シルバーモデルについては「近日入荷予定」(ソフマップ/ドスパラ秋葉原本店)、「来年入荷予定」(ツクモ)とされている。
選択肢の多いmicroATXケースだが、ここまでユニークな製品は珍しい。デザインや機能もなかなか凝った構造で、こだわりたい向きにはなかなか興味深い製品といえそうだ。なお、デザインについては「正面に目をつけたら顔になりそう」(ショップ)という声もあった。
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