【 2010年10月9日号 】
SilverStoneがイベント、microATXの煙突ケースなどを国内初公開

 SilverStoneの新製品発表会が9日(土)に開催された。会場はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で、主催は同社代理店のマスタードシード。開催時間は12:30〜17:10。

 会場では、同社の新型ケース/電源などがアピールされたほか、同社イベント恒例のビンゴ大会なども実施。また、解説セッションについては、Ustreamによる生中継も試みられている。



  
microATXの「煙突ケース」が登場、
冷却性とデザイン重視の凝った構造
   
 


●microATXの「煙突ケース」が登場
 冷却性とデザイン重視の凝った構造


側面

天面

HDDベイ

天面(2)

リムーバブルベイ

HDDベイの冷却板

光学ドライブの位置

底面

側面

ファンを交換すれば長いビデオカードも装着可能
 まず、今回の新製品で最も注目できるのが煙突構造を採用したmicroATXケース「FT03」。

 「煙突構造」といえば、マザーボードの背面を天面に向けてケースに装着し、通常「前面→背面」となるエアフローを「底面→天面」に変更、結果として冷却効果が高まるという同社独特の構造。

 これまでは大型のゲーミングケースに採用されていたこの構造だが、今回は、同社で初めてmicroATXに適用、エアフローの最適化や静音化などに注力した製品に仕上げたという。

 紹介された「FT03」は、シュレッダー、あるいはデスクサイドのしゃれたゴミ箱といった風。上面にはメッシュ状のカバーが装着される構造だ。

 また、ケース内部も凝ったつくり。

 まず、HDDベイはマザーボードの裏面に3.5インチ×3と2.5インチ×1が用意されているが、うち3.5インチ1個が天面から抜き差しできるリムーバブルベイ。このベイはサイドパネルに凸部が用意されており、サイドパネルから放熱するという独特な機構も採用されている。

 冷却機構もユニークで、搭載しているファンは斜めに配置。狭い筐体内に大口径ファンを配置できるよう工夫されている。この状態でもRadeon HD 5970ビデオカードが設置できるほか、ファンを水平設置の8cm×2構成に変更することで、複数枚の長尺ビデオカードを設置できるとされる。

 なお、光学ドライブはケース中腹に薄型スロットインドライブを装着する構造。ただし展示されていた試作品にあるイジェクトボタンは製品ではなくなる予定。イジェクト時はOSから操作することになるという。また、底面には防塵フィルターも装備している。

 SilverStoneでは、「パーツを選べばファンレスでも利用できる」としており、なかなか面白そうなケースといえそうだ。予価は1万5〜6千円で、発売時期は11月末〜12月初旬とされている。



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□SilverStone
http://www.silverstonetek.com/index.php?area=jp
□イベント情報(マスタードシード)
http://www.mustardseed.co.jp/news/release100927.html

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【2010年6月7日】高級パーツを中心にCOMPUETXで見かけた新製品を紹介(COMPUTEX 2010レポート/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20100607_372663.html


※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。