【 2011年3月19日号 】 | |
GeForce GTX 550 Tiが発売に、メインストリームの新モデル |
NVIDIAの新しいメインストリームGPU「GeForce GTX 550 Ti」がデビュー、各社から搭載製品が発売された。
GIGABYTEとZOTACからはオーバークロックモデルも発売されている。実売価格は13,980〜19,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●メインストリームの新GPU
GeForce GTX 550 Ti(以下GTX 550 Ti)はGeForce GTX 500ファミリのメインストリームモデルで、GeForce GTX 560 Ti(GTX 560 Ti)の下位モデルにあたる。GTX 560 Tiと比べると、CUDAコア数が192に半減、メモリインターフェイス幅が192bitに減るなど一部スペックダウンしているものの、搭載カードの実売価格が15,000円前後と手頃なのは魅力だ。GTX 550 Tiの主なスペックは、CUDAコア数192、対応メモリがGDDR5 1GB(192bit)、グラフィッククロック900MHz、プロセッサクロック1,800MHz、メモリデータレート4,100MHz。
なお、性能の指標となるテクスチャフィルレートは28.8billion/sで、GTX 560 Ti(52.5billion/s)より低いが、グラフィック/プロセッサクロックとメモリデータレートはGTX 560 Tiより高く、メモリバンド幅もGTX 560 Tiと同じ128GB/sとされている。
最大消費電力は116Wで、GTX 560 Ti(170W)から減少。必要な外部電源端子もGTX 560 Tiカードが6ピン2基だったのに対し、GTX 550 Tiカードは6ピン1基に減っており、電源に要求されるスペックも緩和されている。リファレンスカードの厚さは2スロットサイズで、映像端子の構成はMini HDMI×1、DVI×2。
今回発売されたGTX 550 Tiカードは、冷却システムのデザインは各社で若干異なるものの、ヒートシンクとファン1基を用いる構造自体は共通。カードの厚さもリファレンスと同じ2スロットだ。
パフォーマンス重視派にとって注目なのはGIGABYTEとZOTACの製品。いずれも通常よりクロックが高く設定されており、GIGABYTEの「GV-N550OC-1GI」はグラフィック970MHz、プロセッサ1,940MHz、メモリデータレート4,200MHz、ZOTACの「GeForce GTX 550 Ti AMP! Edition(ZT-50402-10L)」はグラフィック1,000MHz、プロセッサ2,000MHz、メモリデータレート4,400MHzとなっている。
□GeForce GTX 550 Ti(NVIDIA)
http://www.nvidia.co.jp/object/product-geforce-gtx-550ti-jp.html
□GV-N550OC-1GI(GIGABYTE TECHNOLOGY/CFD販売)
http://www.gigabyte.com/products/product-page.aspx?pid=3799#ov
http://www.cfd.co.jp/gigabyte/vga/gv-n550oc-1gi.html
□GeForce GTX 550 Ti(Palit Microsystems)
http://www.palit.biz/main/vgapro.php?id=1542
□GeForce GTX 550 Ti(ZOTAC)
http://pdjp.zotac.com/index.php?page=shop.browse&category_id=137&option=com_virtuemart&Itemid=1
□Leadtek Research
http://www.leadtek.com/□関連記事
【2011年3月16日】NVIDIA、ミドルクラスGPU「GeForce GTX 550 Ti」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110316_433034.html
【2011年1月29日】GeForce GTX 560 Tiが発売に、2万円台前半〜3万円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110129/etc_nvidia.htmlGeForce GTX 550 Ti