【 2011年7月9日 】 | |
「自作蓄電システム」が登場、15万円から 非常用電源として利用可能 |
「夏の停電対策」として、UPSや自家発電装置が注目されているが、大容量バッテリーを組み合わせて設置、非常用電源として使えるという「自作蓄電システム」の受注販売が始まっている。
受注を始めたのはZOA 秋葉原本店で、価格は15万円から。店頭にはデモ機も用意されており、後日動作デモも行なう予定。納期は約1週間後。
●車載用バッテリーとインバーター、充電器がワンセット
購入者が組み立て/設置
このシステムは、同店が市販のインバーターと車載用12Vバッテリー、バッテリー充電器をセットで販売する、いわば「非常用電源の自作キット」。購入するとこの3種類の機器が個別に納入され、機器同士の接続、配線といった作業を購入者自身が行なって非常用電源を構築できる。
構築作業を行なう手間はかかるものの、市販の非常用電源に比べて安価とされているのは大きなメリット。同店は「他社製品が50万円以上するのに対し、このシステムなら15万円〜と非常に安い」と安さをアピールしている。
なお、購入者には構築の手順などを記した簡易マニュアルを配布する予定とのこと。
ラインナップは、電池容量2,400Wh、最大出力1,000Wの「スタンダードシステム」(30万円〜)と、電池容量900Wh、最大出力300Wの「ベーシックシステム」(15万円〜)の2種類。
オフィスや店舗などに向けたスタンダードシステムでは、計600Wの機器を約4時間使用可能。同店は一例として「サーバー1台、PC 4台、レジ2台が約4時間使える」としている。
また、照明向けとしたベーシックシステムでは、40Wの蛍光管5本、または7WのLED電球30個を約4時間点灯できるという。
なお、購入時は見積もりが必要。店頭での申し込み時に、システムに接続する機器や機器のワット数などをスタッフが聞き、後日購入者に機器の構成や価格などを連絡するとしている。
充放電サイクルは「200回」という参考値が示されているため、恒常的にバッテリーで利用する用途には向かなそうだが、燃料不要の非常用電源、という点で注目できそうだ。
[撮影協力:ZOA 秋葉原本店]