【 2011年7月12日 】
Mini-ITXマザーをモバイルバッテリーで動作
液晶付きで1時間以上、Sandy Bridgeベース

 「バッテリー動作のPC」といえば普通はノートPCを指すが、「Mini-ITXマザーボードと液晶ディスプレイをモバイルバッテリーで動作させる」という変わった検証をテクノハウス東映が実施している。

 検証では負荷状況にもよるものの、約1時間〜2時間動作したという。


●Sandy Bridge+H61マザー+USB液晶をバッテリーで駆動

 同店が行った検証は、Pentium G620(LGA1155)とIntelのMini-ITXマザーボード「DH61AG」、センチュリーのUSB液晶ディスプレイ「LCD-8000V」でPCを構成。これを、ノートPC向けのモバイルバッテリー「SD-PBS132」(エアリアブランド)で動作させる、というもの。

 メモリ容量は4GB、SSDはmSATAタイプの40GB、キーボードとマウスはBluetooth接続品を利用している。OSはWindows 7 Ultimate(64bit)。

 SD-PBS132はノートPC向けだけあり、容量も「13,200mA」(パッケージ)と大きく、「iPhone 4なら約8回充電できる」とされる。出力コネクタはUSBバスパワーのほか、各社ノートPC向けの変換プラグを備える。実売価格は13,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 今回実験したのは、このSD-PBS132から19Vを出力、前述のPCを動作させるというものだが、アイドル状態ならば2時間、負荷テストソフト「Prime95」を動作させた状態でも1時間動作することを確認できたという。

 ちなみにテストで使ったバッテリーはサンプル品。「製品版はサンプル版よりもさらにバッテリーの持ちがよさそう」(同店)とされ、さらなる動作時間の向上も期待できるかもしれない。

 なお、SD-PBS132にはソーラーパネルも付いているが、ソーラーパネルによるバッテリー充電時間は66時間(参照値)。これだけでPCを利用するのは難しそうだ。


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エアリア SD-PBS132

[撮影協力:テクノハウス東映]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。