【 2011年8月3日 】 | |
レトロPCが復刻、8ビット機「コモドール64」型PCが発売に Cherry製キーボード一体型 |
- ※(8/6更新)売り切れを確認。
往年の8bit パソコン「Commodore 64」が復刻、そっくりなデザインの筐体を使ったPC自作キットの販売をPC DIY SHOP FreeTが開始した。実売価格は39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
古いゲーム機などを使った改造PCでも知られる同店だが、今回販売しているキットはCommodore USAが5月に発表した「Commodore 64x」という英語版キット。キット本体にはキーボードやカードリーダーが組み込まれているが、Mini-ITXマザーボードなどは別途必要だ。
ただし初回入荷分は6日(土)までに完売、現在は受注扱い(全額前金)で販売中だ。納期は「今のところ不明。今回入荷分は入荷まで2ヶ月かかった」(ショップ)そう。なお、同店ではMSI製Fusionマザー「E350IA-E45」などを搭載した完成PCも販売(79,800円)しているが、こちらも完売。
●Commodore 64のボディを再現
キータッチも「復刻風」
Commodore 64は米Commodoreが約30年前(1982年)に発売した家庭向けのPC。NECのPC-8001やMSXなどと同様に、本体にキーボードやビデオ出力機能などを備えており、家庭用テレビに接続して使うことができた。古くからのPCユーザーの中には、Commodore 64でBASICによるプログラムを自作したという人も少なくないだろう。
今回発売されたキットでは、そのCommodore 64とほぼ同デザインの筐体を復刻。キーボードは、新たに上下左右の4つのカーソルキーを備えるほか、右側のファンクションキーが「INTERNET」「EMAIL」や再生/一時停止、音量調整などの機能に替わるなど細部に違いはあるものの、分厚い大柄な筐体や、長い「スペースバー」など、レトロな雰囲気は十分だ。
またキーボードにはCherry製スイッチを採用、「往年のIBM機のクリック感と音を再現した」(同社)という。実際に打鍵してみると確かに「昔のPC風」な打鍵感。打鍵感から「レトロ気分」を味わうにも最適(?)だ。
●Mini-ITXマザーや2.5インチHDDなどを内蔵可
電源はACアダプタで
内蔵できるPCパーツは、Mini-ITXマザー、2.5インチHDD/SSD、スリムタイプ光学ドライブ。電源ベイは備えておらず、同店によれば「マザーにACアダプタを直に接続するなどの工夫が必要。DC-DCコンバータを内蔵する場合は、筐体にDCジャック用の穴を開ける必要がある」という。なお、E350IA-E45搭載モデルでは、I/OパネルにDCジャック用の穴が開けられている。
付属品はOSのUbuntuや、Ubuntuのセットアップに関連したマニュアルなど。同店によれば、マザーや光学ドライブ、HDDを固定するネジは付属していないとのこと。
ちなみにオリジナルのCommodore 64のスペックは、CPUが6502(約1MHz)、搭載メモリが64KB、解像度は320×200ドット/16色。クロック3GHz/メモリ4GBが当たり前の現代と比べると、クロックで約3千分の1、メモリ容量で約6万分の1ということになる。
□Commodore 64x(Commodore USA)
http://www.commodoreusa.net/CUSA_C64.aspx□関連記事
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