【 2011年12月27日 】
3GをUSBで内蔵、分離してPCでも使えるタブレットが登場
タブレットの拡張スロット?

 3G通信モジュールをUSBアダプタとして内蔵、あるいは分離してPCで利用できるユニークなAndroidタブレット「ARCHOS 80 G9」が直輸入で発売された。メーカーはARCHOS。

 実売価格はタブレット本体が27,800円で、3G通信アダプタは8,580円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●USB接続の3Gモジュールが別売、分離/合体可能
 PCにも接続可


3Gアダプタがない状態
 この製品は、Android 3.2を搭載した8インチクラスのタブレット。

 GセンサやGPSを搭載するなど、全般的にスペックが高い製品だが、最もユニークなのがUSBメモリ風の3G通信モジュール(USB接続)が別売されており、それを内蔵できる専用スロットが用意されている点。「3G通信モジュールを別売にすることで、製品価格を抑えられ、購入後にアップグレードすることも可能になる」というのがメーカーのうたうポイントだ。なお、スロット部分には標準ではカバーが付いている。

 また、この3Gモジュールはこの製品専用ではなく、Windows PCやMacでも利用可能、さらに同社の10インチタブレット「ARCHOS 101 G9」でも共用できる。「PCとデバイスを共用」「タブレットの内蔵機能拡張する専用スロット」という点でも興味深い仕組みといえる。

 なお、今回の直輸入品が、技術適合認定を受けているかどうかは不明だが、こうして無線部分を分離することで、国内での認定が取りやすくなる可能性も考えられる。

 今回のモジュールの通信方式はHSPAで、対応周波数の詳細は不明。モジュール内部にはSIMスロットが用意されている。ショップでは「直輸入品のため、初期状態における物理破損以外は保証しない」と説明している。

●CPUはOMAP4

 タブレット本体の仕様では、CPUにTIの最新チップ、OMAP4430を搭載しているのが特徴。Cortex A9コアをデュアルコアで搭載、動作クロックは1GHz、内蔵GPUがPowerVR SGX540とされている。OMAP4世代を搭載する直輸入タブレットは比較的珍しい。

  そのほかの仕様は、液晶サイズが8インチ/1,024×768ドット(静電容量式マルチタッチ)、メモリ容量が512MB、ストレージ容量が8GB、無線インターフェイスがIEEE 802.11b/g/nとBluetooth 2.1+EDR、搭載デバイスがマイク/カメラ(フロント/背面)/Gセンサ/GPSなど。重量は720g。スタンドを内蔵しているのも特徴だ。

 ちなみにARCHOSでは、250GBのHDDを搭載した姉妹モデルもラインナップしている。こちらの入荷予定などは不明。


□製品情報(ARCHOS)
http://www.archos.com/products/gen9/index.html?country=jp&lang=en

ARCHOS 80 G9

[撮影協力:東映無線ラジオデパート店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。