CompuLabの“手のひらサイズPC”の新モデル。AMD Fusionを搭載したモデルで、T40N(1GHz、TDP 9W)採用の「Basic」と、T56N(1.65GHz TDP 18W)採用の「Pro」発売されている。 これら製品は、同社の超小型ファンレスPC自作キット「fit-PC」シリーズの新モデル。 Intel Atomを搭載した前モデル「fit-PC2」より若干大型化したものの、組み込み向けCPUであるAMD Fusion Gシリーズのデュアルコア版や、AMD A55Eチップセットを採用することでDisplayPortやHDMI、USB 3.0を搭載するなど、性能・機能の強化が図られている。 ケース全体で熱を発散することでファンレスを実現しているのは従来同様。fit-PC3では動的な温度管理もなされており、国内代理店のイーテックによれば「CPUとケースの温度によって電力が調整される。CPU温度が設定値を超えた場合は、許容値に戻るまでクロックを下げる。値はBIOSで設定可能」という。 本体サイズは、Basicが160×160×25mm、Proが190×160×40mm、消費電力はBasicが8〜17W、Proが9W〜24W とされている。Proの方は、放熱性を高めたと見られる溝付きタイプのケースを採用しているのが特徴的。 共通スペックは、搭載メモリがDDR3 1066 4GB(2GB SO-DIMM×2)、主な搭載機能がDisplayPort、HDMI、1000Base-T LAN、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 3.0、6Gbps eSATA(2ポート)、USB 3.0(2ポート)、USB 2.0(6ポート)、7.1chサウンド。 内蔵可能なストレージは2.5インチドライブ1基のみ。拡張カードスロットはPCI Express Mini Cardスロット×2(フルサイズ/ハーフサイズ各1)を備える。ただし、ハーフサイズスロットは無線LAN/Bluetoothモジュールで使用済み。 付属品はACアダプタ、HDMI−DVI変換アダプタ、無線LANアンテナ(2本)など。 なお、グラフィック機能の詳細については、BasicはDisplayPortが1,920×1,200ドットまで、HDMIがバージョン1.3aをサポート、ProはDisplayPortが2,560×1,600ドットまで、HDMIがバージョン1.4aをサポートとされている。 このほか、CompuLabでは、シングルコアのT44Rを搭載した「Value」、デュアルコアのT40Eを搭載し、消費電力7〜15Wをうたう「LP」といったモデルをラインナップしている(全4モデル)。 □関連記事 【2011年9月23日】Fusion搭載のNano-ITXマザーが登場 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110924/etc_nanoitx.html 【2011年9月14日】9W版FusionのPCが登場、アイドル時は約5W http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110917/etc_ilong.html 【2010年11月20日】CompuLab fit-PC2 D2G-C2000-W(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101120/ni_cfitpc2.html 【2009年8月22日】手のひらAtomキット「fit-PC2」のXPインストール版登場 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090822/etc_compulab.html 【2009年6月13日】手のひらサイズのAtomファンレスキット登場、消費電力8W http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090613/etc_compulab.html
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