【 2012年7月13日 】
PCIe 3.0のRAIDで2.5GB/s超を実現、ショップがアピール


ARC-1882のベンチマーク結果

ARC-1882のベンチマーク結果

 PCI Express 3.0とPCI Express 2.0でのRAID速度の比較をオリオスペックがアピール中だ。

 PCI Express 3.0ではリード/ライト速度とも2.2〜2.6GB/sをオーバー、PCI Express 2.0環境に比べて500MB/s前後の高速化を実現できるという。


●PCI Express 3.0のRAIDカードとSSD 8台を利用


LSI SAS 9207-8iのベンチマーク結果

LSI SAS 9207-8iのベンチマーク結果
 同店がアピールしているのは、PCI Express 3.0対応/8レーン構成のRAIDカードであるareca ARC-1882(PCI Express 3.0対応版)と、同じくPCI Express 3.0対応/8レーン構成のインターフェイスカード、LSI SAS 9207-8iのテスト結果。

 テスト環境はマザーボードがASRock X79 Extreme 9、CPUがXeon E5-2620で、SSDがSAMSUNG 830シリーズ×8台(256GB×4台+512GB×4台)。メモリは4GB×2、OSは64bit版Windows 7 Ultimateとされている。

 検証内容は、両カードでそれぞれRAID 0を構築(LSI製品はOSのRAID機能を利用)、マザーボードのBIOSでPCI Expressのリビジョンを2.0または3.0に変更し、それぞれの速度を測定する、というもの。

 肝心のベンチマーク結果は、ARC-1882ではシーケンシャルリード2,255MB/s、同ライト2,616MB/sで、LSI SAS 9207-8iでは同1,870MB/s、2,518MB/s。

 PCI Express 2.0時はそれぞれ1,868MB/s、1,945MB/s(以上ARC-1882)、1,721MB/s、1,975MB/s(以上LSI SAS 9207-8i)だったため、ARC-1882では387〜671MB/sほど、LSI SAS 9207-8iでは149〜543MB/sほど実測値が向上したことになる。なお、LSI製品のシーケンシャルリードの上昇幅が少ないが、これは「ソフトウェアRAIDによる問題点なのではないか?」(ショップ)とのこと。

 ちなみにPCI Expressの理論上の帯域幅は2.0の8レーンで4GB/s、3.0の8レーンで8GB/s。特にPCI Express 3.0では転送速度に余裕が有るため、長い目で見れば速度向上の余力もありそうだ。


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【2012年6月30日】PCI Express 3.0のSASカードがLSIから発売
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【2012年7月14日】Areca ARC-1882ix-12(PCI Express 3.0対応モデル)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120714/ni_carc1882ix12.html

LSI SAS 9207-8i

[撮影協力:オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。