今週見つけた主な新製品　(2013年8月31日)

　 Haswell CPU初となるCore i3シリーズ/Pentiumシリーズ。

　Core i3シリーズで発売されたのは、i3-4340（クロック3.6GHz、キャッシュ容量4MB、HD Graphics 4600）、i3-4330（3.5GHz、4MB、HD 4600）、i3-4330T（3.0GHz、4MB、HD 4600、バルク品）、i3-4130（3.4GHz、3MB、HD 4400）、i3-4130T（2.9GHz、3MB、HD 4400）の5モデルで、i3-4330Tとi3-4130Tは「TDP 35Wの省電力モデル（他の3モデルはTDP 54W）」(ショップ)という。全モデル、デュアルコアで、Hyper-Threadingにより4スレッド動作に対応している。

　Haswell版Pentiumも今回が初登場で、発売されたのはG3430（クロック3.3GHz）、G3420（3.2GHz）、G3220（3GHz）、G3220T（2.6GHz、バルク品）の4モデル。いずれも1万円以下で購入できる安さが特長で、LGA1150プラットフォームで安価なPCを自作するのに好適。主要スペックは2コア/2スレッド、キャッシュ容量3MB、HD Graphics、「TDP 54W(G3220Tは35W)」(同)。

　 DDR3-3100(PC3-24800)に対応した4GBメモリ×2枚セット。メーカーはA-DATA。DDR3-3100対応メモリが発売されるのはAVEXIRに次いで2社目。

　レイテンシはCL12-14-14-36で、動作電圧は1.65V。

　なお、具体的な対応マザーボードなどは現時点では公表されていない。

　 EVGA製のZ87搭載Mini-ITXマザーボード。同社のマザーボードが発売されるのは約1年ぶり。

　基板は10層で、電源は6フェーズ。コンデンサの一部に高耐久をうたう「POSCAP」を採用しているほか、2桁の7セグメントLEDでCPU温度を表示するというユニークな機能も備えている。

　サウンドチップはCreativeの「Sound Core3D」で、LANはIntel I217による1000Base-T LANを搭載。その他の主なデバイスは、DisplayPort/HDMI出力、Bluetooth、eSATAなどを備える。

　拡張スロットはPCI Express x16×1、Mini PCI Express(ハーフサイズ/mSATA非対応)×1。DIMMスロットは2本。

　 H81チップセットを搭載し、通常のmicroATX規格よりも小さいmicroATXマザーボード。メーカーはMSIで、H81搭載マザーボードは先週発売されたASRock製モデルに続いての登場。

　通常のmicroATXマザーボードは基板サイズが24.4×24.4cmだが、今回の製品は22.6×17cmと細長くなっている。

　主な仕様はVGA/DVI出力、1000Base-T LAN、USB 3.0、8chサウンドなど。拡張スロットはPCI Express x16×1+PCI Express x1と少な目。

　 EVGA製のX79搭載ハイエンドマザーボード。フォームファクタはE-ATX。

　主な搭載デバイスは、Intel製チップによるデュアル1000Base-T LAN、8ch サウンド、追加チップによるUSB 3.0、eSATA、Bluetoothなど。4-Way SLIへの対応もうたわれている。

　 オーバークロック仕様のEVGA製GeForce GTX 770ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 4GB。

　動作クロックはコア1,150MHz(ブースト時1,202MHz)/メモリ7,010MHz。

　 バイオハザード6が付属したMSI製GeForce GTX 660ビデオカード。搭載メモリはGDDR5 2GB。

　オーバークロック仕様のモデルで、動作クロックはコア1,033MHz(ブースト時1,098MHz)/メモリ6,008MHz。

　 ポータブル向けのコンパクトなフルHD対応HDMIキャプチャアダプタ。メーカーはAVerMedia。

　H.264ハードウェアエンコーダを搭載し、PCレスでもキャプチャが可能なモデル。本体はUSBバスパワー動作対応で、PCレス時はSDカードにデータを記録する仕組み。入力端子はHDMI×1、コンポーネント×1、ステレオミニプラグ×1。出力端子はHDMI×1、ステレオミニプラグ×1を備える。録画可能な動画の最大解像度は1080p(30fps)。

　PCと接続した際は一般的なキャプチャアダプタとして動作する仕組み。PCで使用した際は、録画/動画配信などの管理が行えるソフト「RECentral」が利用可能。

　 バーチャル7.1ch出力に対応したヘッドセット。メーカーはRazerで、PCとの接続インターフェイスはUSB 2.0。

　 NFCを利用してBluetoothのペアリングが行えるワイヤレス振動スピーカー。メーカーはエレコム。

　本体は内蔵バッテリー動作で、約3時間の連続動作が可能。

　PCI Express x4形状/LowProfile対応の6Gbps SATAカード。メーカーはエアリア。

　搭載コネクタ数は、内部SATA×4ポート、外部eSATA×2ポートで、同時に4ポートまで利用可能。利用するポートの設定は、基板上にあるジャンパーピンで行う。

　搭載コントローラーはMarvell「88SE9230」だが、「予告無しに変更する場合がある」（製品パッケージ）とのこと。

　 HGST製のエンタープライズ向けHDD「Ultrastar 7K4000」の3TBモデル。

　インターフェイスは6Gbps SATA。回転数は7,200rpmで、バッファ容量は64MB。

　 WD Blackシリーズに属する容量750GBのWesternDigital製2.5インチHDD。

　ショップによる主な仕様は、ディスク回転数7,200rpm、バッファ容量16MBとのこと。

　 新型Nexus 7の国内版。Wi-Fi対応モデルで、ストレージ容量16GBモデルと32GBモデルが発売されている。

　新型Nexus 7については、一部のショップが、先に発売されていた海外版を直輸入、販売を行なっていたが、今回国内版が発売されたことで家電量販店などでの購入も可能となった。

　新型Nexus 7では、最新OSのAndroid 4.3が採用されているほか、搭載する7インチディスプレイの解像度が1,280×800ドット→1,920×1,200ドットと高精細化、メモリ容量が1GB→2GBと倍増するなどハードウェアの強化が図られているのが特徴。搭載CPUはクアッドコアのQualcomm Snapdragon S4 Pro 1.5GHz。

　本体サイズは114×200×8.65mm。本体が従来モデルからスリム化・軽量化されているのも特徴で、厚さは10.45mm→8.65mm、重量は340g→290gと減少（LTEモデルは299g）。持ち歩いて使うことをメインとしている人にとっては、重量がiPad mini（Wi-Fiモデルは308g、LTEモデルは312g）を下回ったのはトピックと言える。

　主な搭載機能はフロントカメラ（120万画素）、リアカメラ（500万画素）、無線LAN（IEEE 802.11a/b/g/n、2.4GHz/5GHz）、NFC（Android Beam）、Bluetooth 4.0（Bluetooth Smartサポート）、microUSB/SlimPort HDMI。センサー類はGPS、ジャイロスコープ、加速度計、コンパス、環境光センサーを備える。

　バッテリー容量は3,950mAhで、公称の動作時間は10時間（Webブラウズ時）。Qi規格のワイヤレス充電にも対応する。

　LTE対応の32GBモデルについては9月中旬以降に発売される予定。

　なお、店頭では「nexus 7 2013用」として液晶フィルムや専用カバーなども複数販売中。ASUSによる純正品や、サードパーティ製のレザーケース、衝撃吸収タイプなどが陳列されている。

　 金属筐体を採用し、4.3インチ液晶を搭載したHTC製スマートフォン。

　同社のスマートフォン「HTC One」の小型モデルで、外観はほぼそのままに本体サイズがHTC Oneよりも一回りほど小さくなっている。サイズは132×63.2×9.25mmで、重量は122g。

　主なスペックは、ディスプレイ解像度が1,280×720ドットで、搭載CPUがQualcomm Snapdragon 400 1.4GHz動作品、メモリ容量が1GB、ストレージ容量が16GB、搭載OSがAndroid 4.2など。

　対応する通信方式は「確認中」(ショップ)とのこと。

　 キーボードの着脱ができる7インチタブレット向けのキーボード一体型レザーケース。

　「7インチ向けモデルだが、iPad miniでも利用できる」(ショップ)とのこと。

　 「スマートフォンから発せされる放射線(電磁波)を吸収する」(メーカー)という電磁波吸収シート。メーカーはProvenceで、発売元は上海問屋。

　スマートフォンのカバーやケースに貼り付けて利用する製品で、放射線の吸収は、「Nano Solid Surface Coating Technology(NSSCT)と呼ばれる特殊加工で実現している」(上海問屋)とのこと。

　 USBホストアダプタとしても利用できるスマートフォン/タブレット向けの急速充電アダプタ。メーカーはエアリア。

　側面に充電機能とUSBホスト機能を切り替えるスライドスイッチを備えた製品で、付属のmicro USBケーブルや別売りのiOS端末用ケーブルを併用することで、Android/iOS端末を急速充電することができる。さらに、USBホスト機能を備えたスマートフォン/タブレット端末の場合は、USBホストアダプタとしても利用できる。

　なお、急速充電機能は、「入力元のUSB出力を上げるものでは無く、制限しているものを解除する機能」(メーカー)とされており、制限していない機器では効果が得られないという。急速充電の状況は、アダプタ上にある「超高速」「高速」「通常」と書かれたLEDで確認できる。

　 Lightningコネクタ対応のカードリーダー+USBハブ。

　対応カードはSDXC/micro SD/メモリースティックなどで、USBポートは3つ備えている。

　 新型Nexus 7に対応したキーボード付きケース。

　新型Nexus 7はリアカメラがつくようになったが、このケースは新型Nexus 7にあわせてデザインされており、装着時もリアカメラなどが使用可能。スタンド機能もあり、ノートPCスタイルで使用することもできる。また、ケースからキーボードを取り外すことも可能。

　接続インターフェイスはBluetooth 3.0。バッテリー容量は450mAh（3.7V）で、持続時間は使用時60時間、スタンバイ時30日間、充電時間は2.5〜3時間とされている。充電は付属のUSBケーブルで行なえる。本体サイズは幅155×高さ7×奥行き210mm、重量は336g。

　販売しているイオシス アキバ路地裏店では、「Nexus 7の自動スリープ機能にも対応しており、ケースを閉じると新型Nexus 7がスリープになる」とも説明している。

　 最大3台のiPhone/iPadで同時に映像が見られるというユニークなマイクロスコープ。

　この製品は、撮影した映像を無線LAN経由でiPhone/iPadに伝送できるマイクロスコープ（内視鏡）。長さ1mのフレキシブルケーブルの先端に、カメラとLEDライトが内蔵されており、細い管などの中の映像を端末の画面で見ることができる。

　ユニークなのは、最大3台の端末と同時接続できる点。例えば複数人で各自の端末を見ながら、マイクロスコープを操作している人に、別の人が指示を出す、といった使い方も可能だ。

　製品には、カメラに装着できる「ミラー」「磁石」「フック」の3種類のアダプタが付属。これらを用いて、カメラの側面を見たり、狭い場所にあるネジなどを拾ったりできる。

　ビデオ解像度は640×480ドット、フレームレートは25fps。専用アプリはApp Storeで入手可能で、アプリではMPEG-4形式での録画や無線LANパスワードの設定などが行なえる。

　なお、同店によれば、無線LANの通信可能距離は不明とのこと。また、製品情報ページでは、無線LANのセキュリティはWEPのみとされている。

　本体サイズは幅21×高さ13×奥行き6cm。重量は本体が約205g、フレキシブルケーブルが約167g。電源は内蔵バッテリー（2,300mAh/3.7V）で、付属のUSBケーブルで充電できる。また、トランクタイプの収納ケースも付属する。

　 容量8,000mAh/2.1A出力対応のモバイルバッテリー。製造メーカーPNYで、販売元はグリーンハウス。

　残量インジケータ付きで、USB出力ポートは2ポート。

　 USB出力ポートを2つ備えた海外用電源プラグ変換アダプタ。

　プラグ部分は本体に収納可能で、USBポートの出力は最大1Aとなっている。

　 液晶テレビとHDMIで直結するGoogleのスティック型アダプタ。海外からの直輸入品。

　この製品は、スマートフォンなどの端末で再生している動画や音楽などのコンテンツを、液晶テレビなどのディスプレイに出力するためのアダプタ。

　HDMI端子を備えたスティック状の本体を、ディスプレイに直結するというスタイルで、端末から無線LAN経由で受信したコンテンツをディスプレイに出力する仕組み。

　スティック型Android端末と異なるのは、Chromecastはスマートフォンなどの端末との連携を前提としている点で、様々な端末と組み合わせてコンテンツが出力できるのがメリット。端末側の対応OSとしては、Android、iOSだけでなくWindowsやMac OS X、Chrome OSも挙げられている。

　ただし、現時点ではChromecast用アプリを国内のGoogle Play/iTunesアカウントから入手することができず、使用するのは難しい状態。どちらのアカウントでも「このアプリは日本では利用できない」という旨のメッセージが表示され、端末にアプリを導入することはできなかった。Jan-gle 秋葉原本店では「国内での動作は保証しない」としている。

　また、Chromecast自体も現時点では国内向けには販売されておらず、Google Play上で購入しようとすると「Chromecastはお住まいの国ではご利用いただけません」というメッセージが表示される。

　本体サイズは奥行き72×幅35×高さ12mm、重量は34g。無線LAN機能はIEEE 802.11b/g/n準拠（2.4GHz）。最大出力解像度は1080p。電源はUSB経由で供給する。対応OSはAndroid 2.3以降、iOS 6以降、Windows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Chrome OS。

　なお、マニュアルの同梱品一覧にはUSB−AC電源アダプタが記載されているが、今回同店が入荷した製品には同梱されていない。

　 「世界一静か」とうたう、静音志向のメカニカルキーボード。メーカーはMatiasで、国内発売元はダイヤテック。

　この製品はメカニカルキースイッチを採用した英語配列のUSBミニキーボード。ダイヤテックが2012年10月に発売したMac向けキーボード「Quiet Pro Keyboard for Mac（FK302Q）」のテンキー部を省略し小型化、PC対応としたモデル。

　最大の特徴は、メカニカルキーボードながら高い静粛性を実現したという点。

　メカニカル式のスイッチを採用したキーボードでは、正確性の高いタイピングが可能な反面、メンブレン式や静電容量無接点式などに比べ、タイピング時の騒音が大きくなってしまう傾向があるが、今回の製品では音の静かな新しいキースイッチを採用することで、正確性と静粛性を両立させたという。

　ちなみに同社は、Mini Quiet Proについて「世界で最も静かなメカニカルキーボード」とアピールしている。

　店頭で試用したところ、タイピング時の音は東プレの「Realforce 89UB」（静電容量式）より静かで、確かに静粛性は高そう。ただし、キーのクリック感は通常のメカニカル式より若干柔らかく、メカニカル式に慣れた人は物足りなさを感じるかもしれない。購入の際は、店頭などで使用感を確認したほうがよいだろう(ソフマップ 秋葉原 本館などで展示中)。

　本体サイズは幅337×高さ35×奥行き165mm、重量は934gで、3ポートのUSB 2.0ハブも搭載。キーピッチは19mm、キーストロークは3.5mm。アンチゴースト（Nキーロールオーバー）にも対応し、高速タイピング時の入力漏れを解消したとしている。

　USBケーブルは着脱が可能。長さ2mと1mの2種類のUSBケーブルが付属する。

　 竹製の日本語キーボード+光学式マウスのセットモデル。発売元は上海問屋で、PCとの接続インターフェイスはUSB。

　 PWM対応ファンを8つ接続できる分岐アダプタ。メーカーはSwiftech。

　 8cm角のUSBファン。

　 強化ガラス製の水冷用リザーバータンク。メーカーはXSPC。270mm長モデルと170mm長モデルの2製品が発売されている。

　「強化ガラスはアクリルより透明度や強度の面で優れる」(ショップ)という。本体中央部分はLEDを入れて蛍光管のように光らせる事が可能。標準でホワイトLEDが付属しているが、5mmのLEDであればユーザーが任意のものを搭載することができる。

　 好みの長さ、形状に加工可能な水冷用アクリルチューブ。メーカーはPrimoChill。

　チューブはヒートガンなどで加熱することで曲げ加工が可能。そのまま曲げるとチューブ内の空洞が潰れてしまうため、加工時にチューブが潰れることを防ぐシリコンチューブ(詰め物)も発売されている。

　なお、「加工はかなり難しいため、上級者向けの製品」(ショップ)とされており、「加熱し過ぎにも注意して欲しい」という。

　アクリルチューブは1パッケージ4本入りで、カラーはクリア/ブルー/レッドの3色。このアクリルチューブに対応したフィッティングも同時に発売されている。

　 Zalman Tech製ATXケース「Zシリーズ」の新モデル。実売価格は4,980円と安価。

　同社の人気ケース「Z9 Plus」の後継モデルにあたる製品で、国内発売元のアスクによると「Z9 Plusよりもケース全体のエアフローが改善している」という。12cmファン×4を標準搭載する点はZ9 Plusと同じ。

　ケース側面中央部には棒状のガイドが用意されており、大型ビデオカードの支えとして利用できるほか、冷却ファンを装着することができる。

　電源は別売りで、側面パネルはアクリル窓付き。

　 最大360mmの拡張カードが搭載でき、外装に化研アルマイト処理が施されたアビーブランドのmicorATXケース。カラーはブラック/シルバー/レッド/ブルーの4色。

　2011年に発売されたモデルの復刻版で、「生産数は限定50台」(メーカー)とされている。

　電源は別売り。

　 コンポジット/S-Video/HDMIの映像入力に対応したHDMI変換アダプタ。前面のスイッチで入力機器を切り替えることができる。