ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・マイコンたち

プリンタ&ワープロ機能を搭載したMSX「ナショナル FS-4000」

本体左上部には熱転写プリンタが、右上部には2つのカートリッジスロットが用意されています。手前から奥に向かって傾斜がついているので、想像よりも入力しやすいです

 想い出に残る、懐かしのマイコン・パソコンを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げた機種は、MSXとしては初となるプリンタ内蔵&ワープロ機能付きの、ナショナルのワーコン「FS-4000」です。

 1985年になると、MSXもさまざまなバリエーションを持つ機種が登場していましたが、ワープロ・パソコンと銘打ってリリースされたのがナショナルのMSX「FS-4000」です。先に発売されていたCF-2000などと同じく、ナショナルのキングコングブランドとしてテレビCMなどが放映されていました。

真上から見ると、上1/3がプリンタとカートリッジスロット、下2/3がキーボードとなっているのが良く分かります。ボディカラーはブラックとホワイト、2種類が用意されていましたが、今回使用したのはホワイトカラーのバージョンです

 FSシリーズは、規格がMSX2へ変わっても続いていくことになるのですが、その特徴はなんと言ってもワープロ機能を内蔵していることでしょう。広告などでは、“ワープロ+パソコン”で“ワーコン”という造語を用い、機能の説明を行っています。ただし、単漢字変換(1文字ずつ漢字に変換していく方式)だったため、慣れても入力には手間がかかるものでした。第一水準の漢字ROMをサポートし、16×16ドットの美しい印字(広告より)が可能な熱転写プリンタを採用していますが、全体的な重量は思った以上に軽いです。しかも、外部プリンタポートも搭載していて、内蔵・外部プリンタの使い分けも可能でした。

当時の広告では、「ワープロとパソコンが、一緒になって、ワーコンです。」とのキャッチコピーと共に紹介されていました。MSXとしては初の、プリンタを内蔵しワープロ機能を搭載したモデルです

 実際にワープロ機能を使うかどうかはともかくとして、この当時にパソコンを購入するための“口実”としては、ワープロ内蔵は悪くない説得材料になったと思います。内蔵されているプリンタはワープロから使うだけでなく、長いプログラムを印刷してバグチェックするといった活用方法もありました。

 MSX1としては珍しいRGB21ピン出力を備えているので、接続可能なディスプレイと組み合わせれば、クッキリと画像を映し出すことができます。RAM容量も64Kbytesと潤沢でプリンタも搭載していたためか、セパレート型ではなく本体とキーボード一体型としてはやや高価な、106,000円という値段設定がなされていました。

 キータッチは軽めになっていて、長時間入力しても疲れない設計なのは嬉しいポイントです。つまり、時間のかかるゲームをプレイしていても疲れないということなので、「グラディウス2」のようにクリアまで長時間かかるタイトルを遊ぶにはうってつけです(笑)。ぜひ、RGB出力でクッキリ感を体験して欲しいものです。

背面インタフェースは、印字濃淡切り替えスイッチ、外部プリンタ切り替えスイッチ、プリンタポート、RGB21ピンコネクタ。下段左側からCMTインタフェース、チャンネル切り替えスイッチ、RF出力、音声出力、ビデオ出力となっています
本体正面右には、ジョイスティックコネクタが2つ並んでいます