ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち

FM-8の後継機として登場し、価格も抑えヒットを飛ばした「富士通 FM-7」

本体とキーボードが一体となった「富士通 FM-7」。秘めたスペックはワンランク上でした。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回紹介するのは富士通が1982年に発売したレトロパソコン「FM-7」。

 この当時、タモリと言えばFM-7というぐらい、雑誌読者に印象を与えていたのが富士通のFM-7です。価格は126,000円と手頃で、さらにサウンド機能も内蔵というのがインパクト大でした。

価格は抑えめ、スペックは1ランク上の機種とほぼ同じ、となれば人気が出ないわけがないです。後に、機能はほぼ同じまま10万円を切る価格で売り出されたFM-NEW7も登場しています。
FMシリーズは初期が5インチディスク、中期以降は3.5インチディスクが主流になったため、ソフトも入り混じっています。5インチのソフトは、今では貴重な部類かもしれません。

 「ゼビウス」「ギャラガ」といったゲームセンターでの人気タイトルが誌面を賑わせていたこともあり、FM-7よりもスペックが下のハードを使用していた人は、本機種(と、ほぼ同時期に登場したシャープのX1)に大いなる憧れを持っていたはずです。かくいう筆者も、そんな一人でした。ところが当時、所有している人が周りにいなかったのが、今考えても非常に不思議ではありますが……。

トップカバーを開けると、即座に拡張端子へとアクセスが可能です。漢字ROMカードなどは、ここへ挿し込みました。値段は35,000円とそれなりですが、この存在により「ゲーム以外にも使える」と両親にアピールした人も居たはず?
背面I/Oにある、2種類のボリューム。サウンド用とブザー用で分かれているのが親切です。その隣には、外部スピーカへ接続するジャックも。
当時のマイコン・パソコンはFM-7のように左右に何もないのが標準でしたが、一部のハードにはキーボード入力ポートがありました。