ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
木村明広氏の美麗なビジュアルシーンが印象的なRPG「エメラルドドラゴン」
2017年12月18日 00:05
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回はBASHO HOUSEから発売されたタイトル「エメラルドドラゴン」を取り上げます。
B.P.Sから発売された「ライレーン」、BASHO HOUSEよりリリースされた「テスタメント」、ポプコムソフトから登場した「サバッシュ」に続く、グローディアの4作目となったのがこの「エメラルドドラゴン」です。
人気作品と言うことでさまざまな機種に移植されていますが、ここで取り上げるのは1980年代に発売されたPC-9801VM・UV以降シリーズ対応版とPC-8801mkIISR以降対応版のなかから、PC-8801mkIISR以降対応版となります。
人によって挙げる部分は違ってくると思いますが、特徴としては木村明広氏の描く非常に美しいキャラクターのグラフィック、サウンドボードIIに対応した聞き応えあるBGM、そしてちょっと使えない(笑) AI戦闘が目立つところだと思います。
メインプログラムは、「サバッシュ」のシナリオを手がけた落語家・三遊亭円丈氏が“天才”と呼んだ池亀氏が引き続き担当しており、広大なマップと滑らかなスクロールには驚かされたものでした。筆者の環境はPC-8801mkIIFR+サウンドボードIIだったので、コンポに接続して迫力あるサウンドを聴きながらプレイしていたため、特に曲の印象が強く残っています。登場キャラクターも魅力いっぱいで、回復が必要な場面でもタムリンビーム(攻撃魔法「レイヴァース」)を放つタムリンを見てイライラしつつ“可愛いからいいかな”と思いながらプレイした記憶が蘇ります。
現在、「エメラルドドラゴン」のキャラクターデザインを手がけた木村明広氏が、“「エメラルドドラゴン」の世界の先を私が独自解釈で描いた、新たな続編としての物語(公式HPより引用)”として「エレメンタル ドラグーン -2つの光-」というプロジェクトを進めていますので、「エメラルドドラゴン」ファンの人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。